昭和四年に創刊された『皿』という雑誌を手にとって見てみたいと思っている者です。創刊号は近代文学館で見ることができたのですが、その後の号の所在がわからず探しています。情報を戴ければ幸いです。宜しくお願い致します。
皿皿皿 様
以下は参照されましたか?
http://kikoubon.com/zassiindex.html
雑誌の所在を知りたいのですが、このサイトからわかるのですか?
新年の御挨拶が遲れまして申しわけ御座いません。
昨年は大變お世話になりました。本年も何卒宜しくお願ひ申し上げます。
既に一部では定着してをりますが、扶桑書房一人展はF1、
來たるべき蝙蝠堂一人展はK1と呼ぶ事になつてをります。
仄聞するところによりますと、同名の行事が存在するやうですが、
當方はそちら方面には全く無知ですので御了承頂きたく存じます。
>皿皿皿樣
いらつしやいませ。
その雜誌「皿」三册揃ひは、一昨年の扶桑書房古書目録第83號に、14萬圓で掲載されました。
どなたが買はれたかまでは、當方には分かり兼ねます。
>海神竹内方樣
矢張り元は澁澤育ちでいらつしやいましたか。同病相憐れむといふ奴ですな。
でも、當方は未だに手放す事が出來ません。今は底値ですしね(笑)。
こちらは紙の束で買ふ本より、小さな金属の塊(と言つても金塊ではありません)で
買へる本の方が好きなので、全くお恥づかしい限りです。
ところで、某デザイナー氏に減量を勸めてをられるやうですが、
彼はとある雜誌の編輯ストレスで今やすつかり骨と皮状態、
彼の背中のチャックを下ろすと、憔悴しきつた本體が現れます。
古書目録的には「外装ややムレあれど美、本體傷みクタビレ甚だし、
美本志向の強い方にはお勸めしません」といつたところでせうか(笑)。
まあ、状態のよい裸を探して來て差し替へれば問題は無いと思ひますが。
>四つのたから樣
いや、お恥づかしい。犀星に關しては全くの門外漢ですのでお許しを。
問題の本は、古書公方貴公凡樣が地方行幸の折買い占めたといふ曰く付きの品ですな。
何分縁の無ささうな本の話は、讀んでもすぐ忘れてしまひますのでどうか御勘辨下さい。
元元近代文學の書誌に就いては無知ですので、昨年は『明治文學書目』や
『著者別書目集覽』等の基本書を手に入れて、泥縄式に勉強してゐる次第であります。
>Peter-Rabbit樣
>どうせ私なんて目録も送つてもらえへんらしいから・・・(;_;)
御公儀の大名苛めが既に始まつてゐるのでせうか。
つくづく柳生一族は飴と鞭の使ひ分けが巧みですなあ。
藏書没収の上お取り潰しにならぬやうどうぞ御注意下さい。
昨年の収穫くらゐ書き込まうかと思つたのですが、
既に発掘が面倒になつてゐる物も御座いますので、いづれ又(笑)。
>男爵探偵樣
態態御高著再度の御惠與誠に恭悦至極に存じ奉り候。
雜誌蒐集完遂の御樣子、此亦慶賀至極に存じ奉り候。
>例の本、何か、大きな波が押し寄せてくるようです。
藝者小波ならぬ大波とは何でありませう。
全十卷くらゐのアンソロジーの編纂依頼でせうか?
はたまた別の惑星からも地球の古書を求めて宇宙船團が
飛來するのでありませうか?
ともあれ宇宙語は益益難解、通常の日本語であれば、
「秘すべし」かと存じますが、後はcogito樣にでも
註解を付けて頂くしか手は無いかも知れません。
>日蔭の本を身請けする會會長・萬嘯廬樣
私は持つてゐませんが、某氏の橋口五葉装本研究書にその邊の記述は無いのでせうか?
ところで、過日放送された「新日曜美術館」の橋口五葉特輯に出て來た本は覆刻ですかね。
當方、小型TVで見てゐたのでよく分かりませんでした。
まあ、帝王はあのやうな國賊下等放送局の番組は御覽にならないと思ひますが(笑)。
あと、さる人名サイトで上野山功一の母が素木しづになつてゐるのですが、
これは間違ひですよねえ。上野山功一が上野山清貢の子息なのは確かですが、
彼の母親は後妻なんでせうか? その後妻の名前なんて分かりませんか?
