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Salon de 書癡 過去ログ 2002 11月

「初版本講義」 投稿者:cogito  投稿日:11月 1日(金)00時03分08秒

人魚の嘆き様
 HP訪れて頂きまして汗顔の至りです。今後とも何卒御教示と御鞭撻を賜りたく存じます。
 また管理人様の言によると「初版本講義」が上梓されます由、どこかで私達も手に入るのでせうか(あるひは「署名本の世界」の重版が決まったといふことなのでせうか)。今年度の「古書通信」をとってゐないので是非読みたい本です(新刊DBではヒットしませんでした)。  毎月楽しみにしてゐた「日本古書通信」ですが、職場でとってたバックナンバーをこともあらうに全部捨てられてしまったのが去年のことで大ショック。しかしそのまま個人購読に切り替へなかったのは正直のところ私の不明と依怙地からでした。幸ひ来年度は需要ゼロの、「図書館の見栄だけでとってた雑誌」を打切りに追込み代はりに復活させることに成功(涙)、また月半ば頃になると「そわそわ」する生活が始まりさうです。


RE:「初版本講義」 投稿者:人魚の嘆き  投稿日:11月 1日(金)10時09分08秒

cogito様
『初版本講義』は10月30日に刊行されました。これは「日本古書通信」に連載した「古書歴訪」と「初版本講義」を加筆修正して単行本としたもので、前著『署名本の世界』とは全く異なる本です。 発行部数は200部で(これは前著と同じ)、市販の100部は日本古書通信社が先着順で予約を取り、早々に締め切られました。従って、版元には既に一冊もありません。著者用の100部も、自家用を除いては大方親族・知人などに寄贈してしまいました。
しかしまだ僅かに余部がありますので、ここで集うも何かの縁ですから、もしご入用でしたら一冊cogito様にお譲りしましょう。ただし恐縮ですが、本代2500円を頂戴いたします。私は寄贈でも一向に構わないのだけれども、以前管理人様とT書店主から「先着順で申し込んだ人はお金を払い、それに遅れた人がタダで貰うのはおかしい」と指摘されてしまったのです。この二人の「命令」には逆らえませんのでご了承願います。
購入のご希望があれば、その旨このBBSに書き込んでください。cogito様のHPにある大学宛にcogito様の本名(そこに記されているお名前でよろしいですね)でお送りします。代金は本の到着後に、私の住所に現金書留でお送り下さい。よろしくお願いいたします。


ありがたうございます! 投稿者:やす  投稿日:11月 1日(金)12時00分40秒

人魚の嘆き様、本当にありがたうございます。
限定200部の御本を、こんな御縁で御譲り頂くなんて、まさにHP冥利、抃舞雀躍。(しかし掲示板をRomってる人たちから恐ろしい視線が。)本当によろしいでせうか!
是非是非ご厚意に甘へさせて頂きたく、よろしく御願ひのほどを申上げます。 送付段取は来旨のとほりで結構でございます。取急返信まで。


『初版本講義』など 投稿者:立原道造記念館  投稿日:11月 1日(金)16時44分18秒

人魚の嘆き様
『初版本講義』の購入を希望いたします。
立原道造記念館宛(〒113-0032文京区弥生2-4-5)にご送付いただければ幸いに存じます。
『署名本の世界』につきましても、ぜひ入手いたしたく・・・時価で結構ですので、残部がございましたらおわけいただけませんでしょうか。 また、ご準備中の単行書につきましても、予約を入れさせていただきたく、重ねてお願い申し上げます。

管理人様
小館のホームページとのリンクをお願いいたしたく存じますが、ご許可願えませんでしょうか。 よろしくお願いいたします。
http://www.orchid.co.jp/~tatihara/tatihara.htm


夢二本 投稿者:健一  投稿日:11月 1日(金)18時00分01秒

管理人様
人魚の嘆き様
平民新聞様
留女様
多くの方にアドバイスいただき感激です。ありがとうございました。それにしても、古書の世界は奥が深いというか恐ろしいというか、やはり経験が大事ですね。それを今回痛感しました。
これからもわからないことは色々お問い合わせさせてくださいませ。よろしくお願いいたします。


「鵜の物語」のこと 投稿者:フリーズ  投稿日:11月 1日(金)20時05分12秒

管理人様
   はじめて登場させてもらいました。
かねてより砂子屋書房本の最高権威と誉れ高い管理人様に教えを乞いたいことがあります。私は外村繁の作品を愛し、その単行本を収集している者です。管理人様の書誌にある「鵜の物語」について伺います。 まずこの本には特製本があるのではないでしようか。以前ある本屋に聞きました。
次に超特製2部本の一冊は神奈川近代文学館にあると聞いておりますが、もう一冊は所在はあきらかなのでしょうか。 初歩的なことかもしれませんがよろしくお願いします。


伊藤幾久造のこと 投稿者:小仏  投稿日:11月 1日(金)22時23分33秒

大衆王様
小仏です。先日は大仏本についてご教示頂戴しましたが、「日本の星之助」の装釘者伊藤幾久造について今度はお尋ねします。 伊藤と言えば、何と言っても「怪傑黒頭巾」の装釘で有名です。高垣眸の本の装釘が多かったとある本に書いてあったのですが、その他に高垣の何と言う本の装釘をしているのでしょうか?
彼の時代がかった装釘に魅力を感じております。是非、よろしくご教示ください。


(無題) 投稿者:管理人    投稿日:11月 2日(土)00時19分20秒

天女の舞い様
長い間お待たせいたしました。今東光の『入間川』の初出は何処かと言う問いでしたね。 大正十五年六月一日、文學世界社発行『ゴシップ』創刊号にありました。この雑誌も次号以下は未見です。何方かに御教示賜りたく存じます。

yamanaka様
JIN 様
皆様
ログの件ですが、どうも、このteacup掲示板のサーバーに不具合が生じた様です。
幸い、以前に大きく流してしまいました反省もあり最近は割とこまめに保存を心掛けておりますので、二つ、三つを除いて殆どが無事でした。皆様には大変ご心配をお掛け致しました。

立原道造記念館様
有難きリンクのお申し出、有難う存じます。どうかよろしくお願い申し上げます。

フリーズ様
砂子屋書房には山崎剛平の遊び心で拵えた、公刊されていない本が二種類ございます。 それらは書誌を作成する便宜上、特装本と記しましたが、本冊のどこにも特装本とは記してありません。
その一つは外村繁『鵜の物語』です。これは二冊だけ造ったとされておりまして書誌にも、そう記載致しましたが、四冊確認いたしました。 もう一つは尾崎一雄『暢気眼鏡』で、この本は尾崎の子供の着物の生地を使用して装丁したもので、これは二冊だけと言明できます。この内の一冊は神奈川近代文学館の尾崎一雄文庫に納められております。もう一冊は早稲田のK先生が尾崎からもらって所有している筈です。 仰っています、神奈川近代文学館所蔵の超特製2部本とは『鵜の物語』ではなく『暢気眼鏡』のことと存じます。フリーズ様に教えた本屋さんの勘違いでしょう。


★探索願:立原道造関係資料 投稿者:立原道造記念館  投稿日:11月 2日(土)02時40分37秒

皆々様
★作品掲載誌の探索
現在、小館では、筑摩書房から刊行予定の新『立原道造全集』編纂のため、生前に発表された作品と初出誌との照合調査を行っております。
殆どの作品は、その作業を終了いたしましたが、下記の雑誌につきましては、所蔵先がわからず、照合を行うことができません。

「映画朝日」第15巻第9号 1938.9 「麦藁帽子」掲載
「新生」第7巻第3号 1938.9 「月の光に与へて」掲載
「ゆめみこ」第2号 1935.10 「窓」「窓の作者より」掲載
「ゆめみこ」第3号 1935.11 「離愁」「離愁の作者より」掲載
「ゆめみこ」第4号 1935.12 「うた」(共著)掲載
「ゆめみこ」第5号 1936.1 「夏の弔ひ」「新古今和歌集巻十一神垣抄(共著)掲載
「ゆめみこ」第6号 1936.2 「葬送歌」掲載
「ゆめみこ」第7号 1936.3 「天の籠」「切抜画」「夏へ」掲載
「ゆめみこ」第8号 1936.4 「ファンタスチック」「ヴァカンス」 「八月旅情の歌」掲載

どなたか、所蔵している方を、ご存じないでしょうか。
立原道造記念館(〒113-0032文京区弥生2-4-5 電話03-5684-8780/FAX03-5684-8660)宛に、ご連絡をいただければ幸いに存じます。
ちなみに、立原道造旧蔵本の主なものは蔵書売立会で頒布され、残っていた雑誌類は、立原の作品掲載頁を切りとり、山本版全集の原稿に使用したため、立原家には殆ど残っていません。

★柴岡亥佐雄宛書簡 柴岡宛書簡は、角川版6巻本全集に58通が収録されています
。 柴岡氏が東大建築学科での親しい友人だったこともあって、書簡は、様々な筆記具を用いて書かれ、設計図やデッサンなどが書き添えられたものも多く、原典の持つ重要性は、はかりしれません。
その内の57通は、柴岡氏が亡くなられた後、弟さんが暫く持っておられましたが、縁あって、中野の「嫁菜の花美術館」に預けられました。 1991年秋には、麥書房の故堀内達夫氏が美術館に出向き確認なさっています。
その後(1992年以降のこと)、美術館に「研究のため拝借したい」との申し出があり、貸し出したところ、現在まで未返却のままにになっているとのことです。 柴岡家では、美術館に保管をお任せしていたので、貸出についてはわからないとのこと。
美術館では、貸出記録をとっていなかったので貸出先がわからなくなってしまったとのこと。
柴岡家と美術館から相談を受けた小館も一緒に、「男性の研究者」という情報だけを頼りに、探索している状況です。 この書簡の行方についての情報をお持ちでしたら、どんなささいなことでも結構ですから、お教えください。

管理人様
ご許可ありがとうございました。 早速に、「相互リンク」に掲載させていただきました。
http://www.orchid.co.jp/~tatihara/link.htm


御礼 投稿者:天女の舞い  投稿日:11月 2日(土)10時41分54秒

管理人様
お帰りなさいませ。早速のご回答ありがとうございます。 何でも応えていただけれる私の「守り神」として今後もよろしくお願いいたします。
また、BBSの件、ほっと安心致しました。

人魚の嘆き様
「初版本講義」が昨日届きました。昨晩は深夜まで味読し、全部読むのが惜しいので途中でやめました。もっとも、今日で読み終わると思いますが。 ところで、この本の表紙に数種類あるという噂を聞いたのですが本当でしょうか?ちなみに、私のところに届いた本の表紙は「泉鏡花」でした。


(無題) 投稿者:管理人    投稿日:11月 2日(土)13時54分07秒

yamanaka様
先ほど本を探しておりましたら、探しているものは見つかりませんでしたが『風変わりな人々』丸木砂土、『太陽の子』ゴーリキー著、秦豊吉訳の二冊が出てまいりました。 未だ、お持ちでなければ、お送りいたしますので送付先をメールして下さい。


「シャーロック・ホームズの冒険」 投稿者:獅子の鬣  投稿日:11月 2日(土)20時23分45秒

皆様
はじめまして、シャーロック・ホームズをこよなく愛する「獅子の鬣」と申します。
皆様の書き込みは日本書についてですが、初版本のことなので、もしかしたら洋書にお詳しい方もいらっしゃるのではないかと期待して伺います。 先日、海外の古書店から「シャーロック・ホームズの冒険」の初版本をネットで購入しました。ご存知かと思いますが、最初の短編集です。長年、オリジナルの初版本が欲しいとは思っていたが、高くて手が出ませんでした。それが、相場の半値よりずっと以下であったものですから、思わず購入のメールを送りました。
送ってきた本は、革で改装してありますが元の表紙も付いていて、コンディションもまずまず良好です。シドニー・パジェットの挿絵も綺麗です。ただ、これだけの本が「何で格安なのか」という疑問が改めて生じたわけです。 そこで、もう一度ネットの目録を見ると、first editionとはあるが、first printとはないことに気が付きました。しかし、同じ目録の「シャーロック・ホームズの帰還」にはちゃんとfirst printとあるのです。
ご存知の通り、editionは日本の版、printは刷です。ということは、私の買った「冒険」は初版ではあるが初刷りではないということになります。しかし、本にはsecond printともなんとも書いてありません。
私の買った本は一体いわゆる初版本なのでしょうか?古い高価な洋書を買った経験がないので不安です。ちなみに、買ったのは一流の古書店で、この問題以外は解説も正確そのものでした。 どなたかよろしくお願い申し上げます。


出張報告 投稿者:文庫丸  投稿日:11月 2日(土)22時26分03秒

文庫中毒者様
神田古本祭りへの出張が終わりました。何しろ4日間の内、雨が降った金曜日以外は6〜7時間立ちっぱなしでいささか疲れました。もちろんお目当てのT村のワゴンの前にそのほとんどいて、担当?のお兄ちゃんとも仲良くなりました。ともかくすごい人だかりで、特に今日はワゴンを十重二十重に人がとぐろを巻いていました。
最大の収穫は、初日の最後に補充されたハヤカワ文庫で(売れるたびに横からお兄ちゃんが補充します)、平日の夕方で人が少なかったこともあって、全部買い占めることが出来ました。どれもこれも読んだ形跡のない本で、しかも平井も光瀬も今日泊もすべて一冊100円。来たかいがありました。 多分、T村では一日1000冊くらい売れていたと思います。それにしても、まだ30000冊くらいは残っているのでしょうか。系統立てて出してこないのも面白かったですね。恐らく、ハヤカワ文庫もまだまだあるのでしょう。 取り急ぎ出張報告までいたしました。
追記
あのワゴンは古本祭り後もあるのでしょうか?どなたか教えてください。


アトラスセリー 投稿者:或る女  投稿日:11月 3日(日)01時21分43秒

或る女です
先日、古書目録で『村の倫理』逸見廣 昭和五年九月 アトラス社刊を購入致しました。
多分、叢書名だと思いますが、表紙、扉、奥付に「アトラスセリー」と在ります。
このアトラス社なる出版社は「アトラスセリー」の他に、どの様な本を出しているのでしょう。
又、「アトラスセリー」の既刊は他にあるのでしょうか?


