兵士夢跡管理人彭城矯介様
昨夜は血闘高田馬場を控へ書き込みをサボつてをりました。とはいへ、血闘ともならずに期待をされてをられたTG様にはご落胆のことかと拝察申し上げる次第です。(^o^)
某氏のご忠告もあり、無理は致しませんでした。(^o^)
さて先週の収穫ですが、
●父親としての森鴎外 再版 森於菟 S30 大雅新書
●百萬塔縁起 佐伯定胤 S22 法隆寺
●本の美術史 小野忠重 函帯S53 河出書房新社 すでに持つてますが3000円と格安だつたのでつい手を出してしまひました。しかも中を開くと、江戸期の千手観音の摺仏が1枚挟まつていておまけとしてはまぁまぁ。
●牛肉 林芙美子 初・カバー S24 改造社 献呈署名
●居候匆々 内田百閒 初・函 S12 小山書店 谷中安規装 函背補修あり。これもすでに美本を持つてをりますが格安にて入手。
●大金塊 江戸川亂歩 S23 有楽社 小松崎茂装・仙花紙本
●少年探偵團 江戸川亂歩 3版 S23 光文社 少痛み
てなところでした。大金塊と少年探偵團が嬉しい拾い物でした。
＞「稀覯本の世界」大首領貴公凡樣
少女マリイ樣の扉を叩くと、部屋に入れるやうにはならないのでせうか?
＞peter-rabbit樣
血鬪高田馬場とはまた何でありませうか?
當方、京王の目録注文には當るも、本命である和洋會の扶桑さんが外れました(泣)。
といふわけで、小生は例によつてどちらも夕方に行つて殘り物を漁つた次第。
その結果は、
『下村槐太全句集』(下村槐太舊門下生有志の會/俳童洞書林 昭和52年300部限定版函カヴァー付)、
市島春城『擁爐漫筆』(書物展望社 昭和11年初版函付署名入)、
市島春城『春城隨筆』(早稻田大學出版部 大正15年初版函付)、
蒲原有明『有明詩集』改訂版(アルス 大正14年増訂5版函付)、
薄田泣菫『樹下石上』(創元社 昭和6年初版函付)、
幸田露伴『洗心録』(趣味之教育普及會 昭和9年重版函付)、
飯塚友一郎『歌舞伎概論』(博文館 昭和3年初版函付)、
三田村鳶魚編『西鶴輪講 好色一代女』卷の一～六(春陽堂 昭和3～4年初版)、
曲亭馬琴編『俳諧歳時記栞草』(集榮館書店 大正15年初版函付)、
ヴアジニア・ウルフ『ウルフ文學論』村岡達二譯(金星堂・別册新文學研究評論部第9篇 昭和8年初版)、
塚本邦雄『藤原俊成・藤原良經』(著者本限定300部署名入)、
海賀變哲『新編・落語の落』二册揃(平凡社・東洋文庫)←「三人不具」削除未収録、
篠山紀信『三島由紀夫の家』(美術出版社)、
中野泰博編『ジャーマン・エレクトロ・リミックス』(マーキー・インコーポレイティド)、
映畫「大惡黨」スチール寫眞11枚(緑魔子佐藤慶田宮二郎内田朝雄倉石功)、
それに『水谷不倒著作集』(中央公論社)の端本數册といつたところですが、
今囘最大の収穫は、cogito樣の第二詩集『蒸氣雲』(山の手紙社)かも知れません(笑)。
＞京王戰に參加された皆樣
収穫の御報告をお待ち申上げてをります。
|＿| いくらで売ってたのかな。
|質| どきどき。
|￣|
| |Å
| |ω・)
| ⊂ノ
| |ｕ
＞cogito樣
御高著の價格は、この中では『西鶴輪講 好色一代女』六册と同額で、
『俳諧歳時記栞草』よりも高かつたので、決してワンコインでは買へませんでした。
何しろ出品してゐたのが、某御兩人を奔走させた天下のなんば書籍ですから、ここで買ひ逃すと、
また大阪に連れ戻されてしまひますので、僭越乍ら小生が引き拔かせて頂きました。
しかし田中氏の本も含めて、詩集歌集句集がかなり澤山來てゐました。
個人の藏書ではないかも知れませんが、貴著を獻呈された相手で亡くなつた方か、
藏書を大量に處分された方に、お心當たりは御座いませんか。
しかし、「じょうきぐも」と打つと「錠危惧も」と變換されますな。
どうやらセキュリティ對策に問題があるやうで(?)。
献呈先の先生方はなかば易簀。どなたでせうね。
詩集の名前が誤変換される話は不謹慎なので、ふられてもここぢゃ乗りません(笑)。
「諸作家」に工事中の「澁川驍・單行本書目」をアップ致しました。
I am a DANSHAKU detective. See you soon!
