明けましてお目出たう御座います。
さて昨年は、古書的には人生で最も充実した一年で、ビッグネームの痛み本から、よく分からない何ぢや此りや本まで、ほぼ満遍なくよい本が拾へましたので、何も思ひ残す事は御座いません。
実際に読んで面白かつたのは、伊勢貞丈の「安齋随筆」、一寸古いがTVでは「女人武蔵」、映画では「続・道場破り 問答無用」が傑作でした。
とにかく自分が気付かないだけで、傑作はいたる所に潜んでゐるので、例へ貧しくとも退屈とは一切無縁の生活が送れるのは寧ろ幸ひと申さねばなりますまい。
それでは本年もどうぞ宜しくお願ひ申し上げます。
本年も細々ではありますが更新を続けてまいります。
何卒ご高覧賜ります様お願い申し上げます。
昨年末はF1で13冊、銀座松屋で23冊、新宿京王で17冊と、なかなか充実した買物が出来ましたが、
今年は如何と浅草松屋初日では、伊多波英夫「安成貞雄を祖先とす」等12冊、綺麗な帯付の本が多かつたのに、
会計の爺様、ヴェテランなら大丈夫だらうと期待したらこれが大間違ひ、途轍もなく本の扱ひが雑で、
紙袋に直接無理矢理縦に突つ込みまくるものだから、折角の帯が滅茶苦茶になりました。
怨み、深いよ。
管理人様
帯が破れるというのはそれはそれは・・・、怨念以外ないですね。
当方もしばしば経験あり。
昨年は、なぜか、均一棚あるいは段ボール箱の整理品に、宝有りでした。
雑誌は、相も変わらず、欠号を買いあさり、新たな雑誌も集めています。
全く、目録からは、残念ながら、成果なし、でした。
今年も宜しくお願いします。
男爵探偵様
すつかり御無沙汰致しました。
私なんぞ、ある店でグラシン紙を破いて、こつ酷く叱られた事がありましたが、さうかと思ふと会計の時に平気でグラシンを破るどころか、中には引つ剥がして丸めて捨てる人もゐますからねえ。
怒るに怒れぬ客の立場とは、誠に弱いものですなあ。
本年もどうぞ宜しくお願ひ申し上げます。
管理人様
最近の成果、多くのものを入手とのこと、古書三昧ですね。
当方も気持ちよく購入しています。なにせ、なじみの店主が太っ腹なので、日参がかかせません。
段ボール箱本、と呼んでいますが、値段を付ける前にさらっていきますので。
柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺、です。柿ならぬ、こちらは古書ですが。又、柿ならぬ、客でもあります。
諸雜誌へ「東潤 個人詩誌」を追加致しました。
http://kikoubon.com/higashijun.html
諸雜誌へ「月刊探偵 夢野久作追悼號」を追加致しました。
http://kikoubon.com/syozassiindex.html
西村賢太の初めての随筆集が講談社より出ましたので紹介致します。