無題 投稿者:人魚の嘆き  投稿日:11月 3日(日)09時33分26秒

cogito様
やす様と同人物でいらっしゃいますね(笑)。本は火曜日に発送予定です。

天女の舞い様
表紙と口絵のバリエーションが4種類あります。ここの常連のyamanaka様のHPの掲示板に「本邦初公開」しました。ここのリンクのトップにURLがあります。

立原道造記念館様 『初版本講義』は火曜日に送付予定です。
『署名本の世界』は自家用しか所持しておらず、多くのご要望をいただくのですが応えられない状況です。刊行後、神田の古書市場に一度だけ出てきて、落札した業者が4万円で売りました。次に本郷の業者が目録で4万5千円を付け、馬鹿らしいと思いつつも人に頼んで注文したところ売り切れていました。 一番最近では、ネットオークションで10万円近くになっていましたが、時価は恐らく5万円くらいでしょう。いずれにせよ、市販80部の本を皆さん大切にしてくださっているようで、なかなか古書として現れないようです。著者としては嬉しいことではありますが、事情をご理解いただければ幸いです。 探索の雑誌については、興味の埒外なので全くお役に立てません。そして、現役の研究者・コレクターではまず歯が立たないと思われます。麦書房と親しかったMK氏には問い合わせをされましたか。立原関係の書物を複数刊行し、『暁と夕の詩』のA版堀辰雄宛などを所有されている氏ならば、探索雑誌の所蔵先もご存知かもしれません。お体の調子があまりよくないと伺ってはおりますが。

獅子の鬣様
購入された『シャーロック・ホームズの冒険』の元表紙に描かれているお店の看板の中に、字が入っていますでしょうか。


砂子屋本 投稿者:フリーズ  投稿日:11月 3日(日)12時38分29秒

管理人様
そうでしたか。「鵜の物語」の特製は2部ではなかったのですね。 また、「暢気眼鏡」についてもよくわかりました。 また質問させてください。ありがとうございました。


うらやましい 投稿者:文庫中毒者  投稿日:11月 3日(日)14時55分47秒

文庫丸様
大いに成果が上がったようで、何よりですね。ほんと、私も行きたい。 SF関係の文庫本は、JAや最近のものを除き、ほとんど集め終わっていて、残ったのが主要なシリーズとしては、創元推理SFで3冊、講談社で1冊、ソノラマで1冊、サンリオで2冊となりましたので、T村書店の店頭で出会うのはほとんど不可能でしょう。
ところで、SF以外にどんな文庫本が出ていましたか。特に戦前〜昭和30年代前半くらいの、改造文庫、世界名作文庫、春陽文庫、世界古典文庫、世界文庫、三笠文庫、創元文庫、河出市民文庫などはありましたでしょうか。お教えいただければ幸いです。


ワゴンセール 投稿者:三代目  投稿日:11月 3日(日)17時53分09秒

文庫丸様
文庫中毒者様
古本屋の三代目です。恥も外聞もなく、昨日と本日はT村書店様のワゴンセールにへばりついておりましたので、お話に参加させてください。 私は初日からの参加ではありませんが、昨日今日に関しては、戦前の文庫新書はほとんどなかったのではないでしょうか。少なくとも、主力商品は昭和40年代からこちらのものだったと思います。 だから文庫中毒者様お問い合わせの文庫については、春陽文庫と創元推理文庫の新しいものしか見ませんでした。ただしこれからどんどん出てくるのでしょう。特にこの30年間位に出された文庫は、情報ではではジャンルの隔てなくほとんど揃っていたようです。
なお、ワゴンセールは古本祭り会期中だけのはずです。ただしT村書店様にはいつも百円コーナーがあるのでそこにこれからは出るのでしょう。ともかく同業にも有難いセールでしたね。


「アトラスセリー」 投稿者:管理人  投稿日:11月 3日(日)23時41分26秒

或る女様
お尋ねのアトラス社は逸見廣が、自分の本を出したい、作品を掲載してくれる雑誌が欲しいという事から、当時、大阪の地主の息子であった杉本捷雄を金主にして、拵えた素人俄か出版社なので資金の枯渇と共に消滅しました。「アトラスセリー」の既刊分としては 『村の倫理』逸見廣、『破れルパシカ』杉本捷雄、『激流を渡る』坪田譲治、『霧と銀貨』尾崎士郎、『七月の健康美』鈴木彦次郎の五冊が在ります。ここからの単行本はこれのみです。
他にアトラス社は昭和六年に雑誌『文學黨員』を出します。この一巻三号には後に有名になった尾崎翠の『第七官界彷徨』が掲載されました。  


探索のことなど 投稿者:立原道造記念館  投稿日:11月 4日(月)02時52分14秒

人魚の嘆き様
『初版本講義』、早速にお手配いただき、ありがとうございました。 それにしても、『署名本の世界』の時価、凄いですね。ますます拝見したくなりました。
立原の処女出版であるシュトルム著・立原訳『林檎みのる頃』(1936年 山本文庫)の値段とほぼ同じ位ですね。
捜索願につきましては、<「映画朝日」第15巻第9号 1938.9 「麦藁帽子」掲載>のみ、所蔵機関が判明いたしました。それにしても、場違いの質問をしたようで・・・申し訳ございませんでした。でも、これに懲りずに探索を続けたいと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。


「萱草に寄す」について 投稿者:ヒヤシンス  投稿日:11月 4日(月)09時26分58秒

立原道造記念館様
立原の第一詩集「萱草に寄す」について、次の2点をお尋ねします。

1.麦書房の復刻版に、11部の特製本以外に、「和1」というように番号と献呈先を立原が書いた紙が残されているとあります。(和の意味は不明とあります)あて先はカロッサや犀星などで、確かに楽譜装丁の本は贈られていないようです。
そこで伺いたいのは、この和と書かれた人宛の特製本は果たして存在するのか、そしてそれは11部の特製本と同じものなのかということです。麦さんは別装番外本と考えていたようですが。どうなのでしようか?

2.知人から、立原の死後、堀辰雄が自分がもらったか残っていた本か分かりませんが、「萱草に寄す」をみんなの前で故意に破いてしまったという話を聞きましたが、これは真実でしょうか?


三島の原稿 投稿者:春の雪  投稿日:11月 4日(月)10時19分45秒

yamanaka様
 ここ1.2年だと思いますが、三島の原稿がやたら古書目録にのりますね。どうしてこんなに続けて出てくるのでしょうか?また、あまり売れている形跡もないんですけれど、高すぎるのかそれとも人気が下降気味なのか、僕にはよくわかりません。yamanakaさんはどう分析されていますか?


ありがたうございます。 投稿者:cogito  投稿日:11月 4日(月)10時40分07秒

人魚の嘆き様
『初版本講義』数種の異装仕立てといふことを知って、いづれが到着するのか楽しみです。ありがたうございます。

立原道造記念館さま、おしさしぶりです(『初版本講義』ヨカッタデスネ!)。 ヒヤシンス様ほか、みなさん麦書房の復刻版解説の「和」に係り、同じことを思ってをられるやうです、今一度御高説賜りたく。 でも「2.」は穏やかぢゃないなぁ。


アトラス社 投稿者:或る女  投稿日:11月 4日(月)13時01分55秒

管理人様
明確なお答えを戴きまして有難うございます。
そういう性格の出版社でしたら発行部数も、そう多くはなかったのでしょうね。 ここに列記なさいましたシリーズ、何れも表題を拝見しただけで読みたくなります。 そこで、更に伺いますが、『村の倫理』逸見廣は短編集でした。他はどうでしょう?
「稀少雑誌」の『開化草紙』拝見いたしました。夢二の表紙とマッチした執筆陣容ですね。吉井勇、日夏耿之介や稲垣足穂のものなどは逸文ではと存じます。編者、正岡蓉の個人紙の様にも見受けられますが、辻潤とも知己の間柄だったのですか。ご面倒でなかったら第一号、巻頭の吉井勇『俳諧茶碗酒』の句を一つ二つ、ご紹介くださいませ。 


『羅針盤』 投稿者:天女の舞い  投稿日:11月 4日(月)13時43分32秒

管理人様
新たにアップなさいました『開化草紙』Uの今東光『羅針盤』は小説でしょうか? お教えください。


詩集の売立のこと 投稿者:秋山  投稿日:11月 4日(月)17時04分31秒

人魚の嘆き様
はじめまして。私はある大学で近代文学を講ずる者で、近代の詩集に関する書誌解題を主に、研究テーマとしております。それに付随して、最近では、昭和の詩集コレクターの消長に興味を抱き、個々のコレクションの詳細と、現在の状況を調べています。
さて、貴方様であればご存知のことと拝察致しますが、コレクションの中には、そのまま保存され、今日、その全貌を容易に確認できるものもあります。古くは「衣笠詩文庫」、最近では「今井文庫」という、共に早稲田大学の蔵するものなどがその例です。
ところが、むしろそうしたケースは例外であり、大多数のコレクションは、コレクターの生前ないしは死後に整理され、現在ではその内容を知ることは容易ではありません。唯一、売立の行われた蔵書については、その目録が重要資料となりますが、古いものはもちろん、昭和40年代頃の目録も、入手は困難を極めます。中でも、現在、私が何としても入手したい目録に以下のものがあり、親しい書店などを通じて、八方手は尽くしているのですが、未だに手に入りません。
困り果てていた折に、某書店主より、このHPと貴方様の存在を聞きました。某書店主の話では、貴方様は近代詩歌書に関する最高のコレクションと、最大の知識を有する第一人者でいらっしゃるとのこと。早速ここを拝見して、過去の書き込みを通読し、それが誇張でないことを確認いたしました。 つきましては、何卒わずかの情報でも結構ですから、ご協力賜りますようお願い申し上げます。もちろん、必要があれば、私の所属、連絡先などをご連絡申し上げるに吝かではありません。まず取りあえずは、ご挨拶方々お願いする次第であります。

「探求売立目録」
*「某氏所蔵本売立目録」(以下、正式な名称ではありません)昭和10年代  文学書と詩歌書両方の大規模な売立。東京図書倶楽部で開催されていること以外、詳細 は不明。某氏とは誰かも不明。
*「形田蔵書売立目録」(以下、正式な名称ではありません)昭和15年7月頃玄誠堂が札元の、詩歌集単独の最初の大規模な下見・売立会。落札価格付の目録が出さ れたとの情報あり。
*「小島文庫売立目録」昭和38年10月16日  保存状態の優れた本ばかりの粒揃いのコレクションと伝えられる。横型の目録?
  *「川西氏蔵書売立目録」昭和40年?  「明治大正詩書総攬」を網羅したと伝えられるコレクションの売立。
以上です。なお、生田文庫や入江文庫の売立目録は既に入手済みです。とりわけ、戦前の二つの目録についてはさっぱり情報がありません。    。


『山上療養館』 投稿者:伸六    投稿日:11月 4日(月)17時54分27秒

cogito様
コギト同人の松下武雄の『山上療養館』が大分以前にヤフーのオークションに出品されました。
相当、追いかけたのですが結局は私の懐具合と全くかけ離れた高値での落札でした。
その本は確か箱が付いていたように記憶しております。箱無しの裸本でも、いつかは手に入れたいと思っていますが、この本は限定本なのでしょうか、又、箱あり、箱無しの場合の適正価格はどのぐらいなのでしょうか?


三島原稿 投稿者:yamanaka  投稿日:11月 4日(月)18時54分20秒

春の雪様
私にもよくわかりませんが、この不況で出版社やコレクターから流失していること、また、コレクターの第一世代(?)が亡くなられたり放出されたり、そういうことで多く眼にするのではないか、また、この景気の中で高価な原稿が活発にやり取りされるようにも思いませんし、全体的に価格下落の傾向の中でもさほど動揺を見せない三島はやはり人気があると、個人的に思ったりします。

管理人様
嬉しいお申し出を本当にありがとうございます。楽しみにしております。 またメールでご連絡致しますのでどうぞ宜しくお願い申し上げます。


(無題) 投稿者:管理人  投稿日:11月 4日(月)19時35分41秒

立原道造記念館様
様々なジャンルの文学好きの方々が集い、又、ご覧になっているのですから、少なくも文学的内容の問い合わせであらば、「場違い」とは思いません。ストレートな反応の有無は、その時々でまちまちは当たり前と存じます。斯く言う小生も詩の世界には全く疎いのですが『詩神』の総目次を企み(今一歩の処で足踏みですが)蒐集していますし、他の詩誌も珍しいと思うものは買い漁っております。(これも私のレベルですので相当低きとは存じますが) ですから、お探しの物がひょんな処にあるやも知れませんので懲りないで下さいませ。

或る女様
「アトラスセリー」は既刊の悉くが短編集です。

  吉井勇『俳諧茶碗酒』
深酒の悔しみしみと置炬燵
鰭酒をいくつ重ねて明けの春
新内のめくらの家や河豚雑煮

天女の舞い様
今東光『羅針盤』は随筆です。

yamanaka様
もう既に梱包も済ませております。明日、郵便にて送ります。


文庫の種類 投稿者:文庫丸  投稿日:11月 4日(月)21時00分26秒

文庫中毒者様
三代目さんのおっしゃる通り、今回は圧倒的に20年〜30年前から最近までの文庫が多かったですね。多分、これからでてくるものも戦前など古いものは少ないのではないでしょうか。旧蔵者は主に近年新刊で文庫本を買われていた方だと思います。
ただ、ポツポツながら古いものもあり、それらは古本で買ったものと思われます。ご質問の文庫については、木曜日に世界文庫と三笠文庫と市民文庫が数冊ずつ出ました。私もその中のいくつかを求めましたので、ご関心があればご報告します。(でもたいしたものではありません) 確認したところ、私が一番買ったのは昭和50年代の角川文庫でした。今考えると、もっと新書や選書も買うべきだったのかなあと反省しきりです。もし来年まで残っていたらまた行きたいですね。 ところで、さすがに随分収集範囲が広くていらっしゃいますね。私は戦前では「日本小説文庫」をチビリチビリと集めていますが、高いし数は多いし道のりは険しいです。文庫中毒者さんはこれも集めていらっしゃいますか?


「山上療養館」のこと 投稿者:cogito  投稿日:11月 4日(月)22時43分49秒

伸六さま
 松下武雄遺稿集「山上療養館」(昭和14年コギト発行所刊・刊行数不明)は過去何回か、石神井さん他の目録に現れてをりますが、たしかにいつも"裸本"でも2万5千円位ついてゐますね。自分の所蔵は田中克己先生の形見分けの際に頂いた上製の特製本で、やっぱり"裸本"です。おそらく並製が通常版なんだらうと思はれるのですが、現物を見たことがないのでよくわかりません。また翻ってこの特製本にどんな函(もしくはカバー)がついてゐたかも不明です。伸六さまは「確か箱が付いていたように記憶」されておいでの様ですが、逆に私は目録上でも見た記憶がないのです。先生に何でも根掘り葉掘り訊いておけばよかったですね。もし御存知の方があればこちらこそ御教示願へればと存じます。
 それから限定本かどうか。勿論当時のこの種の本はみんな限定本だと思ひます。奥付に記載がなく、これも判然としませんが300も刷ってはゐないのではないですか。
 しかしながら伸六さまが単に、この本のテキストを理由に入手しようとしてゐるのであれば、買ふことなんかせずとも拙HPに上げてあるのを御覧になって下されば(あれ?)Linkが切れてゐる(マタ、ヤッチマッタダー)。  えー、明日直す予定ですが(汗)不取敢自宅からでも保守できるところへ上げて置きましたので御覧下さいませ(苦笑)。
 因みに田中先生は、立原道造はもとより師佐藤春夫や兄事した堀辰雄の本など、文学関係の初版本といふものをすべて生前に処分されてゐて、私が出入してゐた頃には「自分の本以外は全集で持ってゐればいいんだヨ。」と仰言ってゐました。しかし初版でしか読めないこの盟友の本だけは残ってゐて、山口書店版の「保田與重郎選集」とともに夫人から大切な本の遺品として頂くことになりました。

http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Labo/1834/matsushita/sanjouryouyoukan.htm


「山上療養館」 投稿者:管理人  投稿日:11月 4日(月)23時21分27秒

伸六様
cogito様
「山上療養館」には、しっかりとした函があります。背には上から「山上療養館 松下武雄遺作集」更に一番下に小さい活字で「東京コギト発行所」とあります。腹には「山上療養館 松下武雄」と横書きに印刷された白い紙が貼ってあります。
cogito様の仰います様に奥付には特製本と明記があるので、小生も普及版なるものがあるのかと思ってはいましたが、通常の場合は特製本より普及版の方が数が多いから、当然、見かける頻度も多くなければならないにも拘らず、全然見かけないので、近頃は恐らくあるまいと思っております。 cogito様 書影をおくりませうか?