「澁川驍・單行本書目」に『出港』を追加致しました。
猛暑炎天管理人彭城矯介様
いやはや暑い日々が続きます。土曜日は蝙蝠に姿をお見せになられませんでしたね。
私めは土曜日は大学の講義があつたので午後は教壇に立ち、講義終了後大学のそばの「どとおる」にてお茶したあとで例によつて神保町へ。
先週は珍しく本を買わない一週間で、虔十で「茶と利休」S31 小宮豊隆、献呈署名、「憶えきれないせりふ」S57 芥川比呂志の2冊を拾つたくらい。
蝙蝠では影の店主（？）から、「これはご愛嬌だけどPeterさんの筋で落としてきたんだから、買つてもらわなきや困るよ」とビニール袋を渡される。
影店主も知つている小生の趣味の研究資料である昔の薬の袋や広告（引札）、効能書きが20～30点。これは嬉しい。
「こういうのつて、相場はいくらくらいなの？」・・・「うーん難しいなぁ、あつてないようなもんですからねぇ、骨董市で一山1000円で買つたこともあるし、ネツトオークションでは一山3000～6000円くらいの幅で数回落としてもいるし・・・」・・・「ぢやあ、いくらくらいだつたら嬉しい？」と聞かれたので「この量と程度だつたら●●円くらいだつたら嬉しいかなぁ」と答えると、「●●円は落札値だよ、それぢや商売にならないからプラス2000円でだう？」との返事。もちろんそれでも十分嬉しゐのでその価格で手を打たせてもらふ。
比較的状態のよゐ江戸期の効能書きが2枚ほどあつたので、それを1枚1000円と踏んであとは、状態、年代によつて1枚100～300円と考へれば、結構種類もあつたし、まあまあいい線の買い物だつたかな。(^o^)
その後、例によつて、お集まりの帝王様、TG様、ymnk様、オペラ座の怪人様、人魚の微笑様とご一緒に一杯やつてご帰還。(^o^)
あとは取り置き中のお宝を早く身請けしなきやあ。
＞Peter-Rabbit樣
確かに、餘りの暑さで腦まで腐りさうです。
え? 初めから腐つてるだらうつて? いやはや大變失禮致しました(笑)。
先週は當方も、幸ひにして(?)本の獲物が殆どありませんでした。
黒頭巾(横山健堂)『趣味と人物』(中央書院/明文館 大正2年初版)、
朝倉無聲『見世物研究』(ちくま學藝文庫)、内藤湖南『支那繪畫史』(ちくま學藝文庫)、
『テレビドラマ全史 1953～1994』(東京ニュース通信社)程度です。
＞男爵探偵樣
異國よりの御投稿恐縮に存じます。
お早めの御歸國をお待ち申上げてをります。
http://www.theaterx.jp/05/050805.html
＞ＴＧ樣
今や神保町で、最も乘つてゐる蒐書家と目される貴兄の最近の獲物を是非御披露下さいませ。
＞ymnk樣
ヨシ笈田氏が公演のため來日中のやうですが、取材申込みなどはされないのでせうか?