どこかで『上野山清貢畫集』を閲覽出來ればよいのでせうが。
>文庫中毒樣
百均も百册買へば一萬圓ですから馬鹿になりません。
百均は控へて高めの本だけ買ふやうにすれば、無意味に本も増えないと思ひますが、
それが出來ぬのが、持つて生まれた貧乏性といふものでせう(自嘲)。
>ymnk樣
手放した本が、「あたしを賣つたね」(聲/梶芽衣子樣)と
復讐に歸つて來るホラー映畫を誰か撮りませんかね。
物によつては戻つて來て欲しい本もありますので、
或る種のラヴ・ストーリーにもなるかも知れません(笑)。
>たくりん樣
察するに昨年のF1當日は、六本木で別のイヴェントに出掛けてゐたのではありませんか?
http://www.ocn.ne.jp/anime/ultra/event/p01.html
買い占めた→買ひ占めた
金子國義作 油彩「若き日の澁澤龍彦」と初期の澁澤本数冊を残して書架に収まりきれないものは好事家の下へ旅立ちました。代替わりが好調に運べば良いですね。当方古書に関して既に使ったお金は二度と戻って来ない「埋没費用」と割り切り何故か未練無し・無頓着です。
管理人様
呼連テ、直様罷出候者、甚以大切也
江戸俳諧文学、穴賢穴賢面白や
近歳時節柄故可、心一ツ之丸木橋也
・北町一郎『白日夢』春秋社 昭和11
異装函版二次イデ、流通之函版ヲ入手、極安キや
管理人殿
惜しさ、安さと二重苦でございます。
皿皿皿殿、
神奈川県立文学館で検索すると2号まで所蔵のようです。
幻の本・珍本へ『黙從』小栗風葉を追加いたしました。
http://kikoubon.com/maboindex2.html
諸作家・他へ「人民文庫」全三巻を追加いたしました。
http://kikoubon.com/jimminbunko.html
貴公 凡様
今年母怒涛之珍品、紹介賜ワリ極々楽シミ御座候
今般之品不足ヲ補有、有之候也
時間経過相成候共、今之内無油断、古書雑誌二大分二
収集出来候様、情報大切二致シ可申候
つのだじろう描く犬神佐清は帝王似、
いや單なる獨り言です(笑)。
平成19年12月23日(日曜日)
F1初日、開場後一時間程で到着。
自分としてはかなり早い會場入りなれど、既に雰圍氣は勝敗の決したる後。
何册か拾つてから行列組の獲物を瞥見するに、只只敗北感を抱かさるゝばかり。
手元不如意の身にとりては、まづは分相應と諦めるのみ。
この夜、宴會あり。天下の公道で柳生隱密頭領に、
「帝王〜〜!!」と呼ばれる長髪の男子を目撃す。
一代の奇觀とでも申す他なし。
平成19年12月24日(月曜日)
F1二日目、追加分に期待し、
神保町歴三十五年にして、生まれて初めて開場前に竝ぶ。
昨日見送つた物も含めて何册か購入す。
一段落したところで一同で茶店に移動、
久し振りに暴れん坊の將軍樣と柳生隱密頭領の、齒に衣着せぬ放談を拜聽す。
やれ何處ぞの大名は種無しだから、世繼ぎを送り込んで乘つ取れとか、
やれ日本一とかほざいてゐる道場には、道場破りを送り込んで何件も潰したとか、
身も細る物騒な話ばかり。誠に贅澤なダイエットの一時とでも言はむ。
御兩所の舌鋒がこちら側に向かぬやう、列席する各人が
透明人間の振りをするのも、柳生忍びの修行の一つならむ。
といふわけで、二日間の收穫は畫像を御參照下さい。
有名な本ばかりですから、書名を擧げるには及ばないでせう。
端の黒くて小さい本は、與謝野鐡幹『うもれ木』
大きい本は、森林太郎『一幕物』合本です。
さて、この中で一番高かつた本はどれでせう?
正解されても別に何も出ませんが、物好きな方は試しに書き込んでみて下さい。
どうぞ宜しく。
管理人 様
間が抜けた頃の投稿毎度の事で申訳ありません。
上野山功一さんが知ったらさぞ気を悪くされるでしょうね。
「俺は大正生れじゃないぞ!」とね。
素木しづは何とはなしに懐いていた可憐なイメージとは違い気丈で勝気な人だったそうですね。
まぁ、あの時代に物書きやろうなんて女の人ですから解るような気がします。
上野山清貢の名前自体しづ経由で知った位ですから後妻?の名は存じません。
しかし「日蔭の本を身請けする」は気に入りました。
人生そのものが日蔭のようなものですので。