函の書影 投稿者:cogito  投稿日:11月 4日(月)23時45分24秒

 管理人さま
 函の書影、(いつでも結構ですので)できましたら、お送り頂き、またさらにできましたら、件のアーカイブに借用掲載させて頂ければ幸せです。手許の四季に載ってゐる宣伝にも「発行所宛申込ヲ乞フ 定価1円50銭」とあるので、てっきり特製本と普及本があるのかと思ってをりましたが、「青い夜道」みたいな例(全部に"特製"とふってある)もありますし、確かに「普及本」怪しむべし、ですね。
 最も親しい人が持ってゐた本は、頻繁に繙かれて函もカバーも「前略御免、後略御免、全部御免」となってしまふ運命にあり、また身近な人はさういふものに拘らないでせうから、田中先生も途中で捨ててしまはれたんだと思ひます。とりいそぎ。


Re.函の書影 投稿者:管理人  投稿日:11月 5日(火)00時09分38秒

cogito様
貴HPの下段に記してあるアドレスに送りましたが、そこで宜しかったのでせうか? 当然、ご随意にお使い下さひませ。


Re:「萱草に寄す」について 投稿者:立原道造記念館  投稿日:11月 5日(火)00時21分06秒

ヒヤシンス様
手元に原資料がありませんので、記憶だけで記しますので、思い違いがございましたらお許しください。
1. について
麥書房から1983年に刊行された復原版『萱草に寄す』に付せられた故堀内達夫氏の「刊行記覚え書」には、「立原家慰留の紙片」が紹介されています。 この「紙片」について堀内氏は、立原が遺した『萱草に寄す』の「寄贈予定者メモ」としています。また、「特装本」として「和1 ハンス・カロッサ、和2 室生犀星、和3 土井治、和4 浅沼嘉美、和5 日下部雄一、和6 深沢紅子」の記述があると紹介しています。 これにつきましては、未見の詩集もありますため、記念館としては、現在、確定した回答を持つに到っておりません。
以下に、現在、立原道造記念館で展示中(表紙をみせています。)の土井治宛献呈署名を持つ本を例にして、考察したことを記してみます。
表紙は厚手のグレーカンソン紙、表には、4色に彩色されたデザイン文字で「An meiner Wasuregusa」と書名が手書きしてあります。なお、同様の手書き書名を持つ本は、他にも1冊確認されています。 本文紙は少し厚手生漉の楮紙ですが、板目も繊維もあまり目立たないものです。奥付はありませんので、「特装本」という呼称や発行所等は、立原の記述、献呈署名、楽譜本の奥付等から推定して書誌を作成しています。
同じく展示中(本文を見せています。)の土井治宛献呈署名を持つ『暁と夕の詩』は、表紙は厚手の小豆色カンソン紙、表に書名はなく、奥付もありません。本文紙は薄手生漉の楮紙で、『萱草に寄す』とは異なっています。簡単に表現しますと、繊維が多く見られる未晒の手漉和紙といったところです。
そこで、前述した「紙片」の位置付けに戻りますが、表紙や本文紙の状態などから考察しますと、これは、第二詩集『暁と夕の詩』の「寄贈予定者メモ」ではないか、との推定も可能となります。 『萱草に寄す』のメモとして、前掲の冊子を「和3 土井治」と呼ぶのは、無理があるように思えます。本文紙も、その他の『萱草に寄す』特装本と酷似していますし、「An meiner Wasuregusa」と手書きされた「和本」はないでしょうから。
なお、A版、B版という呼称は、『暁と夕の詩』の広告にはありますが、『萱草に寄す』では今のところ見つかっておりません。
専門的知識の不足故にうまく説明できませんので、ご来館の上、現物をご覧くださって、ご考察いただければ幸いです。
ともあれ、全ての「特装本」とされる本を見ないと、推定では回答は出せないということになります。この辺でご勘弁ください。

2. について
堀辰雄氏がご自分の詩集をばらばらにした(破いたのではない)という件は、立ちあった方の回想から出た話ですが、真実であったと推定されます。 ばらばらにした理由は、編纂中の山本書店版3巻本全集の原稿に使用するためだったそうです。
当時は、今のような複写機はありませんので、堀氏は正確を期するため、筆写ではなく原典を使用したのだそうです。 前にも書きましたが、その逸話を裏付けるように、「掲載頁欠」の多くの雑誌が、立原家に遺されています。


たびたび 投稿者:cogito  投稿日:11月 5日(火)00時46分07秒

管理人さま
ありがたうございます。 明日早速職場のメールを確認致します! おやすみなさいませ。

ヒヤシンス様
「2.について」 ほっとしました。ですね。


『俳諧茶碗酒』 投稿者:或る女  投稿日:11月 5日(火)02時41分58秒

管理人様
「アトラスセリー」の事、また、吉井勇の句を有難う御座いました。 「知の宝庫」は相変わらず健在で、大変うれしいです。 古書会館前の喫茶店「世界」で原稿をお書きになっていらっしゃいます、お姿をしばしば、おみかけいたしました事を思い出しました。 ご一緒のテーブルの上木敏郎先生や松本克平先生が 「あの人の原稿が一番高く売れるんだよ」とおっしゃてました。 あの頃は毎日、日本経済新聞への経済記事をお書きだったんですね。 私は暫くの間、経済学者さんと思い込んでおりました。


難問 投稿者:ヒヤシンス  投稿日:11月 5日(火)06時51分37秒

立原道造記念館様
人魚の嘆き様
ご教示ありがとうございました。
しかし、「萱草に寄す」の「和」については、立原道造記念館様でも確たる答えが出せないとは、本当に難問ですね。そうなると、もはや頼りは人魚の嘆き様におすがりするしかありません。実は、前回質問の際に宛名にお名前を入れ忘れてしまったのです。非礼をお詫びすると共に、是非お教えくださいませ。


売り立て目録 投稿者:人魚の嘆き  投稿日:11月 5日(火)09時03分59秒

秋山様
詩歌書に限らず近代文学書の過去の売り立て記録については、私も興味があり、かなり以前から資料をいろいろと収集してきました。従って、いくらかご協力が出来ると思いますが、まずはお尋ねの4件についてご回答申し上げます。

1-「某氏所蔵本売立目録」
 これについては昭和10年代とありますが、10年前後の売り立てだとすると私の手元に目録はありません。ただ、「文学書と詩歌書両方の大規模な売立」「東京図書倶楽部で開催」ということから、昭和15年3月に東京図書倶楽部で開催された山水洞が札元の売り立てのことであるならば、「明治大正文学書売立目録」を所有しております。なお、旧蔵者の某氏が誰であるかは不明です。
2-「形田蔵書売立目録」
 正式な目録のタイトルは「某家所蔵明治大正新体詩書他売立目録抄」で、ご指摘の通り落札価格付、外装明記の目録です。所持しています。
3-「小島文庫売立目録」
 正式なタイトルは「某家所蔵詩歌・文芸書売立目録」です。入江文庫と並ぶ伝説的な売り立てだったこともあり、現在なお最も目録が探されているものでしょう。確かに横型の目録で、私の所有するものは旧蔵業者筆記の落札価格も記されています。
4-「川西氏蔵書売立目録」
 タイトルは「某氏蒐集明治大正詩書入札目録」で、正確な日時は昭和41年8月20日です。 川西氏は蔵書印を捺しているので、旧蔵書がすぐわかります。私も何冊か所有していますが、いずれも美本で、いかにもコレクター愛蔵のものです。この目録も持っています。
 いずれも業者にのみ配った目録ですから、今では入手困難なのも当然かもしれません。かねがね考えているのですが、各書店の古書目録やこうした売り立て目録は近代文学の書誌にとって貴重な資料です。これらを収集、保存、閲覧出来る機関があればよいのですが。
 上記のように3冊は手元にありますから、ご入用でしたらコピーを差し上げます。管理人様宛に秋山様の送付先の情報をメールでお送りください。

管理人様
ご面倒をおかけしますが、よろしくお願いいたします。


御礼 投稿者:cogito  投稿日:11月 5日(火)10時39分10秒

 今朝方画像拝受、早速up致しました。ながらく未確認であった「山上療養館」の函につきまして管理人さまの御協力により茲に掲載のはこびとなりましたこと、伏して深謝申上げます。ありがたうございました。  何万円もするやうな本は、かうして不取敢テキストだけでも公開した後に、あらためてその好事家的な価値が問はれるべきではないかと、私などは考へてをります。
http://libwww.gijodai.ac.jp/cogito/library/ma/sanjouryouyoukan.htm


ホームズの出身大学 投稿者:獅子の鬣  投稿日:11月 5日(火)11時29分12秒

人魚の嘆き様
お返事が遅れて大変失礼いたしました。昨日、「シャーロックホームズの冒険」を購入した古書店から問い合わせに返事が来て、それにより、人魚の嘆き様の謎めいたご質問の意味がようやくわかりました。それにしても、よくご存知ですね。ホームズも集めていらしたのですか?
残念ながら返品は不可能とのことですが、生半可な知識で高い買い物をすることへの今後の戒めにしたいと思います。
さてホームズにもお詳しいようですが、ホームズファン長年の大問題である「ホームズの出身大学」についてはどのようにお考えですか。この掲示板の趣旨とは少しずれるかもしれませんがお聞かせ願いたいと思います。ありがとうございました。


「山上療養館」御礼 投稿者:伸六  投稿日:11月 5日(火)12時56分41秒

cogito様
管理人様
有難う御座います。cogito様の労作をプリントさせて頂きました。取りあえずは、これで充分です。
 『山上療養館』には保田與重郎が跋文ぐらいは必ず書いているだろうから それを読んでみたかったのですが、あれほど克明で長い「編輯覚え書」があるとは・・・
また、松下武雄の秀詠の数々に触れられた事もあわせて感謝申し上げます。 それせしても、cogito様からはハンドルネームからも、必ず、お答えが戴けるものと思ってはおりましたが、管理人様からの箱のご指摘には、改めて恐るべしとの感想を持ちました。


追伸Re:『萱草に寄す』について 投稿者:立原道造記念館  投稿日:11月 5日(火)13時28分31秒

ヒヤシンス様
言外に申し上げたつもりでしたが・・・。
私は、堀内氏が、立原が遺した「紙片」について、「『萱草に寄す』の寄贈予定者メモ」としたことを、検証し直す必要があると思っています。 『暁と夕の詩』は、広告もあり、販売された本とされていますが、『萱草に寄す』と同様に、その多くは友人知人に寄贈されました。前提を「『暁と夕の詩』の寄 贈予定者メモ」すれば、「和3 土井治」も納得できますし、疑問点が少なくなります。
現在までに確認した限りでは、『萱草に寄す』には「和本」が存在しなかった可能性が大と言えます。
しかし、繰り返しますが、全ての特装本を確かめないと回答は出せません。


「和」について 投稿者:人魚の嘆き  投稿日:11月 5日(火)18時18分58秒

ヒヤシンス様、立原道造記念館様
「和」の問題については、堀内氏がこれを提起して以来私も気にしていたことです。そして、現在の段階でほぼ断言出来るに至っているのは、この「和」を立原本人が「和本ないし和装」という意味で使用したとしても(それ以外の可能性は薄いと思いますが)、実際には『萱草に寄す』であれ『暁と夕の詩』であれ、その「紙片」通りに全て造られたのではないということです。 この根拠は単純明快です。まず前者については、立原道造記念館様がご指摘の通り、「和」に書かれた人宛の本の中に、およそ「和本とか和装」と呼べない代物が存在します。後者についても同様で、「和」として記載された人で、複製されたものと同じ洋装のA版を貰っている人物がいるのです。 それでは、立原は二冊の詩集のどちらについて当初「和」の寄贈を考えていたのか。すなわち、「紙片」はいずれの献呈用なのか。私は現存する本の装丁からして、立原道造記念館様の推測される「暁と夕の詩説」が正しいと思います。なぜすべての「和」を和装にしなかったかは不明ですが、献呈先のない「和装」の本が複数残っていることもこの根拠の一つになるでしょう。
以上、ご参考になれば幸いです。

立原道造記念館様
先日のご要望に関して一つ書き落としましたが、立原の未発表資料を含んだ単行本は大手出版社から刊行予定なので予約は不要です。ただし、本業が超多忙ゆえ原稿が遅々として進まず、苦戦しております。


お知らせ 投稿者:管理人  投稿日:11月 5日(火)22時51分57秒

皆々様
先日来、このTeacupの無料掲示板のサーバーに度々、不具合が生じ、皆様の叡智の蓄積が雲散霧消に帰する由々しき事態に相成りました。若干の金子でこの問題は大幅に改善されるとのご指示を戴きましたので、この度、大英断に踏み切りシステムのグレードアップを図りました。
そのために、掲示板が白紙になってしまうと寂しいので保存の最新ログより三十通ほどコピーをして、再投稿いたしました。従って「人魚の嘆き」様の『「和」について』の御投稿以前の投稿時間はでたらめです。オリジナルのそれは保存しています。


今東光 投稿者:天女の舞い  投稿日:11月 5日(火)23時07分42秒

管理人様
いつも、お手を煩わせまして恐縮です。『羅針盤』が小説なら東光らしからぬ表題なので面白いなと思っておりました。有難う御座いました


Re:「和」について 投稿者:立原道造記念館  投稿日:11月 6日(水)00時34分24秒

人魚の嘆き様
ご意見に同感いたします。
記念館で所蔵する< 献呈先のない「和装」の本>および土井宛献呈本は、立原が「風信子」で想い描いたような詩集とは、異なるように思えます。その辺が、メモ通りの献呈をしなかった要因の一つになったのかもしれません。


伊藤装釘本 投稿者:大衆王  投稿日:11月 6日(水)07時12分37秒

小仏様
雑用に追われ返事が送れて申し訳ありませんでした。高垣眸の伊藤幾久造装釘本を刊行順に列挙します。
「怪傑黒頭巾」講談社、「まぼろし城」講談社、「蒙古騎銃隊」偕成社 これですべてだと思います。また、何なりとお問い合わせください。


RE:売り立て目録 投稿者:秋山  投稿日:11月 6日(水)08時58分59秒

人魚の嘆き様
ご教示感謝申し上げます。それにしても、かくも早く、しかもパーフェクトなお返事をいただけるとは、正直予想だにしておりませんでした。 恐らく最初の目録についても、私が不正確な年代を記したまでで、貴方様の言及された目録に相違ございません。 つきましては、これも含めて是非コピーを頂戴したく、先ほど管理人様宛てのメールをお送りいたしました。どうぞよろしくお願い申し上げます。そして、これからも色々なご教示を願ってやみません。

cogito様
ここのリンクを通じて「詩集目録」を楽しく拝見いたしました。貴重なお仕事であり、完成を心待ちしております。 また、お人柄の良さを感じずにはいられないbbsにも心打たれました。これからも、折に触れ見学させていただきます。


「流失原稿」 投稿者:旧三島党  投稿日:11月 6日(水)10時26分23秒

yamanaka様
お話に出てくる「流失原稿」とは小説の原稿ですか。それとも評論や書評の類でしょうか。具体的な題名のわかるものがあれば教えていただきたいのですが。


メール確認 投稿者:管理人  投稿日:11月 6日(水)10時49分21秒

秋山様
メールをいただきましたので、早速、人魚の嘆き様に回送いたしました。私は時に、彼のメッセンジャー・ボーイであります。

皆々様
新しい掲示板に無事辿り着かれているようで安心しました。


葛西の本 投稿者:村山  投稿日:11月 6日(水)15時55分27秒

ご無沙汰しております。鳥取の村山です。
最近はまるで善本に出会えずに腐っておりましたが今朝、近所の親しくしている文庫本と漫画を売っている本屋さんより「古い本を一箱買ったので見に来い」と電話がありました。 古い辞典や全集の端本の中に葛西善蔵の本が三冊ありました。 『子をつれて』箱付き『哀しき父』箱付き『馬糞石』裸本という内訳です。 本屋さんは適当な値段を私に付けろと言っておりますが、後々の付き合いもありますので、あまり法外なことも言えないので、どのあたりが適当なのか、教えていただけませんか。


モダニズム系詩集 投稿者:マヴォ  投稿日:11月 6日(水)17時33分35秒

管理人様
JIN様
人魚の嘆き様
マヴォと申します。お見知りおきください。
夏頃からよくここに来ていたのですが、私の関心のあるモダニズム系はあまり皆さん集めていないのかな、と思っていたところ、JINさまから北園関係の雑誌の書き込みがあり、そしてまた、今日は珍本コーナーに「アケボノ年刊詩集」を発見。これは私も参加しなくてはと思った次第です。 私はモダニズム関連詩集の収集では、自分ではそこそこまで来ているつもりでいますが、皆さんのレベルからするとまだひよっこです。そこでかねて疑問のことをお聞きしたいのです。いろいろ皆さんにおたずねしたいことがあるのですが、今日は遠地輝武の発禁詩集「夢と白骨との接吻」と野川隆の「九篇詩集」について教えてください。
その壱ー「夢と白骨との接吻」の「呈 著者」とだけ書かれた献呈?本を目録で見たことがあるのですが、これは呈の後の宛名が消えていたということなのでしょうか?余白はありましたが、消された痕跡はなかったのですが。
その弐ー「九篇詩集」はどのくらい残っていると推定されましょうか?何回くらいご覧になったでしょう?