管理人様＞
リクエストにお応えしてリストにしているのですが、これ結構大変ですね。
仕事の途中でやりだしたら、もうこんな時間ですか。。。。 まずいな。
もう少々、お待ち下さい。
値段も思い出して書き込んでいるのですが、我ながら。。。。。
願わくば、獲物披露の書き込みを同居人が読まないことを祈ります。
＞神保町で、最も乘つてゐる蒐書家と目される
勘弁してください(т_т;)ゞ
残暑お見舞い申し上げます．↓のクイズ拝見．「初心者向け」にしてはいささか難解．今村昌平監督の『神々の深き欲望』あたりかと見当をつけたものの、あいにく昔の邦画パンフレットは貧弱．故河原崎長一郎の母君の、故山岸しづ江ではありますまいか。今回は、自信ありません。ハズレの場合は、ヒントを所望いたします．
＞ＴＧ樣
お忙しいところ恐縮です。
既に書き上げてをられる分を編輯して轉載して頂ければ結構なのですが、
それではお仕事が一段落するまでお待ち申し上げます。
>神保町で、最も乘つてゐる蒐書家
又の名を「鴨」とも申しますが(笑)、それぐらゐでなければ、いい本が集まつて來ないのも、
紛れもない事實でありませう。
＞クイズ愛好家樣
再度の御挑戰忝く存じます。
さうですか、難解ですか。
さり氣なくヒントも書き込んでゐるつもりですし、實をいへば解答も「Salon de 書癡」の過去ログを
丹念に探せば見つかる筈なのですが。それでは、
ヒント① 畫像は『ウルトラマン』より
ヒント② 母は歌人
これで如何でせうか?
「何故誰も彼もが儂を無視するのか、全く以つて世も末ぢやあ～」
今晩も徹夜仕事になりそうなので今の内に書き込んでしまいます。
順番は適当です。誤字脱字などはご容赦を。
久保田万太郎『戀の日』（新潮社 大８ 重版 函欠）２０００円
中澤弘光、吉井勇、長田幹彦『祇園画集 舞姿』（阿蘭陀書房 大５ 初版 函欠）９５００円
泉鏡花『相合傘』（銀鈴社 大１０ 初版）７０００円
泉鏡花『黒百合』（春陽堂 明３５ 初版 口絵欠）３６００円
前田夕暮『朝、青く描く』（白帝書房 昭６ カバ欠）５００円
長田幹彦『尼僧」（籾山書店 初版 函欠）５００円
『新小説』第十七年第七卷（春陽堂 明４５）１２００円
『図書50号 泉鏡花号』（岩波書店 昭１８）１５００円
泉鏡花『三味線堀』（籾山書店 明４４ 重版 函欠）２８００円
永井荷風『荷風文稾』（春陽堂 大１４ 初版 函欠）１５００円
久保田万太郎『東京夜話』（新潮社 大７ 初版 函）２５０００円
吉井勇『祇園歌集』（新潮社 大４ 再版 函）１５０００円
吉井勇『祇園歌集』（新潮社 大７ 五版 函）１００００円
水谷八重子『竹紫記念』（非賣品 昭和１１ 函）２０００円
水谷八重子『舞臺の合間に』（演劇研究社 昭８ 初版 函）２８００円
ジョルジュ・バタイユ『眼球譚／マダム・エドワルダ』特装 生田耕作コレクション?（白水社）８０００円
佐藤春夫『都會の憂鬱』（新潮社 大１２ 初版 カバ欠）１０００円
水上瀧太郎『遺産』（中央公論社 昭１１ 初版 函）１０００円
阿竹繁俊『默阿彌物語』（春陽堂 大８ 初版）３００円
下田將美『落葉と語る』（郊外社 大１５ 初版 函欠）６５００円
泉鏡花『銀鈴集』（隆文館 明４４ 初版 函）３８０００円
與謝野晶子『太陽と薔薇』（アルス 大１０ 初版 函）１３５００円
久保田万太郎『わかもの』（玄文社 大１２ 六版 函欠）１０００円
川端康成『乙女の港』（實業之日本社 昭１４ 五版 函）１２０００円
岡本綺堂『龍女集』（春陽堂 大１０ 再版 函）２５００円
泉鏡花『蜻蛉集』（國文堂書店 大１０ 初版 函欠）５０００円
泉鏡花『遊里集』（春陽堂 大７ 八版 函）３５０００円
内田誠『緑地帶』（モダン日本社 昭１３ 函欠）２５００円
田中貢太郎『怪談傑作集』（騒人社 昭２ 函欠）１８００円
内田誠『水中亭雜記』（昭８ 非売品）８５００円