Re.葛西の本 投稿者:管理人  投稿日:11月 6日(水)18時04分09秒

村山様
お久し振りです。いいお話ですね、近頃は東京でも、その手の本はあまり見かけなくなりました。 それぞれが初版であるや否やが判然としませんので適価となると難しいのですが、適当ということならばという事でお答えいたします。
この際、最も問題となるのは『哀しき父』の評価です。この本は圧倒的に四版が多いので、これもそうだとして、お買いになって、もし初版だったら見つけ物・・・価格は六万円なら双方が喜べると存じます。

マヴォ様
始めまして。
詩集に強いお二方にお任せ致したく存じます。


(無題) 投稿者:YT生  投稿日:11月 7日(木)00時40分17秒

管理人様
本日、HPを拝見しておりましたら、変な発見を致しました。 赤塚書房本の『化けた風景』酒井松男が、雑誌の項目、『正統文學』創刊号の目次では酒井松雄となっておりました。本文でも松雄ならば、この時にペンネームとして使用したとの推測が出来るますので、恐れ入りますが、現物にて確認をして頂きたいのです。  


取りあえず 投稿者:玉乃井雪  投稿日:11月 7日(木)03時22分42秒

管理人様
お久しぶりでございます。
書庫を調べましたら、『芸術新潮』某作家に貸し出していることが わかりました。薩摩氏をテーマにして書いたらどうかと提案しているので、 今すぐ返却せよとは言いにくく…。 取りあえず、
『芸術新潮』1998.12
特集:薩摩治郎八の せ・し・ぼん人生
パリの放蕩息子バロン・サツマ物語/薩摩治郎八、大パトロン伝説の証明 /インタヴ−=薩摩利子バロン・サツマの長く幸福な「余生」


ありがとうございました 投稿者:小仏  投稿日:11月 7日(木)08時17分20秒

大衆王様
小仏です。
伊藤装釘高垣本のこと、ありがとうございました。
「怪傑黒頭巾」以外は見たことすらありません。これから注意して探したいと思います。
またこれからもご質問させてくださいませ。


古書目録について 投稿者:大塚  投稿日:11月 7日(木)09時48分24秒

管理人様
大塚です。新しい掲示板、広告もなく、すっきりしましたね。背景の色も少し変わりましたか? さて、以前も古書目録について書いた記憶があるのですが、ベテランの管理人様にいくつかお尋ね申し上げたいことがあります。 まず一つ目は、特に最近、どこにあるかも知らない古書店から目録が来ることがあります。当然、私の買うものとも違う品揃えで、しかし折角送ってもらったのにとも思い、困惑しています。そもそもどうして私の自宅の住所がわかるのでしょう。古書展の目録送付先のリストを同人以外にも開示しているとか、そういう方法でしょうか。何だか気味が悪いです。 二つ目は逆で、そこそこ注文しているのに、欲しいと思う目録を切られてしまうことが増えてきた気がします。毎回注文しなければ駄目というのであれば、私には厳しい話です。友人は、不景気だから送付先を削っているのだろうと申しますが、全然買わない人から切るのが常識なのではないでしょうか。それとも、過去の注文など記録していないのか。ともかく、こちらは不愉快な気分なのです。 管理人様のような方は、特に二つ目のような思いはされないのだと思いますが、何かアドバイスいただけることがありますでしょうか。要らない目録が増えて、欲しい目録が来ないのは正直困りものです。


無題 投稿者:人魚の嘆き  投稿日:11月 7日(木)15時22分29秒

秋山様
件の目録のコピーを本日お送りいたしました。

獅子の鬣様
「ホームズの出身大学」ですか。私にとっては随分と懐かしいテーマです。 実は私は中学生の頃、ビートルズの歌詞を英語で聞き取ることと、シャーロック・ホームズをオリジナルで読むことを目標に英語の勉強に励みました。それが嵩じて、高校時代には内外のホームズの研究書を読み漁り、当然、彼の出身大学についての論文も主要なものは一通り読みました。しかし、大学入学以降は一切その努力をしていないので、ここ20年の研究成果に関しては無知です。まず、そのことをご了承願います。
ご存知の通り、1970年代までは「ケンブリッジ卒業説」がかなり優勢でした。しかし、所詮ドイル本人がcanon(これも懐かしい言葉です)の中で明らかにしていないことですから、確定は何人も出来ないわけです。私自身、その後Oxbridgeを訪ねてみて、なるほどケンブリッジの方がホームズにより適合することを感覚的に実感しましたが、勿論何の実証性もありはしません。逆に、最近の研究成果をご存知でしたら、是非教えていただければ幸いです。 なお、ホームズの初版本は処女作が断然珍しく、後はオリジナルのカバーが付いた本が出てきませんね。これらは海外のオークションでも滅多に見られません。

マヴォ様
ご質問を拝見して、かなりレベルの高いコレクターでいらっしゃるのがわかりました。
まず第一の質問についてですが、架蔵の「夢と白骨との接吻」も「呈」とだけあって、献呈先は初めから書いてありません。他に管見に入った2冊の献呈本(その1冊をご覧になったのでしょう)も同様で、私は宛名の明記された本書は未見です。発禁を想定して、寄贈相手に迷惑をかけないための措置なのでしょうか。ともかく、あまり見ないスタイルの献呈本ではあります。 第二の質問の「九篇詩集」はとても珍しい本で、戦前戦後を通じて、目録などで登場したのを3回だけ確認しています。その中の2冊はここ10年以内に出ており、間違いなく別の本です。しかし、戦前の目録に掲載されたものが、この2冊のどちらかなのかは不明です。確たる現存部数は無論わかりませんが、日本全国で10冊ないかもしれません。ちなみに、架蔵書は8年前に購入しましたが、「結構な」お値段でした。
あとはJIN様にフォローをお願いいたします。


ありがたうございました。 投稿者:cogito  投稿日:11月 7日(木)17時44分06秒

人魚の嘆き様
 「初版本講義」本日拝受致しました(なんと巻頭カラー挿絵は『堀辰雄詩集』、純白の表紙が汚れないように早速グラシン紙をかけました。)。このたびの御厚意をあらためて深謝申し上げます。「目録打込み作業」後の、今晩からの楽しみな「講義」になりさうです。末永く愛蔵させて頂きたいと存じます。ありがたうございました。
今後とも"田舎ぐらしの本好き"によろしく御教示御指導頂けましたら幸ひです。 とりいそぎ到着御報告かたがた御礼まで。


葛西の本 投稿者:村山  投稿日:11月 7日(木)19時09分19秒

村山です。
管理人様
葛西の本を六万円で買ってまいりました。本屋さんもこんなに高く買ってくれるのと、とても喜んでおりました。三冊ともとてもきれいな本です。箱入りの二冊は埃を払ったら、いわゆる極美本でした。『哀しき父』はご指摘のとおり四版でした。有難う御座いました。又何か、ありましたらよろしくお願いいたします。


(無題) 投稿者:管理人  投稿日:11月 7日(木)20時22分26秒

YT生様
小生「酒井松雄」となっている事は全く気づきませんでした。
しかし残念では御座いますが『正統文學』の本文を確認したところ、ちゃんと「酒井松男」となっておりました。単なる誤植ですね。

玉乃井雪様
お心遣い、有難う御座います。薩摩治郎八は若いときから憧れの人の一人でした。 初出雑誌も随分集めました。その方の御用がお済みになりましたら拝見させてください。

大塚様
昨今、ようやく個人情報の管理がうるさくなっては参りましたが、わが国は、情報やデザインといったような無形のものに対しての認識が途轍もない後進国ですので、住所録が古本屋間でたらいまわしになっている事は全然、驚くに値しないと思っております。
近頃、私のところへ送られてくる目録の数は以前に比べますと激減しております。 なぜなら、欲しいものが載っている目録が来ませんので買わないからです。 以前は、欲しい本を一冊買うために、何冊もの不要なものまで注文していた時期もありました。 そんな事も度重なると、それら不要のの本の処分が面倒になるし、第一無駄なことにお金を掛けるわけですから、しかし、本屋にとっては、そんな客が良い客なのでしょうね。 私は良い客であろうとすることを辞めたわけですので、本屋はそれを敏感に察知して目録を切るのでしょう。
私にとっての欲しい目録とは、それを見て間髪を入れずに注文したくなる本が載っている目録ですので、どんなに他人様が見て良い目録と評価しようとも、注文できない目録は見なくても、来なくても、どうでも良い目録です。アドバイスと言われると困りますが、たかが目録が欲しいがために馬鹿馬鹿しい無駄なお金は使わない事です。 


戒め 投稿者:大塚  投稿日:11月 7日(木)23時14分45秒

管理人様
大塚です。
早速のご指導感謝いたします。とりわけ、「たかが目録が欲しいために馬鹿馬鹿しいお金を使わないこと」は身にしみました。これからはそのように心がけます。しかし、たかが目録、されど目録と思ってしまうのが、凡人の悲しいところでもあります。 ありがとうございました。


乞う 投稿者:村山    投稿日:11月 8日(金)00時36分09秒

人魚の嘆き様
始めまして鳥取の村山と申します。先日来「初版本講義」の事が話題になっておりましたので私も一冊入手致したく本日、新刊屋で注文を致そうとしましたが書名だけでは受け付けないと言われてしまいました。私も是非一冊お譲り戴きたいのですが、もう無理でしょうか?


三島原稿 投稿者:yamanaka  投稿日:11月 8日(金)01時02分23秒

旧三島党様
ご返事遅くなり失礼しました。私個人がちらほら見かけるのは、簡単なエッセイや書評などです。あの出版社から出たものでしょうが、「宴のあと」の原稿はみたことありません。


古書目録について 2 投稿者:cogito  投稿日:11月 8日(金)07時44分05秒

 大塚さまの御質問の序でに、古書目録に係りまして“あいのり”の御質問です。  私の大好きだった青猫書房の目録はまだ出てゐるのでせうか。2、3度注文が途絶えたからなのか、それともひょっとして御店主の発表された文章をHP上で誉めそやしたのが悪く思はれてしまったのか、店舗のあるお店だと即、自分が「切られ」たことがわかるのですが、あの良心的な目録が届かなくなったことだけは大変さびしく思ってゐるので、みなさまに一寸お尋ね申し上げます。まだ頂いてゐる方はおられますか


村八分 投稿者:東  投稿日:11月 8日(金)09時15分06秒

cogito様
ここの常連とまではいきませんが、お世話になっている東と申します。 A書房の目録については、私は一度ももらったことがありませんが、知人がもらっていると少し前に言っておりました。恐らくまだ出しているのではないでしょうか。
ただ、例の「ユリイカ事件」により、A書房は古書の世界で村八分になっているとのことです。従って目録のレベルが全然落ちてしまったそうですから、もらわなくても大して影響はないでしょう。ご安心を。


あんまり可哀相。 投稿者:cogito  投稿日:11月 8日(金)09時29分58秒

東様
心痛みます。つまらない質問をして申し訳ありませんでした。 ユリイカ掲載で青猫さんのことを知り、以後に連絡を取って私は目録を頂きはじめましたのですが、 “目録の質が落ちた”とするとそれ以前の目録はもっと素晴らしいものだったのでせうね。
ありがたうございました。(東様の御了解を得て関係投稿削除して頂いてかまいません>管理人さま)


九篇詩集 投稿者:JIN  投稿日:11月 8日(金)10時22分24秒

マヴォ様
人魚の嘆き様
恥ずかしながら私は本を追いかけるようになってたかだか数年でして、 残念ながら皆様のお役に立てるほどの者ではありません。 「九篇詩集」については、私は彷書月刊で紹介されているのを見たことがあるのと、 S石井書林さんが一度だけ入手したことがあると自著の中で書いているのを 知っているだけです。発行が満州であるためそもそも残数が少ないでしょうし、 またGGPGあたりで伝説になってしまった野川隆ですので、残っているものも あまり流通しないのではないでしょうか。と、後半は勝手な推測ですみません。


自業自得 投稿者:管理人  投稿日:11月 8日(金)10時45分35秒

cogito様
A書房の件については小生も多少存じておりますが、他店の仕入れに関して憶測でしかも無断で公にするのは商人の道に反した振る舞いであって、東様のいう「村八分」も当然と思料します。しかも、日本はそうは言ってもこういうことに甘いから、本人は蛙の面に何とかでもやっていけます。目録のレベルの問題は恐らくそれとは関係ないと思いますが、関係あるとしても自業自得というものです。なお、これがヨーロッパでしたら、業界から抹殺されることは必定なのですが。
それから、小生は他人を誹謗中傷するが如き書き込み以外は、投稿者が要望する場合を除いては削除はしない方針です。これは、自由闊達な意見交換の場でいたいからに他なりません。従って、cogito様は小生に判断を委ねられていらっしゃると文言から解釈し、削除はしないことと致します。趣旨をご理解賜ればと存じます。


もしや? 投稿者:マヴォ  投稿日:11月 8日(金)11時21分00秒

人魚の嘆き様
正直に申しますと、二つの質問は私の実力よりも数段高いもので、「結構難問なのでは?」と思ってたずねました。しかし、あっさり答えていただき、あらためてこちらの掲示板のレベルの高さを思い知らされました。これに懲りずにまた教えてください。

JIN様
間違えでしたらごめんなさい。もしかして、「モダニズムの周辺の周辺」をお書きになってはいませんか?確かそちらの主宰者のアドレスの最初がJINであったような・・・実は、私は「モダニズムの周辺の周辺」の大ファンでして、ほとんど毎日拝見して新しい書き込みを楽しみにしている者なのであります。


新著? 投稿者:マヴォ  投稿日:11月 8日(金)11時34分39秒

JIN様
たびたび失礼いたします。 一つ聞き忘れたのですが、「九篇詩集」について「S神井書林さんが一度だけ入手したと自著にある」とお書きになっていますが、この自著とは新しく出された本があるのでしょうか?確か「S神井書林目録」という本には、「「九篇詩集」を目録で見て、悩んだ末に申し込んだが既に売れていた」とあった記憶があるのですが・・・本を見ながら書いていないので、記憶違いでしたらお詫び申し上げます。


(無題) 投稿者:cogito  投稿日:11月 8日(金)12時09分26秒

管理人さま
はい、消す必要ございません。(みなさんの気分を害すると思ったので。)

JINさま
ファンの方がたうとう声を上げられましたよ!
詩誌版「Path Finder」の完成を切に願ふ者(四季コギトの目録使って下さい)は、ここにもをります(挙手)。


取り急ぎ御礼 投稿者:秋山  投稿日:11月 8日(金)19時58分56秒

人魚の嘆き様
古書目録のコピーを拝受いたしました。
長らく探索していたものが一挙に揃い、感激ひとしおです。まずは取り急ぎ御礼申し上げます。 また、様々なご相談を申し上げると存じますが、今後ともよろしくお願いいたします。


無題 投稿者:人魚の嘆き  投稿日:11月 8日(金)23時02分30秒

cogito様
拙著をお読みいただきありがとうございました。
ところで、cogito様は故今井卓爾先生の『詩歌書影手帖』と『近代詩歌書の表情』はご覧になりましたか。詩歌書コレクターには常備必携の本で、とりわけ前者の「備忘」はその正確さにおいて、他に比類なきものです。 また詩書の目録を作成されるに当たっては、「衣笠文庫目録」「藤村記念館目録」「今井文庫目録」(全て正式なタイトルではありません)など、詩書コレクションの目録も大いに活用されるとよいと思います。

村山様
大変恐縮ですが、『初版本講義』はもう手元に自家用しか残っておりません。悪しからずご了承ください。


「講義」レポート早くも“不可”寸前。 投稿者:cogito  投稿日:11月 8日(金)23時43分07秒

人魚の嘆き様
『詩歌書影手帖』は時折目録で見かけましたが、(これまでは)四季コギト系の昭和初期口語抒情詩集ばかり漁ってゐたため購入してゐません。もう後戻りできさうもないところ(!)で「計画」を宣伝してしまったことですし、また"主題詩書"たるものを本当に目指すつもりならば、少なくとも書誌についてだけはもっとひろい見識であたらなくてはならないことを今更ながらに痛感してゐるところです。
「衣笠文庫目録」「藤村記念館目録」「今井文庫目録」につきましても、恥を承知で「何も知らないこと」、そして大学図書館経由で入手(コピー)できるやうな資料なのかどうか(「藤村記念館目録」はきっと在庫があれば藤村記念館にあるのでせうが)をお尋ねしなくてはなりません。どうか(全てについて)御教示手ほどき頂きたく、伏してお願ひを申し上げます。
みなさま、本日私の恥かしい書込みばかりで掲示板を埋めてしまって申し訳ありません。


目録のこと 投稿者:cogito  投稿日:11月 9日(土)00時44分34秒

人魚の嘆き様
「衣笠詩文庫目録/早稲田大学図書館, 1963.8」「藤村記念館文庫目録/藤村記念郷, 1982.3」「今井卓爾文庫目録/早稲田大学図書館, 2000.3」ですね。 検索でヒットしました。入手にむけて週明けに画策してみます。


目録のことなど 投稿者:人魚の嘆き  投稿日:11月 9日(土)09時46分54秒

cogito様
入手出来ないものがあったらご連絡ください。
なお、いたずらに惑わせてしまうだけかもしれませんが、ここに挙げた3冊は一例で、まだまだ詩書目録作成に戦力となる資料はたくさんあります。秋山様ご探求の売り立て目録もその一つでしょう。
ただご指摘の通り、過去のこうした資料の大部分は主に大正期までの詩集に関するものであり、戦後は勿論のこと、戦前の詩集についてもはなはだ手薄です。従って、この時代の目録作成に、cogito様のお仕事の最大の意義が存するものと私は考えます。ご健闘を心より祈念申し上げます。


残念ですが 投稿者:村山  投稿日:11月 9日(土)10時40分00秒

人魚の嘆き様
回答ありがとうございました。 残念ですけど、探求書の一冊にします。


杏村 投稿者:管理人  投稿日:11月 9日(土)13時29分35秒

或る女様
京都詩人協会編『京都詩集』昭和二年版、所載の『草煙小房詩語』土田杏村は既に調査済みでしょうか?


Re.杏村  投稿者:或る女  投稿日:11月 9日(土)19時57分49秒

管理人様
『草煙小房詩語』は逸文です。詩集中に収録された文章はあまり無いのではと思います。 是非ともご配慮くださいませ。


荷物 投稿者:管理人  投稿日:11月 9日(土)20時19分15秒

yamanaka様
未だ荷物がつきませんか? 水曜日の午後に郵便局からお送りしたのですが。


管理人様 投稿者:yamanaka  投稿日:11月 9日(土)21時34分55秒

ご報告遅れ大変失礼いたしました。実は、単にネット上で御礼申し上げるよりは、と、拙い御礼の手紙を拝受してすぐお送り致しました。 御恵与頂きました書物、確かに落掌致しております。この度は私の持っていない書物を2冊もいただいたばかりか、わざわざお送りいただきまして心より感謝申し上げます。特にゴーリキーの訳書については全く存じませんでした。わが蔵書として大切にさせていただきます。
他ならぬ管理人様や、そして人魚の嘆き様には、いつもいろいろと勉強させていただいている上に、このようなご配慮まで頂き、正直、感激しております。本当にありがとうございます。


(無題) 投稿者:管理人  投稿日:11月10日(日)01時33分25秒

yamanaka様
そうだったのですか? いつも素早く対応して戴けているから荷物が紛失したのかと懸念しておりました。お喜びいただけて何よりで御座います。


ホームズ 投稿者:獅子の鬣  投稿日:11月10日(日)01時46分33秒

人魚の嘆き様
ホームズの出身大学については、私も長沼氏の本などで少し勉強しました。恐らく今でも、ケンブリッジ説が有力なのだと思います。 それにつけても、架空の人物で出身大学があれこれ研究対象になるのは、世界中でホームズだけでしょうね。 ホームズへの若い頃からの思いをおきかせくださり、ありがとうございました。


「金閣寺」の原稿 投稿者:旧三島党  投稿日:11月10日(日)19時31分05秒

yamanaka様
小生は三島由紀夫の原稿の所在についてほとんど知りません。そこでお尋ねしたいのですが、「仮面の告白」「潮騒」「金閣寺」などの原稿はどこにあるのでしょうか。例の山中湖畔ですか。


『夜光雲』 投稿者:人魚の嘆き  投稿日:11月10日(日)20時55分58秒

cogito様
このたびは編集された『夜光雲』をご寄贈賜り、心より御礼申し上げます。 私は田中克己については甚だ不勉強なので、この本を未読させていただきたいと存じます。貴重な一書をありがとうございました。 また、cogito版詩書番付を楽しく拝見いたしました。ご推測の通り、数年前に日本古書通信社で発表した番付は、私とT村書店主が骨子を作成したものです。 ところで、T村書店主には既に貴方様の話をしてあります。よく覚えていましたよ。


訂正 投稿者:管理人  投稿日:11月10日(日)22時02分21秒

cogito様
人魚の嘆き様のコメントで「未読」と誤記がありましたので本人様に成り代わり「味読」と訂正させていただきます。


三島原稿 投稿者:yamanaka  投稿日:11月10日(日)23時06分56秒

旧三島党様
「仮面の告白」は聞くところによると、ないようです。出版した後、出版社のなかで紛失したと人から聞いたことがあります(未発表の序文は残っています)。そのほか三島の代表作と目されるその2作については、文学館にはありません。いろいろと所有者を経て現存しているようですがよくわかりません。このような答えで申し訳ありません。


私も訂正 投稿者:cogito  投稿日:11月10日(日)23時31分46秒

人魚の嘆き様
「夜光雲」お収め頂けますこと恐縮しつつ大変嬉しく存じます。 【T村書店主さま(!)に『オフレコの話』はしないで下さいね!笑 あくまでもオフレコですから!】
詩集データベースについての"思ひ"を明日「緒言」としてupする予定です。

管理人様
私も、11月 8日(金)23時43分07秒の投稿中、「主題詩書」は「主題司書」の誤りであります。
(拙HPもこのタイプの掲示板ですが、削除訂正ができない点は良し悪しですね。)


無題 投稿者:立原道造記念館  投稿日:11月11日(月)05時48分08秒

人魚の嘆き様
『初版本講義』拝受いたしました。御礼申し上げます。
昨日、渥美半島の杉浦家へ出向く往復の車中で、拝読させていただきました。 不覚にも連載中に拝読しておりませんでしたので・・・教えられることばかりでした。
なお、堀辰雄の項での「家蔵本No.1」は、堀家所蔵本です。
遅ればせながら御礼まで。拝

cogito様
ホームページも順調に拡張していらっしゃる様子でよかったですね。 当方も5年を経過いたしましたので大改造したいと思っているのですが・・・、1日48時間が欲しいところです。
また、遅ればせながら、司書合格、おめでとうございます。 なお、「新村堂」の目録に、『曉と夕べの詩』がまた安く出ていましたが・・・。


追伸 投稿者:立原道造記念館  投稿日:11月11日(月)05時49分56秒

すみません。『曉と夕の詩』の誤りでした。


「暁と夕の詩」 投稿者:ヒヤシンス  投稿日:11月11日(月)10時20分26秒

立原道造記念館様
人魚の嘆き様
前回は「萱草に寄す」について伺いましたが、今回は「暁と夕の詩」B版のことで2点お尋ねいたします。
1.B版には「萱草に寄す」と同じ装丁の楽譜装本と独自の緑色表紙装本がありますが、それぞれの発行部数はわかっているのでしょうか?
2.「四季」によれば、立原は楽譜装本を市販用、緑色装本を寄贈用と考えていたようですが、これはその通りに実行されたのでしょうか?
よろしくお願いいたします。


発行部数 投稿者:天女の舞い  投稿日:11月11日(月)11時14分40秒

管理人様
過去ログを月単位にしていただき大変嬉しく思います。今まではアップされるのが待ち遠しかったものですから。

人魚の嘆き様
yamanaka様のbbsで「初版本講義」の4種類がわかりました。是非4種類とも揃えたいと願っておりますが、それぞれ50部ずつ印刷されたのでしょうか。参考までにお教えいただきたく存じます。


続・九篇詩集 投稿者:JIN  投稿日:11月11日(月)12時53分20秒

マブォ様
九篇詩集の件ですが、まず彷書月刊は1991年12月号の特集「幻のモダニズム」で、書影も掲載されていました。また「S書林日録」には確かに「他店目録に50万円で載った」という話が出ていましたが、私は別の本で「お客さんから送ってもらった」という話もあったように記憶しています。が、探してみたのですが見つかりませんでした。すみません。いずれにせよそれだけ難しい本なのでしょうね。
ちなみに「他店に50万円で…」の文章の初出は1997年6月号のユリイカですが、これは特集「古書の博物誌」で、ちょうど他スレッドで話の出ていたA書房さんが問題の無茶な話を書いてしまった号です。

追伸
JIN=カトウ@周辺の周辺です。拙ページは近いうちにもう少しまともに再構成します。


無題 投稿者:人魚の嘆き  投稿日:11月11日(月)14時30分57秒

管理人様
悪い意味に取れてしまう酷い誤字でしたね。ご訂正を感謝申し上げます。

cogito様
上記の件、失礼いたしました。
「オフレコ」のこと、承知しております。口は堅いからご心配なく。

旧三島党様、yamanaka様
『潮騒』と『金閣寺』の原稿については、少なくとも数年前まで所蔵者はずっと同じ人でした。一度だけ、財界でも文壇でも知名度の高い某氏の手に高額で(当然ですが)渡ったものの、所有権問題が起こって元の所蔵者に返品されたことがあります。今でも、恐らく状況は変わっていないでしょう。

天女の舞い様
その通り、『初版本講義』は各50冊です。ただし、表紙が『人魚の嘆き』の本は市販せず、すべて寄贈用としました。

立原道造記念館様
拙著をご高覧賜り感謝申し上げます。代金は一昨日拝受いたしました。 また、「家蔵本No.1」についてご教示ありがとうございます。推測(確信に近かったのですが)が正しかったことがわかり安心しました。

ヒヤシンス様
『曉と夕の詩』B版について、まず2種類の表紙のいずれが何部か私は知りません。
次に表紙の種類と寄贈・市販の関係については、過去に見たかなりの冊数の『曉と夕の詩』の著名人・関係者宛献呈本は、確かに「原則として」緑色の表紙の本でした。そして、楽譜装の本に「献呈署名なし」が多いのも事実です。 ただし例外もあります。まず第一に、緑色の表紙の本にも署名のないものが複数存在します。さらに楽譜装の本にも、「敬愛する少数の古き師友と知人」に宛てた複数の献呈本があり、架蔵の中村真一郎宛もその一冊です。 中村が貰ったのは本人によれば昭和13年の春だから、既に緑色の表紙の本が立原の手元になかったのかもしれませんが、それにしても、二種類の表紙の本を相手によって厳密に分ける意図がなかったのは上記のことから明白でしょう。
私にわかるのはこの程度のことですが、ご参考になれば幸いです。


うれしいです 投稿者:マヴォ  投稿日:11月11日(月)17時17分49秒

JIN様
お手数をかけてしまい、こちらこそ申し訳ありませんでした。
そうですか、やはりあちらの管理人さんでしたか。こちらに書き込んだことで、お気に入りHPの管理人さんと出会えてうれしい限りです。 これからもよろしくお願いいたします。


野川隆 投稿者:管理人  投稿日:11月11日(月)19時05分02秒

マヴォ様
ご存知とは思いますが取り敢えず野川隆と『九篇詩集』のデータを記しておきます。
(満州国各民族創作選集1 昭和十六年版 創元社刊掲載の自著略歴)
出生地:千葉市
生年月日:明治三十四年四月二十三日
現住所:吉林省通陽県公署公館二号津久井方
関係誌友団体:満州文芸家協会 満州詩人会「作文」
略歴(文学的な):二十歳頃より日本の諸雑誌・二三の新聞に詩、訳詩等を発表 昭和十二年渡満

『九篇詩集』
康徳七年二月十日(昭和十五年) 哈爾濱 野川邦子発行 非売品 四六判 並製本 目次二頁 本文四十二頁 後書五頁 (内容は農民詩)
管理人の調査による 略補足
野川の父親は岐阜県本巣郡数屋村出身の医学博士で専攻は細菌学
隆は九人兄弟の末っ子で大正九年三月岐阜県立大垣中学校を卒業
大正十年上京、東洋大学に入学するも一年足らずで中退、大崎駅
近くの古本屋の二階に下宿していた十和田操の下に同居、
大正十一年六番目の兄の世話で横浜税関に就職、横浜に転居
大正十二年八月三十一日に税関を辞し、再び十和田操と同居
大正十三年十月、十和田操の下宿から去り村山知義主幹『子供の国』の編集員となる。
以後、日本画家、玉村方久斗(善之助)主宰の『エポック』を経て玉村が金主の『ギイ・ゲム・ギガム・プルル・ギムゲム』を橋本健吉らと創刊 昭和になるや野川は玉村の細君と駆け落ちしてしまい『ギイ・ゲム・・』は廃刊 『文藝解放』や『太鼓』(昭和十年創刊、三号にて廃刊)『銅鑼』や今東光主宰の『文党』に参加、他にも『詩人』などに執筆が散見できる。 そんな時期に松尾某と結婚淀橋区上落合に世帯を持つもナップに参加し『戦旗』での仕事の咎めにて検挙され、獄につく。 出獄後、渡満す。
ご参考になれば幸いです。

JIN様
本日「モダニズムの周辺の周辺 」大変興味深く拝見いたしました。
その中に拙HPも取り上げていただきまして有難う御座います。 2001/11/6の『中野嘉一自筆書簡』文中の辻淳なる人物は武蔵境 あたりでパン屋さんを営んでいた人です。貧しかった小山清の家 に屡パンを届けたと言った美談もあります。 この方、多方面に渉って本、雑誌、肉筆と蒐集しておりましたが 暫く前に大量に市場に出回りましたので、どうかなさったのかも しれません。JIN様入手の本も、その時の物と存じます。
それから、Linkをさせて頂いて宜しいでしょうか、又、その際の 貴HPの表題は、どれを採れば宜しいのでしょうか?


Re:『曉と夕の詩』 投稿者:立原道造記念館  投稿日:11月11日(月)21時37分34秒

ヒヤシンス様
人魚の嘆き様
立原の二冊の詩集につきましては、戦禍をくぐり抜けられなかったものも多く、確定した答は出せないと思います。
以下、私が確認した限り(現在作業中ですが・・・)で答えさせていただきます。
なお、現在、記念館では、『曉と夕の詩』B版の呼称を「B版(異装本)」「B版(楽譜本)」としております。
広告には150部限定で定価80銭とありますが、二種の説明は特にありません。従いまして、実際の作成部数は特定できませんが、
「B版(異装本)」は贈呈用として制作され、その殆どが「古き師友と知人」など*、著名人、関係者に贈られたのだと思われます。
 『萱草に寄す』の楽譜本を貰った人は、『曉と夕の詩』では異装本を貰っています。2冊ともに楽譜本を貰った例を、私は知りません。ご存知でしたらお教えください。
*「など」には、「敬愛する少数の古き師友」の親族が挙げられます。例えば、室生犀星氏にはA版(特装本)を、奥様にはB版(異装本)を贈っています。
「B版(楽譜本)」は、主に販売用に制作されたと考えられますが、『萱草に寄す』出版後に親交を深めた一部の「師友と知人」にも贈られています。  楽譜本を贈られた人は、『萱草に寄す』を貰っていない場合が多いようです。


こんばんは。 投稿者:cogito  投稿日:11月11日(月)23時02分41秒

 みなさまこんばんは。
立原道造記念館さま
 ありがたうございます。
 立原道造の詩集は、現物を暫くでも手許に置けたことでもう納得するやうにしてゐます。さりながら「萱草に寄す」があの価格で出てきたらやっぱり飛びつくでせうけど。

人魚の嘆き様
 目録の件は早稲田図書館に直接依頼文を書いて頼んでみようと思ひます。目録類は「禁帯出」であることが多いのですが、刊行元には貸出用に副本もある筈ですし、ひょっとかしたら図書館宛の寄贈依頼をまだ受けられる残部があるやもしれません。本来は手紙で頼むべきところですが、Web上で何をやってるのか見て頂くためにメールでお願ひをかけてみます。


訂正と補足 投稿者:管理人  投稿日:11月12日(火)04時02分57秒

JIN様
辻淳は無論、辻潤になぞらえたペンネームで本名はSさんです。武蔵境ではなく西武線の武蔵関 でした。昭森社の雑誌『本の手帖』の辻潤特集号に辻潤の事に関する執筆があります


楽譜装 投稿者:人魚の嘆き  投稿日:11月12日(火)07時29分32秒

立原道造記念館様
2冊とも楽譜装の本を貰っている人について、私が持っている情報は3件で、実際に本を確認したのは葉山耕三郎宛と某詩人宛です。もっとも、葉山は立原とご存知の通りの関係ですから、例外と考えてよいのかもしれません。後者は知人が遺族から2冊揃いで譲り受けたものですが、当人の意向により氏名は伏せさせていただきます。
もう一人は竹村俊郎で、旧蔵書がまとめて古書市場に出てきた時に立原の詩集も含まれていて、やはり2冊とも楽譜装だったと親しい業者から聞きました。ただし、私は未見です。

cogito様
衣笠文庫の目録は古いのでわかりませんが、今井文庫の目録は余部があると思います。今井先生の弟子で、目録作成に尽力された早稲田の教授が知り合いですから、もし手に入らなければ頼んでさしあげましょう。


赤塚の雑誌 投稿者:天女の舞い  投稿日:11月12日(火)08時48分07秒

人魚の嘆き様
ご回答いただきありがとうございました。 しかし、そのお話をうかがうと、何としても「人魚の嘆き」表紙本が欲しくなります。

管理人様
赤塚書房本の所に雑誌が載っておりませんが、確か「詩原」という名の雑誌を出していたと、どこぞで聞いた記憶がございます。赤塚書房はこの雑誌のみ出版していたのでしょうか。


(無題) 投稿者:JIN  投稿日:11月12日(火)09時57分34秒

管理人様
リンクの件、恐縮です。内容や構成が長年の付け足しですっかり混乱していますが、標題はさしあたり「HARMONIA」とでもしておいて下さい。現状は個人メモ状態でしかなく、正しいことは何も伝えていませんが、近いうちに再構成を考えていますので、どうか当面の不備には目をつぶって下さい。 http://www.saitoh.mgmt.waseda.ac.jp/~jinkato/Writer/modernism/
また、辻淳さんに関する情報ありがとうございます。当方の手元に集まった辻淳宛ての書簡のほとんどがMパン宛てで、うち一通は「S淳夫」宛てでしたので、おおよその見当はついていたのですが、今回それらの疑問が解消しました。どうもありがとうございました。また、既に手放してしまったのですが、戦後直後の「ETUDE」という雑誌に「辻淳」名義の詩の掲載をみつけたことがあります。こちらも同一人物だったのでしょうか。