>又の名を「鴨」とも申しますが(笑)
納得ですm(_ _)m
＞落書管理人彭城矯介 さま
鬼怒川温泉に出かけておりました．原保美の母、原阿佐緒ですな。
児の手とりかたくりの花今日も摘むみちのくの山は春日かなしき
うらさぴし馬ゆきすぎて夕ぐるる路にのこれる吾と吾が児と （ネット経由で拝借）
写真。驚き顔で遭遇した怪獣（もしくは星人）は何だったのか気になりました．
＞クイズ愛好家樣
お見事! 正解であります。
出たのは實相寺昭雄演出の「恐怖の宇宙線」で、相手役(?)はガヴァドンでした。
因みに、「朝と夜の間に」といふのは初稿タイトルのやうです。
これに懲りず、今後ともどうぞお付き合ひ下さいませ。
＞ＴＧ樣
お忙しいところ御投稿有難う御座いました。
流石ですねえ。一册一册は比較的お買得でも、かう纏めて竝べられると、かなりの壮觀ですなあ。
まるで某古書肆の目録のやうで、思はず「コレ頂戴」をしてしまひさうになります。
いづれにせよ、使つてをられる金額は、私の十倍以上であるのは確實でせう。
ここまで來ると戀人を置き去りにして、惡場所に入り浸つて蕩盡してゐるのと變はらないやうな氣もしますが、
今後の収穫にも大いに期待してをります。
昨日の蝙蝠臨時開店に馳せ参じた書痴（暇人）は、筆頭の人魚の微笑様(^o^)、帝王様、くだん様、ひとみ様、TG様、ymnk様、でこぽん様、小生、それにこっそり内職しようと出てきた薔薇族さんでした。(^o^)
静かに内職しようと思っていた薔薇族さんの思惑はまったく外れて、周りではわいわいがやがやと帝王断髪計画なる企てをたてたりして薔薇族さんの仕事は完全に邪魔されておりました。
間が空きましたがお返事を。私事に忙殺されてゐまして、本日の池袋初日にもゆけません。
『版畫禮讚』は、錚々たる面々が書いてゐるのですね。「ほんのおはなし」三篇といふのは『三村竹清集』全十巻（〈日本書誌学大系〉青裳堂書店）にも拾ってないのでせうか。
しかし名をお擧げ下さったうち、「耕花」だけよく存じません。山村耕花といふ畫家ですか。その方面は、美術書が高額なこともあって、親しむ機會が中々ありません。
版畫は、東洋の木版插畫も西洋のエッチングも好きなのですが。
書物好きが繪畫では特に版畫を好むことがあるのは、同じ複製印刷物だからだと思ひます。
オリジナル（原畫）ではなくコピーこそが本來の状態であるもの、といふことです。
たまに美術館の版畫展にでもゆくと、展示を見るより圖録（畫集）に見入ってゐるのに氣づいて、我ながら倒錯してゐると獨り苦笑します。
朝夕秋気配管理人彭城矯介様
ところで、話はまったく変わりますが、月曜、火曜と越後湯沢にチビを連れて昆虫採集旅行に行ってきました。
月曜の夜はちょうど湯沢の花火大会でホテルの部屋からは真正面に花火が見えて大変綺麗でした。
火曜の帰りは早めにと思って朝10時過ぎの新幹線で帰ってきたのですが東京駅の50メートル手前で例の地震に遭ってしまいました。
さすがに50メートルだったのですぐに駅に入りましたが、午後の便にしていたらいつ到着したかわかりませんでした。
それでもって、昨日は仕事で前橋。（;_;) ・・・高崎で泊まればよかった・・・
新幹線のダイヤは乱れまくって、朝は東京駅始発なので自由席で何とか座って行きましたが、帰りは大宮から東京までの区間が東北、上越両新幹線が乗り入れのためつかえてしまって大宮で止まってしまいました。
結局、大宮で降りて京浜東北の始発に乗って帰ってきましたが大変でした。
いつもは時間があると群馬大学病院の近くの古書店を覗くのですが今回はその閑もなし。
収穫は少し溜まってからTG様風にババーンと出した方が小出しにするよりインパクトがあっていいかなとも思う今日この頃でした。
＞Peter-Rabbit樣
それは御災難でしたね。しかし一本後だつた事を考へれば、寧ろ運がよかつたのでせう。