『京都詩集』 投稿者:或る女  投稿日:11月12日(火)11時20分34秒

管理人様
今朝『京都詩集』昭和二年版が宅急便にて届きました。私コピーを戴きたく存じておりましたのですが、いきなり現物が来てしまいましたので吃驚しております。
土田杏村の資料としても勿論の事、当時の京都詩壇を知る上にも大変貴重な一書と思います。 このような貴重書をご恵送賜りましてお礼の申しようも御座いません。 この上は好論文を仕上げまして報いる所存で御座います。今後とも宜しくご指導賜りたく存じます。有難う御座いました。


中村真一郎 投稿者:ヒヤシンス  投稿日:11月12日(火)16時16分56秒

立原道造記念館様
人魚の嘆き様
「暁と夕の詩」B版について、いろいろとご教示ありがとうございました。大変参考になりました。
ところで、人魚の嘆き様に伺いたいのですが、中村真一郎の「氷花の詩」という本に、立原から「萱草に寄す」を貰ったという話と、「暁と夕の詩」を貰ったという話が両方出てきます。人魚の嘆き様所蔵の中村宛「暁と夕の詩」は楽譜装だということですから、そうなると、中村もまた、2冊とも楽譜装の本を貰っていることにならないでしょうか? この点についてご意見をお聞かせください。


野川隆・補足 投稿者:管理人  投稿日:11月12日(火)18時41分42秒

マヴォ様
野川隆の結婚相手の名前を思い出しました。松尾邦子です。
野川の渡満は満州国政府が農事合作社の人員を内地から募集したものに応じたのだが暫くすると満州国政府の政策から離れて農民運動の色彩が徐々に強まり、
昭和十六年十一月に関東軍憲兵隊が弾圧を下した。その直前に合作社をやめた野川は吉林省の農村に移り住んでいたが捕縛され一年半、未決監を転々とした後、
昭和十八年春、治安維持法違反で徒刑三年の判決を受けた。糖尿病の野川は余病も併発し、その冬に入院、
昭和十九年秋、重態になり仮出獄し市中の病院へ入院、その二ヵ月後に死んだ。

天女の舞い様
赤塚書房は昭和十二年七月に『栞』第一号(以後は未見) 昭和十四年三月『文學層』創刊号(以後は未見) 昭和十五年三月『詩原』創刊号(二巻六号まで確認) と三回に渉りまして雑誌を発行していますが、殆どが手元に集まりません。
何方か赤塚書房発行の雑誌、単行本、赤塚書房に関するその他の資料 或いは情報をお持ちでしたら是非御知らせください。

JIN様
Linkを張らせていただきました。今後とも何卒宜しくお付き合い下さい。 「ETUDE」の「辻淳」は存じ上げませんが、在り得ますね。

或る女様
先日、本を探しておりました時に、たまたま『京都詩集』が二冊出てまいりましたので一冊を差し上げました。お役に立てれば幸いと存じます。


志功 投稿者:管理人    投稿日:11月12日(火)19時58分47秒

文庫中毒者様
そちらには神田の「趣味展」目録はとどいておりますか?
文学堂が志功装の雑誌『流本』創刊号、昭和二十五年 7000円を出品しております。 念のため御知らせまで。


「金閣寺」など 投稿者:旧三島党  投稿日:11月12日(火)21時04分37秒

yamanaka様人魚の嘆き様
三島の著名原稿につき、興味深いお話を披瀝くださり感謝申し上げます。 「金閣寺」と「潮騒」についてはとりわけ小生は初めてうかがう秘話で、他人事ながらこの原稿の行く末が心配です。

yamanaka様
小生の大学で、卒論に三島の20年代の雑誌初出と単行本の異同をテーマにする者がおります。
小生はいささか黴が生えた研究者ですので、何かの折にはお力添えをお願い申し上げます。


小寺謙吉のコレクション 投稿者:東  投稿日:11月12日(火)21時37分05秒

東です。
先日話の出た雑誌「ユリイカ」のA書房による空想小説で、主人公となっていた小寺謙吉は、「現代日本詩書総攬」や「宝石本わすれなぐさ」や「童貞女受胎複製本」を出版した伝説の詩集蒐集家ですが、彼の死後あの膨大な詩集のコレクションはどこへ行ったのでしょうか?ご存知の方は教えてください。


続『曉と夕の詩』 投稿者:風信子  投稿日:11月13日(水)01時31分18秒

人魚の嘆き様
『曉と夕の詩』の楽譜本についての情報、ありがとうございました。 11月11日の私の以下の書き込みにつきまして、補足をさせていただきます。 よく考えて見ますと、私が確認していたのは、立原との関係が濃かった「敬愛する少数の古き師友と知人」の所蔵本でした。 そして、立原の性格から考えまして、同じ装幀の本を寄贈しないよう配慮したのだと思えたのでした。
私がこの世界に入ったのは最近のことですので、古書市場に出た本は、恥ずかしながらこれまであまり見ておりません。 また、古書目録等の情報も入りにくい環境に身をおいていることも事実です。 2冊とも楽譜本をもらった方(葉山耕三郎、竹村俊郎、某詩人=KH氏?)が、既に3例もあるとのことで、少々驚いております。 広告で150部とされているB版の中?で、緑色にくるまれた異装本は、少数部数だったのかもしれませんね。 また、150部とは別に制作されたとも考えられますが、彼の限定本嗜好や当時の経済状態などから、その可能性は極めて薄いように思われます。 しかし、いずれも推定にすぎませんので、これから、1冊1冊確かめていかなければならないでしょう。
今後とも、ご教示いただければ幸いに存じます。

管理人様
これまで使用しておりました「投稿者:立原道造記念館」は、以後、「風信子」と改めさせていただきます。
記念館の名で投稿していては、力不足で名を汚すことにもなりかねませんので、私人として気楽に書き込みをさせていただきます。


無題 投稿者:人魚の嘆き  投稿日:11月13日(水)10時32分14秒

ヒヤシンス様
結論から先に申し上げると、中村真一郎は立原から『萱草に寄す』は貰っていません。これは、中村の生前にある古本屋が本人に確認しております。事実、中村旧蔵の立原の詩集は死後に2冊一緒に出てきましたが、『萱草に寄す』は本人宛ではなくて辻野久憲宛でした。 確かに、ご指摘のあった『氷花の詩』の中の「立原道造ー優しき歌」(昭和21年作)には、昭和13年の大学入学後、立原の家を訪れた際に、『曉と夕の詩』を貰ったと記述されています。また「道造さんと私」(昭和43年作)には、立原の家に昭和12年に招かれ、『萱草に寄す』を貰ったとあります。 この両方の記述が正しいとすれば、中村は立原の家を少なくとも2回訪ね、2冊の詩集を受贈されたことになります。しかし、実際はそうではありませんでした。そして、それは中村の証言を待たずして、両方の文章からもほぼ自明だと思います。 と言うのも、訪問のわずか8年後に書かれた前者は、どう読んでも立原の家に初めて行った時の様子を描いたものであり、訪問に至った経緯も含め内容も非常に具体的です。ここには、立原が『曉と夕の詩』の特製本のカットに彩色し、「ハンス・カロッサに送るんですよ」と話したことまで記されています。一方、30年経って書かれた後者は漠然とした内容で、一読して信憑性は薄いと言わざるを得ない代物だからです。
以上、回答申し上げます。

東様
「小寺旧蔵詩集」は私の知る限り、公共機関・古書市場などいずれにも動いた形跡がありません。誰かコレクターが密かに全部譲り受けて秘蔵している可能性も、ほとんどないでしょう。このコレクションを追いかけた古本屋は随分と多かったようですが、恐らくまだ遺族など関係者のところにあるのではないかと思います。


無題 投稿者:人魚の嘆き  投稿日:11月13日(水)12時27分28秒

風信子様
2冊とも楽譜装本を貰った「著名人」(ここでは立原と無関係ではないという意味です)に関しては、私も少しずつわかってきたのは最近のことで、『署名本の世界』には『曉と夕の詩』の楽譜装著名人宛献呈本について言及出来ませんでした。原則として緑色表紙本が著名人宛献呈本なのは確かですが、例外がなぜあるのかは、ご指摘の通りもっとサンプルを集めないと不明ですね。 次に、正確な部数はわからないものの、献呈用の緑色表紙本の発行部数の方が、市販用の楽譜装本の発行部数よりも多いと私は推測しています。その第一の根拠は自分の実際に見た本の冊数で、過去に緑色表紙と楽譜装の比率が3対1くらいだったのです。しかも両方あわせて30冊以上見ていますから、150部の内訳を推定するには十分なサンプル数でありましょう。ちなみに緑色表紙本は20冊以上見ていますので、風信子様の推測されたように、これが150部と別とは到底思えません。
第二の根拠は、『曉と夕の詩』の刊行が『萱草に寄す』のそれと極めて近く、第一詩集を献呈したほとんどの人には、第二詩集も献呈したと考えるのが素直であろうということです。とすれば、100冊くらいは寄贈用の緑色表紙となります。勿論、『萱草に寄す』は市販本ではないものの、『曉と夕の詩』の方が発行部数が特製を除いて1.5倍あり、しかも市販でたくさん売れると期待していたとも思えない(たいして宣伝もしていないし、事実よく売れたという話も聞かない)ことからも、寄贈者を大幅に絞ったとは考えにくい状況です。 以上、一つの意見としてご参考になることがあれば幸いです。
ところで、資料が第一所蔵者の手元を離れ、古書の世界に流れることは今でも頻繁にあることですが、とりわけ文学館などの受け入れ先が多くなかった昭和30年代あたりまでは日常茶飯のことでした。これは立原も例外ではありません。肉筆もさることながら、特に2冊の詩集に関して言えば、既に戦災などで現存しない本を除けば、受贈者の元に残っているものの方が間違いなく少ないでしょう。 従って原資料の探索のためには、購入するかどうかは別として、主要な文学書専門店の古書目録は必携であると思います。記念館であればほとんどの本屋がくれるはずですから、 請求されてはいかがですか。また、探索という意味では過去の目録も大切になります。くれぐれも、膨大な過去と現在の目録に押し潰されそうな人間の戯言と思わないでくださいね。


Re:無題 投稿者:風信子  投稿日:11月13日(水)16時28分39秒

人魚の嘆き様
詳細なご説明、ありがとうございました。
『曉と夕の詩』のB版は、人魚の嘆き様と私が確認したものを併せますと、「100冊くらいは寄贈用の緑色表紙」を作成したと考えた方が良いのかもしれません。 古書目録につきましては、最近では相当数が送られてくるようになりましたので、関係する記事は控えてありますが、記念館開館(1997年)以前の情報がありません。また、小規模な売立会の目録は入手しにくいので、これから集める努力をしたいと思っています。それよりも、表に出さないで処分した場合に、私どもには情報が入りませんので、困っています。 とはいえ、来年中には、新全集のためにわかる範囲でのまとめをしなくてはなりませんので、その際には、ご助力のほどお願い申し上げます。


旧三島党様 投稿者:yamanaka  投稿日:11月13日(水)17時01分20秒

ろくに研究をしていないフリーターの私などでは甚だ心許ないですが、何かお役に立てれば幸甚です。確かに初期の初出と以後の改訂は興味深く思います。特に「中世」などかなり変わっているようです。


志功装丁 投稿者:文庫中毒者  投稿日:11月13日(水)19時13分18秒

管理人様
ご教示ありがとうございます。雑誌『流本』は初めて知りました。購入するかどうかは少し考えてみたいと思いますが、とりあえず貴重なデーターとして整理しておきたいと存じます。そこで、もしご存知でしたら、この雑誌の性格(文芸書と推察しますが)や出版社、版型等お教え願いませんでしょうか。
また最近、志功絵表紙の雑誌『詩風土』(14〜16号、S22年)を入手いたしました。これも一体何号まで発行されたのか、ぜひ知りたいと思います。もしご存知の方がいらっしゃったら、お教え願いませんでしょうか。よろしくお願いします。


九篇詩集 投稿者:マヴォ  投稿日:11月13日(水)20時26分58秒

管理人様
重ねての「九篇詩集」に関するご説明に心から御礼申し上げます。ここに書き込んだお陰でとても多くの収穫がありました。

JIN様
私も足穂を愛する者の一人なのですが、初版本で一番レアなのはなんでしょうか?


『お目出たき人』 投稿者:白樺派  投稿日:11月13日(水)21時30分40秒

初めまして。私は大学院で白樺派、ことに武者小路実篤の研究をしている者です。現在、彼の単行本書目を作成中で、その中でいくつか残された課題について、本に造詣の深い皆様のご教示を頂戴したく参加いたしました。なにとぞよろしくお願い申し上げます。あまりたくさん書き込んでもご迷惑かと考え、取りあえず今回の質問は代表作『お目出たき人』に関する2点に絞りました。 まずその一つは、この本の重版についてです。4版は確認しましたが、5版以降はあるのでしょうか。そしてさらに、3版を確認できていないのですが、この版は存在するのでしょうか。もう一つの質問は、この本の53ページに3ケ所ある伏字のことです。これに関して、早稲田大学の教授であられた稲垣達郎 氏によれば、初版本にはこの伏字を「手淫」という字で埋めた無欠字本があるとのことで、確かに近代文学館にある有島武郎に寄贈した本は、「手淫」という文字が印刷されています。他にもこの無欠字本は発見されているのでしょうか。手書きで埋めているわけではないので、複数印刷したと考えております。 何か少しでもお教え願えればと期待申し上げます。よろしくお願いいたします。


Re:中村真一郎 投稿者:ヒヤシンス  投稿日:11月13日(水)23時07分19秒

人魚の嘆き様
ご本人に確認済みとは恐れ入りました。それにしても、恥ずかしいミスですね。ありがとうございました。


『流本』 投稿者:管理人  投稿日:11月14日(木)01時29分41秒

文庫中毒者様
私は全く知らない雑誌なので出版社、版型共に判りません。目録に記してある事のみ書き写します。
『流本』創刊号 志功表紙 折口信夫・小林秀雄・柳田国男・農一・康二他 昭和25   以上です。取り急ぎ。


『詩風土』 投稿者:管理人  投稿日:11月14日(木)02時17分02秒

文庫中毒者様
私が持っている訳でも、確認したわけでも御座いませんが 「日本近代文学大辞典」によりますと昭和二十一年一月創刊、昭和二十四年十月終刊、全三十六冊と在ります。 日本近代文学館の所蔵も終わりは三十六号です。


小寺謙吉 投稿者:東  投稿日:11月14日(木)08時39分28秒

人魚の嘆き様
東です。
そうですか。人魚の嘆き様の情報網にかからないということは、まだ動いていないんでしょうね。 私はてっきり、T書店様の唯一出された詩集特集の目録が小寺旧蔵書によるものと思っていました。


探求書・古本市場 投稿者:東  投稿日:11月14日(木)08時55分21秒

管理人様
東です。 今、気がつきました。探求書・古本市場が新設されたんですね。 もしかして、これから管理人様や人魚の嘆き様のご不要になった本が出品されるのでしょうか?これは楽しみになってきました。ただ、先着順がちと辛いですが。


Re:「お目出たき人」 投稿者:留女  投稿日:11月14日(木)11時17分27秒

白樺派様
前々からこちらに来ている留女と申します。
白樺派様と同じく白樺派の作家が好きで、中でも名前の通り志賀直哉を最も愛読しております。それゆえ、親友の武者小路実篤も当然視野に入れているのですが、今回のご質問の件は、正直に申し上げて私のレベルではお答えできかねるものです。
まず、「お目出たき人」の重版に関しては、恥ずかしながら3版以降が出ていることすら存じ上げませんでした。 また、伏字の件に関しても初めて伺うお話で驚いております。これは想像ですが、この本を扱ったことがある古書店でも、無欠字かどうかはいちいち調べていないのではないでしょうか。しかし、考えようによっては、無欠字本とは無削除本ともいえるものでしょうから、貴重な書誌解題のご研究と思われます。 私はまったくお役に立てませんが、どなたかご教示くださることと願い、私もあわせて楽しみにしております。これからもよろしくお願い申し上げます。

管理人様 「夜の光」の比較的きれいな本を落手いたしました。それでも背中がやはり毛羽立っていて・・・是非、極美本を古本市場に出してください。 無理なお願いをしてご無礼申し上げました。


タルホ本 投稿者:JIN  投稿日:11月14日(木)11時46分58秒

マブォ様
私は足穂の本で本当に難しいものというのはないのではないかと思っています。
「一千一秒物語」(1923/金星堂)
「鼻眼鏡」(1925/新潮社)
「星を売る店」(1926/金星堂)
「第三半球物語」(1927/金星堂)
「天体嗜好症」(1928/春陽堂)
値段的にはこのあたりでしょうが、いずれも時々みかけますので、部数の壁というよりは値段の壁という気がします。強いて挙げれば…
「機械学宣言」の銅製版 限定300部 (1970/仮面社)あたりの方が意外に難しいかもしれませんね。


タルホ本補足 投稿者:本とは?  投稿日:11月14日(木)15時05分20秒

写真でしか見たことがないのですが、「機甲本イカルス」(呪物研究所・1973年)というのがあるやにきいております。限定13部。bPはタルホ氏に届けられたと製作者は書いております。


「探求書・古本市場」欄 投稿者:Bori  投稿日:11月14日(木)15時21分02秒

管理人様
Boriです。
「探求書・古本市場」欄を作っていただき感謝いたします。また、本HPを見る楽しみが増えました。 この欄のルールについて掲示板タイトル下に説明がありますが、一点だけ確認させてください。 ここには「お譲り戴ける方もこちら(掲示板のことと思われます)にご返事下さい」とある一方で、「本の売買に関してはトラブル防止のため管理人が仲介いたします・希望の方は必ず管理人にメールを下さい」ともあります。 後のケースは「売りたし」に対する「買いたし」という希望を指すと思われますが、それでは「探求書を有償で譲ってもよいと」いう場合はどうしたらよいのでしょうか。 これも本の売買ですから管理人様が仲介されるのでしょうか。それとも掲示板に書き込んでから、後は当人同士で連絡し合うのでしょうか。 私たちは管理人様がすべて仲介された方がもちろん安心ですが、それではお大変かとも思います。ルールに従いますのでよろしくご決定願います。


『詩原』 投稿者:高島  投稿日:11月14日(木)16時00分21秒

管理人様
石川県におります高島と申します。いろいろな文学系サイトを拝見しておりましたら、こちらにたどり着きました。掲示板に『詩原』をお探しとの記事を見ましたのでご連絡いたします。 無名の詩人でした祖父の書斎に積んであります雑誌の中に一冊だけですが『詩原』一巻六号が 在りました。お役に立つようでしたらお送りいたしますが、どの様にしたら宜しいのでしょう?


タルホ2題 投稿者:マヴォ  投稿日:11月14日(木)19時38分45秒

JIN様
「値段の壁」まさに名言です。私もこの壁の高さを超えられず、いつも苦い思いをしております。ご教示ありがとうございました。

本とは?様
「機甲本イカルス」は初めて聞く本です。驚きました。 「製作者は書いております」とありますが、どなたがどこに書かれているのでしょうか?どうかお教え願います。


感謝いたします 投稿者:文庫中毒者  投稿日:11月14日(木)20時34分52秒

管理人様
『詩風土』他について、早速ご教示いただきありがとうございます。 やはり、文学辞典でもかなり調べることができるようですね。しっかりしたものを座右に備える必要性を痛感いたしました。「日本近代文学大辞典」は、昭和52年ごろの講談社刊全6冊のものと、推察いたしますが、最近のもので手ごろなものはありますでしょうか。推奨品がございましたらぜひお教えください。


(無題) 投稿者:管理人  投稿日:11月14日(木)20時57分16秒

Bori様
  「探求書を有償で譲ってもよいと」いう場合も同様、以下の段取りとなります。
1・「譲っても良い本の表題、付属の有無、状態」価格の提示
2・管理人宛てに注文
3・管理人の返答
4・本代を管理人に送金
5・売主に送金済みと送付先の御知らせ。
6・買った本が届く。管理人にその由を知らせる。
7・売主に管理人より送金。
と言うような事に致しましたが、もっと安全で合理的な方法がありましたら教えてください。

高島様
大変、有り難きお申し出を戴きまして感激しております。 恐れ入りますが、この掲示板の一番下に小生のメールアドレスが記してありますので再度、そちらに連絡を 下さいませ。


「日本近代文学大辞典」 投稿者:管理人    投稿日:11月14日(木)21時18分29秒

文庫中毒者様
現在の処、項目の多様度で「日本近代文学大辞典」を凌ぐものは無いと思います。只、この掲示板でも散々、皮肉を申し上げました様に「間違い」「出鱈目」「孫引き」「遺漏」がとても多いので、私は参考程度に留めるようにしております。


開店おめでたうございます。 投稿者:cogito  投稿日:11月15日(金)00時10分49秒

「探求書・古本市場」開店おめでたうございます。 勿論私も欲しい本はいっぱいありますんですが、管理人様に仲介の御足労をおかけするのが面目ありませんので、 この機に乗じて「自分とこ」で欲しい本を公表してしまひました。序でながらみなさまよろしくお願ひを申し上げます。
http://6426.teacup.com/cogito/bbs


Re:「探求書・古本市場』欄 投稿者:Bori  投稿日:11月15日(金)09時27分04秒

管理人様
完璧なシステムだと思います。
ただ、管理人様がお大変ですが、どうぞよろしくお願いいたします。


探求書 投稿者:大塚  投稿日:11月15日(金)11時23分15秒

皆様
探求書欄に書き込みました。よろしくお願いいたします。

管理人様
ご面倒をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いいたします。


機甲本イカルス 投稿者:本とは?  投稿日:11月15日(金)14時56分01秒

マヴォ様
全集第1巻収載のイカルスの解題をご覧ください。書影は中村宏著、図画蜂起(美術出版社・2000年刊)に出ています。参考にした文献は中村宏「機甲本イカルス」の草稿です。弘隆社原稿用紙・9月号特集/書物への愛 との書き入れがありますので恐らく彷書月刊のバックナンバーにあたれば見つかると思います。因みに中村宏氏は三一書房・夢野久作全集の装丁をなさったかたです。


『桃』 投稿者:管理人  投稿日:11月15日(金)20時55分21秒

文庫中毒者様
昨夜、本の捜索中に志功装丁の雑誌『桃』を二冊発見致しましたので 本日、郵送いたしました。


無題 投稿者:人魚の嘆き  投稿日:11月15日(金)23時25分57秒

白樺派様
『お目出たき人』に関するお尋ねの件について、私が知る限りの情報をご提供申し上げます。 まず3版は確かに存在して、発行日は大正9年10月8日です。次に5版は、戦前の古書目録に登場したことがありますが、私は未見です。発行日もわかりません。 「未欠字本」に関しては、架蔵の奥田直三郎宛献呈本も「手淫」という字が印刷されています。さらに、この本の奥付の定価と発行部数には線が引かれ、武者小路の字で「五十部の内の一冊」と書かれています。 従って、この「無欠字本」は近しい友人・知人や近親者のために50部造られたものと推定されます。有島宛と奥田宛以外の本の所在は、私には今のところ不明です。

cogito様
『井口焦花詩集』は別宅の大量のダンボール箱の中に眠っております。各BBSのおかげで色々とここから探し出す「宿題」が出来ましたので、今度一緒に探してみましょう。 もっとも、今でも時折古書店で見かけますから、その方が早いかもしれませんね。それと書影だけでよければ、T村書店の詩書目録に出ています。 なお蛇足ですが、『東海詩集』3冊は管理人様がお持ちのはずです。

東様
いずれご期待に沿うようにいたしましょう。


(無題) 投稿者:管理人  投稿日:11月16日(土)05時07分09秒

cogito様
人魚の嘆き様の『東海詩集』発言は、口の滑りであります。
嘗て持っていたことは鮮明に記憶しております。と言うのは、もう十数年も前になります話ですが、何かの必要がおありになったのでしょう佐々木桔梗さんにお貸ししたからです。小生は特別、詩集のコレクターではありませんので、なぜ佐々木さんが『東海詩集』を私に聞いたのか不思議に思うのですが・・・無論、佐々木さんは紳士ですから御用が済み次第すぐに返して戴いています。その後は、昨日cogito様の「探求書」を拝見するまで完全に忘れておりました。もしやと思いまして探しては見ましたが発見に至りませんでした。 その顛末を昨日、人魚の嘆き様とお茶を飲みながら話したものですから、彼が勇み足をしてしまったのであります。 併しながら「探求書」を公表した途端に少なくも、二人の人が何らかの反応を示したのですから絶大な効果ありと思います。
ところで『山川弘至書簡集』はご存知でしょうか?平成三年 桃の会発行 とは在りますが定価もありませんので私家版です。


「一千一秒物語」 投稿者:マヴォ  投稿日:11月16日(土)08時49分34秒

本とは?様
「機甲本イカルス」についてお教えくださりありがとうございました。早速、「彷書月刊」をあたってみます。

JIN様、本とは?様
タルホの「一千一秒物語」は、重版になると表紙の装丁が変わると聞いたのですが、第2版から変わるのでしょうか?またどのように変わるのでしょうか?ご存知でしたらお教えください。


ありがたうございます。 投稿者:cogito  投稿日:11月16日(土)13時02分42秒

人魚の嘆き様
 探索本『井口焦花詩集』の件、本当に驚愕してをります。「今でも時折古書店で見かけ」られるさうですが、私は店頭での遭遇経験はゼロ、数年に一度目録でみかけてもおいそれと手がでる本ではありませんでした。委細(拝借頂けるのか、お譲り頂けるのか、またその際は金額等)をメールにてお申しつけ下さいませ。こんなに早くみつかるなんて(本がみつかるときは得てしてこんなものなんでせうけど)もう拍子抜けの腰砕け(笑)。
 今回、人魚の嘆き様より個人文庫目録の重要性について教示頂いてから、ご覧の通り「自分ちの掲示板」上でひとり勝手に恥をかきまくってをります。乙骨さんのことも「萩原・室生・高村研究家」だとばかり思って遺著さへ見てゐなかった不明ぶりです。ところで、近代詩の世界で個人文庫になる(なった)ほどの、知っておかないと恥をかくやうな蔵書家といふのは、指折り数へてほかには誰がをられるのでせうか。早稲田と高橋文庫と乙骨文庫で打止めとも思へず、誰それと順番に名指しするのも微妙な質問ですが、初心者向けに知っておくべきところを御教示賜りたく申上げます。目録の収集は収拾がつかなくなりさうなので、これにて一旦息を入れ、衣笠文庫目録を校訂本の真打とするつもりですが、これ以上無知を晒し続けると、おそらく我が掲示板には石礫が投げ込まれます。
 「本のことを知るには古書店をよく知れ」から「本のことをさらに知るには本の好きな人のことを知れ」といふのが今週一週間に得たmy格言でした。

管理人さま
「絶大な効果」でした!ありがたうございます。
『山川弘至書簡集』のことは初耳です(NDL-OPACで調べたら351pの大冊ですね。)。おそらく「風日」関係者の方々に刊行の連絡などは回ったのでせう。田中先生宅にも連絡はなかったことと思ひます。晩年の先生には保田與重郎全集の解説依頼もありませんでしたし、戦死した後輩との繋がりは、保田與重郎−山川弘至(歌)、田中克己−増田晃(詩)、といふ具合に分かれてゐるやうなところがあります。『山川弘至書簡集』に対応するやうなものとして、増田晃にも未亡人編著の『嫁菜の記』がありますが、こちらは反対に風日のひとたちはご存知ないのではないでせうか。そんな遺族関係者の動向もパラレルに、しかししっかりと遺志を汲んで刊行されたところがいいですね。 山川弘至は郷土の人、該書は古書目録でも見た覚えがなく、今後気を付けたいと存じます。


(無題) 投稿者:文庫中毒者  投稿日:11月16日(土)15時33分52秒

管理人様
たいへん嬉しいお申し出を発見いたしました!志功絵表紙の『桃』は、山川京子編集の雑誌ということで、棟方志功全集第一巻に書影が掲載されており、以前からネット検索で探していたものですが、なかなか見つからず困っていたところです。こんな簡単に巡り合えることになるとは思っても見ませんでした。今から待ち遠しく、雑誌の到着を楽しみにしております。本当にありがとうございます。


無題 投稿者:人魚の嘆き  投稿日:11月16日(土)19時51分33秒

東様
T書店目録については、小寺旧蔵書がベースだと一部で誤解されているようですが、それは事実ではありません。違う方のコレクションが中心です。

JIN様
「モダニズムの周辺の周辺」を拝見しました。鳥井昌三氏の旧蔵書について、数年前に佐々木桔梗氏にうかがったところ、遺族が所蔵されているとのことでした。もっとも、それからの異動に関しては不明です。

cogito様
まず『井口焦花詩集』について、書きました通り膨大なダンボール箱の中の一冊ですから、申し訳ありませんがすぐに見つけるのは不可能です。他の方の探求書では、既に一年以上お待たせしている例もあります。ちなみに、私は初版本を貸すことは絶対にいたしません。有償ないしは無償での譲渡のみです。 次に詩歌集を収めた文庫については、まずご存知の昭和女子大学の「近代文庫」、明治大学の「日本近代文学文庫」があります。やはりこれらの基礎になっているのは、前者は人見東明、後者は佐藤正彰という個人の蔵書です。 これ以外には、高知市民図書館に収蔵された近森重治氏の旧蔵詩歌書も見事なコレクションで、しかもこの近森文庫は、国文学研究資料館のデータベースで主要詩歌書の書影も見られます。また東大には、『明治大正詩書総攬』で名高い山宮允の旧蔵書があります。 その他にもいくつかありますが、戦前の生田文庫、形田文庫を始め、戦後の入江文庫、小島文庫、川西文庫など、歴史に残る大コレクションは既に売立により散逸しました。これらの概要は売立目録で知る以外には、もはや手段はないでしょう。秋山様の研究の重要な所以です。


留守 投稿者:管理人  投稿日:11月16日(土)20時18分18秒

皆々様
明日から一週間ほど旅に出かけますので、返事が遅れますがご了承下さい。

cogito様
乙骨さんは、その昔、良く古書展でお見かけいたしましたが、大変物静かな紳士でありました。 『山川弘至書簡集』は旅先から返り次第差し上げますのでお役に立ててください。

文庫中毒者様
『桃』が着きましたら、発行者に手紙を出してバックナンバーを申し込んだら如何かと存じます。


拝復 投稿者:JIN  投稿日:11月16日(土)22時18分57秒

マヴォ様
私は一千一秒物語の初版を買おうなどと考えたこともないので、装丁に違いがあるということすら知りませんでした。ただの庶民ですのでいつもお役にたてずすみません。手元のO舎さん目録に書影がありましたのでご参考まで。表紙カバー全体に大きく次の広告文が書かれています。「勧誘!!! ココア色の芸術の葉を××手軽にしやうとペーパーに巻いてみたのがこの新しい煙草である どんな味がするか? ためしに一本吸って見給へ!」写りが悪く××の部分が判読できません。また版は記載ないため分かりません。ちなみに値段は一千一秒物語48万、第三半球物語35万、天体嗜好症が30万、星を売る店5万、鼻眼鏡12万など。「レアなものはない」などと書いた前言撤回。どれもレアですね。ただカバー欠けだと桁が減ったり、先日はF書房さんで背痛み本が一万円以下で出たり(かなり抽選殺到だったとは思います)と、明るい話題:-)がないわけでもありません。


拝復其の弐 投稿者:JIN  投稿日:11月16日(土)22時28分50秒

人魚の嘆き様
鳥居昌三さん旧蔵書について御教授いただきりがとうございます。まさかこちらでお返事いただけるとは思ってもいませんでした。そして…皆さんのディープさにはただただ驚くばかりです。今後ともよろしくお願いいたします。


足穂←→補足 投稿者:JIN  投稿日:11月16日(土)23時36分56秒

マヴォ様
度々すみません。別冊幻想文学「タルホスペシャル」にずばり一千一秒物語の書影がありました。表紙には三日月とシルクハットの顔のデザインと題字がありますが、初版は中央がデザインで題字が右下なのに対し、六版は題字が右上でその下にデザインとなっています。デザインも微妙に違います。また扉は初版が大きく月のデザインであるのに対し、六版は星が散らばるデザインになっています。前出のO舎さん目録がありますので、これはたぶんどちらもカバーではなく本体表紙ですね。


『一年間の手紙』 投稿者:YT生  投稿日:11月17日(日)00時13分31秒

管理人様
横田文子『一年間の手紙』は小説なのでしょうか? お分かりでしたら刊記と共にご教示戴きたいと存じます。


個人文庫の件 投稿者:cogito  投稿日:11月17日(日)00時55分24秒

人魚の嘆き様
 個人文庫に関する基本的なレファレンスにお答へ頂きありがたうございました。古き良き時代の生抜き大学教授たちが当たり前にもってゐた「愛学心」。どの文庫も乙骨文庫のやうに心温まる成立経緯があるものなのでせうね。うちの文庫は教授招聘の際に「買はせて頂いた」ものらしいので一寸性格がちがふし、それでぼくのなかに個人文庫に対する悪いイメージが住み着いてしまってゐたかもしれません(「草の葉」の初版がなかったので特に 笑)。  ダンボール箱のどこかに潜み固唾を飲んでゐる御本のことは、もちろんいつでも結構です。あらためて御指図頂ければ幸せです。ありがたうございます。


でもやっぱりうれしい。 投稿者:cogito  投稿日:11月17日(日)01時09分42秒

管理人様
『山川弘至書簡集』のこと、恐縮の至りです。うーん、御厚意に甘え過ぎではないかしらん、と思ひます。 ともかくも御旅行お気をつけて!