それにしても刺青帝王には、髪を切る前に髷を結つてもらひ、眠狂四郎の衣裳を着て、
是非神保町の往來を闊歩して頂きたいものです。
収穫は、餘り纏めて出されると、皆さん引いて(?)しまはれますので、週間ペースでお願ひ致します。
出物が無い週は無い週で、結構ほつとするではありませんか(笑)。
到底「鴨」にはなれぬ、「塵芥拾ひ」「殘飯漁り」の私など、毎度節約するつもりでゐてもこの有樣です。
といふわけで、最近の獲物は、
同好史談會編『漫談明治初年』(春陽堂 昭和2年初版函付)、
馬場孤蝶『明治の東京』(中央公論社 昭和17年2刷函付)、
篠田鑛造『明治開化奇談』(明正堂 昭和18年再版)、
『中村吉藏戲曲集』(春陽堂 昭和3年初版函付)、
中村吉藏『演劇獨語』(東宛書房 昭和12年初版函付)、
木村錦花『三角の雪』(三笠書房 昭和12年初版函付)、
窪田空穗『忘れぬ中に』(砂子屋書房 昭和13年初版函付)、
宇野浩二『遠方の思出』(昭和書房 昭和16年初版函付)、
山田孝雄『櫻史』(櫻書房 昭和16年初版函付)、
保田與重郎『文學の立場』(古今書院 昭和15年再版)、
前川佐美雄歌集『植物祭』(靖文社 昭和22年初版カヴァー付)、
小田切秀雄編『發禁作品集 明治文藝資料』(八雲書店 昭和23年再版)、
『西東三鬼全句集』(都市出版社)、モルナアル『お人好しの仙女』飯島正譯(白水社・世界名作選)、
森茉莉『ぼやきと怒りのマリア』(筑摩書房)、「みすず」233號<瀧口修造追悼>(みすず書房)等の他に、
買ひ直しの、
上田敏『現代の藝術』(實業之日本社 大正6年再版函付)、
ヴィッキ・バウム『グランド・ホテル』牧逸馬譯(中央公論社 昭和7年初版函付)、
小杉放庵『唐詩及唐詩人』(書物展望社 昭和18年重版函付)、
永井荷風『吾妻橋』(中央公論社 昭和32年再版函帶付)等です。
＞森洋介樣
再び御投稿有難う御座います。
『三村竹清集』は高價なため、なかなか手が出ませんが、卷數からいつても當然採録されてゐるのではないでせうか。
どなたかお持ちの方に御教示頂ければ幸ひです。
「演劇研究」に連載の竹清日記「不秋草堂日暦」も、早く手に入れなければならないのですが、
こちらもとんと怠けてゐてお恥づかしい限りです。
＞ＴＧ樣
最早鴨どころか、鴉か禿鷹の如く朝一番に掘出物を悉く攫つて行かれる御樣子、
數ヶ月分を纏めて出されると些かインパクトがあり過ぎますので、今後はお仕事の合間にこまめに御報告願ひます。
＞通天閣樣、たくりん樣
最近の収穫は如何ですか?
差支へなくばまた御報告下さいませ。
＞文庫中毒樣
先日の澁谷東急大古本市目録に、保田門下の柳井三千比呂『花鎭頌』が出てゐましたが、これはお持ちなのでせうか。
それとも注文されたのでせうか。
『版畫禮讚』の函と表紙。装丁者名記なし。この繪は誰でせうか? どなたか御教示下さいませ。
管理人、および皆様
アフリカ象狩りから帰ってきました。これからは古書狩りに邁進します。
今月の、雑誌「ミステリーズ！」では、綾辻行人がその短編で、この世には不思議なことなど何もない
という、彼に言わせれば、恐らく今この国で最も有名な古本屋の決め台詞として紹介していますが、この古書店の店主は誰か
気になります。是非、皆様、ご教授お願いします。
あるアフリカのサファリ公園で、ライオンにかまれてある夫人が死去。地に降り立てば、安全な場所はない。
秋風体感管理人彭城矯介様
了解です。(^o^)
男爵探偵様
お帰りなさーい！ボチボチと阿弗利加土産話をお願ゐします。流石に彼の地に九鬼澹の著書は転がつてゐなかつたでせうね。(^o^)
男爵探偵様
私より詳しそうな方がどなたも解答されていないようなので、
「この世には不思議なことなど何もない」というのは「京極堂」の店主、中禅寺秋彦氏の決め台詞だと思います。
もし「京極堂」と中禅寺秋彦氏に心当たりがなければ、「この世には不思議なことなど何もない」でGoogle等検索すれば
きっとおわかりになると思います。
Peter-Rabbit様
現代ではどこにいても仕事ができるということ便利な世の中になりました。
かの地には、九鬼澹の著書はなくて、消えた著書探しも今後続行していきたいと思います。
次回は、ある探偵作家が、正体を隠して別名を用いて作家活動を短期間おこなったことを、九鬼さんの証言を
もとに再現します。はじめてその正体が明らかにされます。
くだん様
現実の古書店主かなと思っていましたが「京極堂」とは気がつきませんでした。
ご教授ありがとうございました。
日曜夕刻から昨日（２３日）まで仕事で東京におりました。
上京の途中、長岡付近の震度５で列車に閉じ込められ状態になり、急遽長野新幹線経由に迂回しましたが、立ちっぱなしヘロヘロで上野駅に降りました。
ようやく昨日の昼ごろに仕事から解放され、早速神保町に参上し、かわほり堂に突入したところ、古書市に出動中ということで閉まっていてガッカリ。
それならどこかの古書店でヤケ買いでもしようとお店を出たとたんに土砂降りの雨。傘もなく、仕方なく目の前に停まったタクシーに乗り込んで御茶ノ水駅まで行き、スゴスゴと帰宅いたしました。
今回は最初から不運な出張でした。
柳井三千比呂『花鎭頌』は未集の一冊です。出ていたことはまったく知りませんでした。かなり高かったのでは？できれば、出品店と値段を教えていただけませんか。
＞男爵探偵樣
お歸りなさいませ。
その昔、「マイケル・ジャクソンの裏ヴィデオ(←多分プロモーション・ヴィデオの積り)が好き」
と語つた古本屋さんがをられましたが、それにしても戰前のマイナー作家にはお詳しい男爵探偵樣が、
現代のメジャー作品に疎くていらつしやるのは、如何にも然もありなむといふ感じで、誠に微笑ましい限りです。
海外事情についてのエピソードにも、大いに期待してをります。
＞文庫中毒樣
それは踏んだり蹴つたりでしたねえ。お氣の毒としか申上げやうが御座いません。
『花鎭頌』を出品してゐたのは、埼玉縣所澤の貴龍堂で、値付けは60萬でした。
＞くだん樣
こちらではずゐぶんお久し振りのやうな。
最近の蒐書傾向はどのやうな方向ですか?
何か面白い御収穫が御座いましたら、是非御披露下さいませ。
管理人様
時代を経て探っていくのは楽しい仕事ですが身の回りのことには疎いのは・・・、ずばり当てられてしまいました。
今後ともよろしくおねがいします。
ここに書いたためか(6月でした）、名古屋の友人から一冊の本が送られてきましたので、今週の一冊です。
北尾鐐之助『近畿景観第４編』昭和８、11月(創元社）謹呈先は 昭和八年拾壱月 北尾鐐之助、薄田様とある。
同じく創元社から著書を出していた、あて先は薄田泣菫のことだろう。
ありがたい一冊でした。
管理人様
毎日暑い日が続きますが如何お過ごしでしょうか!?
ワタクシは豚になってしまったので、毎朝４時からウォーキングをしております。
＞最近の収穫は如何ですか?
書き込める程のものはほとんどありませんが、格安で入手出来た本を１冊だけ。
■竹谷隆之作品集「漁師の角度」 ホビージャパン発行
↑以前、ケーブルテレビで立体造型師の特集を見たのですが、とても面白かったです。
管理人様
花鎮頌についてご教示ありがとうございます。
かなり高額とは予想してましたが、そんなにしましたか。
当分の間は宝くじでも当たらない限り手が出ません。
＞Peter-Rabbit樣
先週はお忙しくて、神保町にも廻れなかつたのでせうか。
今週は早くも窓展、早朝組の諸兄には敵ひませんが、さて何か出物がありますかどうか。
といふわけで最近の獲物は、
林芙美子『泣蟲小僧』(改造社 昭和13年重版函付)、
生田春月『山家文學論集』(新潮社 昭和2年初版函付)、
尾崎紅葉『紅葉全作集』第一卷(春陽堂 大正11年函付)、
寒川鼠骨『芭蕉蕪村俳句全集』(大學館 大正2年重版)、
芳賀檀編『芳賀矢一文集』(冨山房 昭和12年初版函付)、
伊原敏郎『明治演劇史』(早稻田大學出版部 昭和8年初版函付)、
木村錦花『明治座物語』(歌舞伎出版部 昭和3年初版函付)、
三宅周太郎『演劇巡禮』(中央公論社 昭和10年初版函付)、
三宅周太郎『續演劇巡禮』(中央公論社 昭和16年初版函付)、
橋爪彦七『忠烈 大楠公』(東和出版社 昭和17年初版カヴァー付)、
鷲尾洋三『忘れ得ぬ人々』(青蛙房)、青木茂『油繪初學』(筑摩書房)、
森銑三『新編 物いふ小箱』(講談社文藝文庫)程度です。
＞ＴＧ樣
貴兄は、既に鴨から愛らしいピラニアに成長してをられるのを痛感致しました。
後は非情なピラニアに成り切るのも、最早時間の問題でせう。
さうなつたらもう幽靈なんか全然怖くなくなりますよ。
＞たくりん樣
人形まで蒐めてをられるのですか。
早朝に開いてゐる古書店が近所にあれば一石二鳥でせうが、普通はありませんよね。
そのまま古書展に一番乘りして、兩手に収穫品を掲げて走れば、更に筋肉もつく事でせう。
＞男爵探偵樣
薄田泣菫もお好きなのでせうか。彼の隨筆はよいですね。
＞文庫中毒樣
確かにこの本にそんな大金を拂ふくらゐだつたら、他に欲しい物が澤山あるといふのが人情でせう。
やはりコンプリートの道は、まだまだ險しさうですねえ。
管理人様
古本の夏、私には、雑誌的夏です。
今週の一冊です。地元、及び古書目録からです。
「主婦の友」二冊 昭和18年
「キング」一冊、昭和38年
「講談雑誌」二冊、昭和9、14年
「オール猟奇」一冊（昭和24年）守安新二郎
「愛欲雑誌」一冊（昭和28年）高木彬光、渡辺啓助、江戸川静男
「猖奇」一冊(昭和23年）創刊号、覆面作家の別名
「楽園」二冊(昭和29年）山田風太郎
「ホープ」十冊（昭和24，25年）角田喜久雄連載
「オールロマンス」一冊(昭和26年）輪堂寺耀
を購入しています。戦後刊行の雑誌、完全収集を目指しています。
探偵作家関連で北尾さんの著書を収集していまして偶然「薄田」への謹呈でしたので思わず、これは、と内心思いました。
突然夕立管理人彭城矯介様
いへいへ、いくら忙しくても土曜日は別です。(^o^)
ここ3週間ダボ収穫を書き込んでをりませんでしたのでまとめてご報告致します。
●牧野富太郎「日本高山植物図譜」巻一・二揃 初版 成美堂 M44
残念ながら巻一の目次2ページ分と石版図版1枚が欠でしたが相場の2割くらいの価格で入手。
2ページおきに石版図版があり綺麗なポケットサイズの図鑑です。
●原志免太郎「蛍」 初版・函 実業の日本社 S15
●巌谷小波「ヘイタイゴッコ」 初版 中西屋書店 M44 背痛み
●封酔小史「絵本雑考」 初版 文藝資料研究会 S3
●「粉河寺縁起」 和本 綴ホツレ 元禄版
●井上円了「妖怪学」 初版・函 山洞書院 S6 相場の3割くらいで入手。以前から欲し いと思っていたけどようやく格安で入手。
●江戸川亂歩「陰獣」 仙花紙本 初版 美和書房 S22 山名文夫装
●江戸川亂歩「陰獣」 15版・函 博文館 S5 函背題箋少欠 乱歩邸架蔵と同じ版
●江戸川亂歩「地獄の道化師・暗黒星」 初版・函欠 非凡閣 S14 2000円で入手
●江戸川亂歩「湖畔亭事件」 初版・函 春陽堂 T15 函平題箋少欠ながら相場の２割 ほどの価格で入手。
●丸亭素人「探偵譚」 初版 ボール表紙本 金櫻堂 M23 表紙裏書き込みあり
●芥川龍之介「羅生門」 初版・函欠 阿蘭陀書房 T6 美本
●芥川龍之介「羅生門」 三版・函 新潮社 T10 背角少痛み 相場の3割程度で入手
●「澄江堂句集」 芥川龍之介印譜付・帙装 文藝春秋社 S2 奥付欠 相場の３割程度で入手
てなところですね。
本筋の芥川と亂歩関係の収穫が嬉しいです。(^o^)v