Re.『一年間の手紙』  投稿者:天女の舞い  投稿日:11月17日(日)01時21分03秒

YT生様
僭越ながら私がお答えいたします。
『一年間の手紙』は短編小説三篇と戯曲五編で構成されております。 昭和六年六月一日 生活感情社発行 定価一円 ノンブルは二百六十五頁となっております。生田花世と堀江かど江の序文があり、自序へと続きます。
函やカバーはありませんが、本の形から察しますと元々付属は何も無かったのではと思います。


驚愕と感謝と 投稿者:白樺派  投稿日:11月17日(日)13時04分44秒

人魚の嘆き様
他の方の質問や要望がほとんど満たされるのを読み、それでは自分もと思って書き込んでは見たものの、正直大して期待はしておりませんでした。それが、このように早くかつ正確なご返答をちょうだいし、驚愕とともに感激している次第です。ことに無欠字本のことは古書コレクターには、ほとんど知られていないと思いきや、既にそれを所持され、なおかつ部数まで本人が記入しているとは、まさに恐るべきことです。貴方様は必ずしも白樺派がご専門ではないご様子ですが、専門として研究している私が脱帽です。これからも、様々にご指導ちょうだいしたくお願いいたします。まず心から御礼を申し上げます。


「一千一秒物語」 投稿者:備前の国  投稿日:11月17日(日)15時27分00秒

JIN様、マヴォ様
備前の国から書き込みいたします。タルホ本を集めており、皆さんの書き込みがとても楽しいです。 さて、わたしも「一千一秒物語」の初版など持っていませんけれど、カバーの写った目録を持っています。それによれば、JINさんの判読できなかった2文字は「最も」でした。それと「手軽に」は「手軽なものに」、「新しい」は「新らしい」でした。 取り急ぎご報告いたします。それにしても、表紙は何版から変わるのでしょうね???


「一千一秒物語」のこと 投稿者:cogito  投稿日:11月18日(月)00時07分56秒

備前の国さま
初版が買へないので再版(5版)のカバー欠をもってゐますが、装幀がちがふと聞かされて一瞬血の気が引きました。 でもJINさんの御解説を呼んで胸なでおろし。 不取敢5版(大正12.3.10)は初版と同じみたいです。といふことは、ここまで同じといふことになるのかな。


Book Review 投稿者:天女の舞い  投稿日:11月18日(月)11時35分42秒

cogito様
Book Reviewで『初版本講義』の書評を拝読しました。わが意を得たりの点が多く、また私以上に著者と均質なご経験をされているcogito様ならではのコメントも、大変興味深く、時に羨ましく感じられました。それに加え、文語調の表現の美しさにはいつもながら敬服申し上げます。 それにつけても、cogito様所有の『初版本講義』の表紙も実に素敵ですね。私の表紙は『風流線』なのですが、こうなったらcogito様に4冊すべて入手して、表紙と口絵を公開していただければ、私だけでなく皆さん喜ばれるのではないでしょうか。もっとも、人魚の嘆き様のご承諾を頂戴する必要があるのでしょうけれど・・・


(無題) 投稿者:cogito  投稿日:11月18日(月)13時00分57秒

 天女の舞い様、はじめまして。
 ありがたうございます。皆さん話題の本のことなので(そして・・・・肋・發量膤梓舛任垢里如法△匹鵑壁・胞踉歯けとめられるものか心配してをります。『初版本講義』の全表・ヘ,気Δ任垢諭⊃裕_涼欧l佑妨羇蠅劼靴堂菫セ世荏・辰討い燭世韻覆い發里・福・崛・辰堂・・さい笑」(もっとも気分を害されてをられなければですけど。)
前回書込み
「呼んで」→「読んで」の訂正です。


文字化けのため再投稿 投稿者:cogito  投稿日:11月18日(月)13時05分01秒

 天女の舞い様、はじめまして。
 ありがたうございます。皆さん話題の本のことなので(そして自分は小説の門外漢ですので)、 どんな風に受けとめられるものか心配してをります。『初版本講義』の全表紙は、さうですね、 人魚の嘆き様に御願ひして画像だけ送っていただけないものかな。「送って下さい! 笑」(もっとも気分を害されてをられなければですけど。)
前回書込み
「呼んで」→「読んで」の訂正です。


すごい肉筆が・・ 投稿者:春の雪  投稿日:11月18日(月)14時23分53秒

yamanaka様旧三島党様由紀夫様
 ヤフオクにすごい三島の肉筆がでています。なにしろ日の丸に憂国という文字、しかもなんと、なななんと、山ありの三‘嶋’由紀夫というサインが・・そしてさらに驚くのはたくさん入札する人がいることです。気絶してしまいそうです。


横田文子 投稿者:YT生  投稿日:11月18日(月)22時14分28秒

天女の舞い様
初めまして。
このたびは『一年間の手紙』についてご教示賜り心より御礼申し上げます。 それにしても、管理人様以外にも横田文子に精通されている方がいらっしゃるとは、正直申して驚きを禁じ得ませんでした。
ご同業のようですが、今後ともよろしくご教導願います。


「憂国の旗」 投稿者:由紀夫  投稿日:11月19日(火)09時14分37秒

春の雪様
由紀夫です。ご無沙汰しております。
情報ありがとうございました。早速見ましたが、本当に笑ってしまうしかありませんね。しかも確かに札がずいぶんと入っていて、「買ってどうするのかなー」と他人事ながら気になりました。でも考えてみれば、本物の「憂国の旗」であれば10倍以上するのでしょうから、皆さんわかって入札しているのでしょうね。
それは別にして、三島が実際に「嶋」の字を使って名前を書いた例はあるのでしょうか?yamanakaさんご存知ですか?お教えください。


探求書のお願い 投稿者:グレノリ  投稿日:11月19日(火)10時49分11秒

皆様
探求書欄に木下杢太郎の本を書き込ませていただきましたので、ご一報お待ちしております。


再び「一千一秒物語」 投稿者:マヴォ  投稿日:11月19日(火)13時52分23秒

JIN様、備前の国様、cogito様
「一千一秒物語」の異装本についてたくさんの情報をお寄せいただき感謝申し上げます。どうやら皆さんの話を総合すると、5版までが同じ装丁で6版から表紙やら何やら変わるようですね。果たして再版以降4版までも全部出ているのか(初版と5.6版は出ているので)、そして6版以降どこまででているのかといった興味も尽きませんが、でもまずは大きな成果が上がりました。ありがとうございました。

JIN様、皆様
北園克衛が昭和8年に出した「MA PETITE MAISON」を探しているのですが、なかなか手に入りません。そしてこの本にはカバーか何か付いているのでしょうか?ご存知でしたらお教えください。


木版の問題 投稿者:健一  投稿日:11月19日(火)14時51分47秒

竹久夢二の本を収集している健一です。
久しぶりの書き込みとなります。
さて、夢二の書いた本または装釘した本に関して言えば、初版であることよりも、木版が綺麗な状態であることの方に、私はこだわっています。 そして古書の値段も、夢二の場合普通の小説や詩集とは違って、再版でも綺麗な状態の本が、高くついている傾向にあると思います。 ところが、先日ある本屋さんに、「重版本は刷りがどうしても悪くなるから、初版とは色合いが違ってきてしまうんだよ。だから、どんなに重版で綺麗な本でも、やはり初版本とは差があるんだよね。」と言われてしまいました。 私は知識不足でよくわからないのですが、やはり初版と重版では色具合が初めから違うものなのでしょうか? そして、どの本にもそれは基本的には当てはまることなのでしょうか? なにしろ、同じ本の初版と再版を比べるというような、ぜいたくなことができる立場ではないので、どなたか教えてくださいませ。


桃 投稿者:文庫中毒者  投稿日:11月19日(火)18時50分17秒

管理人様
雑誌「桃」落掌いたしました。ご配慮にあらためて感謝申し上げます。


オークション 投稿者:旧三島党  投稿日:11月19日(火)19時01分25秒

春の雪様
オークションの品物を拝見しました。
小生はオークションとは無縁の者ですが、それにしても、こういう世界の恐ろしさを感じます。それと同時に、今後何らかの規制も必要になるのではないでしょうか。
お互いが了承の上だとしても、それが第三者に渡る場合を考えると暗澹たる気分です。


探求書について 投稿者:ヒヤシンス  投稿日:11月19日(火)19時41分14秒

風信子様
「探求書」でも「売りたし」でもないのでこちらに書き込みます。 探求されている雑誌の中で、「四季」「コギト」「新潮」「文芸汎論」の具体的な号数を教えていただけますでしょうか?知人にこれらの雑誌を所有している者がいるので、あたってみたいと思います。 なお、こちらは書き込みが多いので、お返事は探求書欄でいただいた方が他の方のご参考になるかもしれません。


MA PETITE MAISON 投稿者:JIN  投稿日:11月19日(火)20時11分02秒

マヴォ様
とり急ぎ書誌情報のみで失礼します。「昭和八年七月五日発行、芝書店、四六版、四頁、岩本修蔵装画、印刷人はボン書店の鳥羽茂、詩一篇と挿絵だけの簡素な造り」とのことです。全詩集や北園文庫のページに書影があります。


贋作ともいえない 投稿者:yamanaka  投稿日:11月19日(火)22時50分20秒

春の雪様
くだんの物存じておりました。あれはわかっていて冗談半分で入れているのか、それともさくらなのか、どうでもいいですが、三島ならぬ三嶋とは、ROLEXならぬROLAXのようで笑ってしまいます。

由紀夫様
無論、その可能性はゼロ、万が一にもないと思います。


無題 投稿者:人魚の嘆き  投稿日:11月19日(火)23時06分23秒

cogito様
身に余る書評を頂戴し、大変恐縮しております。また、cogito様とT村書店ですれ違ったことがあるとは実に驚きました。ご縁を感じます。 表紙等のデータは、自らyamanka様の掲示板で公開したものでもあり、どのようにお使いいただいても結構です。ただ天女の舞い様のご提案については、そのこと自体に異存はないものの、著者がネタを送るのでは興ざめですからその点はご容赦願います。

マヴォ様
『一千一秒物語』の異装について、ご参考までに6版の発行日は大正15年5月20日です。この本の再版は初版よりも少ないと思います。6版以降も私は未見です。
また、『MA PETITE MAISON』についてJIN様の補足をすると、無地の袋が外装として存在します。


また夜更かし 投稿者:やす  投稿日:11月20日(水)01時41分27秒

人魚の嘆き様
初版本の書誌を語る資格なく、つたない書評ですみません。 書影画像のことは了解です、御放念下さい(天女の舞い様、考へてみればさうですよねー)。
本日(といふか昨朝)、早稲田図書館の方より御返事あり、目録の残部を特別にお送り頂ける由、40年前の目録でしたから、嬉しいとともに吃驚。そして責任をあらたにしてをります。
今夜はずっと「月下の宿帳」の過去ログを読んでをりました。高野さん、山中さんはじめ、いろんな方々の発言の高さと深さと面白さと、またその蓄積された分量に圧倒されつづけでありました(未読了)。


Re:探求書について 投稿者:風信子  投稿日:11月20日(水)02時51分13秒

ヒヤシンス様
最初にお詫びを・・・。 同じような名前にして申し訳ございません。
「風信子」(エッセイ・葉書スケッチ・設計図で使用)のカタカナ表記につきまして、現行全集の第5巻「書簡」での使用例を調査いたしましたところ、「ヒアシンス」が1例、「ヒヤシンス」が3例という、二通りの使用例がありました。また、別表記に、「HYACINTH」(詩集)、「HYAZINTH」(設計図)があります。
立原道造記念館でのカタカナ表記は、当初「ヒヤシンス」としておりましたが、現在では、「ヒアシンス」に変更して使用しております。 皆様から読み方の問い合わせがあった場合には、立原本人が様々な使い方をしておりますので、好きな文字やヨミでご自由にお使いくださいとお答えしております。
というようなわけで・・・私は、「風信子」とさせていただきました。 どうぞよろしくお願い申し上げます。
本題に移りますが、探求書の具体的な号数を挙げますと、作品の初出誌だけで約150冊にもなりますため、全てを書き込むわけにもまいりません。 記念館では、これまでに、受贈や購入で相当数集めましたが、未収も多く、また、主要なものは展示・保存のため複数冊の所蔵が望まれています。かといって、市井の小さな記念館&個人では、原資に限りがありますので、出てきたものの内容と価格とで判断せざるを得ないのです。 また、お許しいただければ、相当なスペースになりますが、主要誌として29誌70冊を、近日中に書き込みますが・・・ 何か妙案はありませんでしょうか?


訂正Re:探求書について 投稿者:風信子  投稿日:11月20日(水)02時59分03秒

ヒヤシンス様
「ア」と「ヤ」を逆に書いてしまいました。 以下が正しい使用例です。失礼いたしました。
「風信子」(エッセイ・葉書スケッチ・設計図で使用)のカタカナ表記につきまして、現行全集の第5巻「書簡」での使用例を調査いたしましたところ、「ヒヤシンス」が1例、「ヒアシンス」が3例という、二通りの使用例がありました。


探求雑誌 投稿者:ヒヤシンス  投稿日:11月20日(水)10時14分09秒

風信子様
名前については、漢字とカタカナですし、混同される方はいないでしょう。全然問題ございません。「ヒアシンス」さんが登場すると困ってしまいますが。 雑誌の詳細の件、事情はよくわかりました。妙案はありませんが、まずはその70冊を「探求書・古本市場」に書き込まれてはいかがでしょうか。といっても、私には何の権限もありませんので、ここは管理人さん不在の今、人魚の嘆き様のご意見を拝聴させてください。


海外の評価 投稿者:由紀夫  投稿日:11月20日(水)11時20分19秒

yamanaka様
やはり「嶋」はありませんか。そうでしょうねえ。
さて、ちょっとこの掲示板の趣とは異なるのですが、三島の最近の海外での評価はどうなのでしょうか?私は不勉強でして、生前の三島が海外で高い評価を得て、翻訳もされ、ノーベル賞候補にもなったということまでしか知りません。 あの衝撃の死は海外の読者を増やしたのか減らしたのか、興味あるところです。先日新聞に、イタリアでは吉本ばななが大変人気があると書いてありました。yamanakaさんならば、最近の海外での三島事情もご存知かと思い、おうかがいしました。


民族と文藝 投稿者:文庫中毒者  投稿日:11月20日(水)20時11分13秒

やす(cogito)様
そちらのHPを時々拝見させていただいております。
詩書リストは、本当に参考になり、大いに助かっております。
そこで、少し不明な点をお教え願いたいのですが、保田與重郎のリストで、ぐろりあ・そさえての「民族と文藝」ぐろりあ文庫S16年に、函付とありまして、吃驚しています。 ぐろりあ文庫シリーズは地味ながら志功装丁のもので、これまで5冊入手しており、それらはもちろん、これまでの目録等で函付を見たことがなかったものですから。 この時期ぐろりあ・そさえてでは外装なしが一般的だと思いますので、無くて当然と思い込んでおりました。現物で確認できるものでしょうか。 また、皆様からのご教示もいただければと思います。


目録のこと 投稿者:cogito  投稿日:11月20日(水)21時02分52秒

文庫中毒者さま
「民族と文藝」。目が点。
函なんかないですね(だって目の前にあるし、このシリーズの函なんてみたことがない)。何度も申し上げますやうに、今のところ足の踏み場もない「作業場」状態です。しかも自宅からは更新できないのでこんな時はほんとに閉口です。およそ自分の性格向きではない作業であることを承知しながらパソコンに向かってをりますが、この段あたたかくお見守りいただけましたら幸甚です。なほ拙目録について「月下の宿帳」級の精査を受けますと、おそらく掲示板が内容の薄い投稿で汚れる惧れが大です。本人も恥ぢ入るやうな御指摘はメールで「こそっ」と耳打ちして頂けますと大変大変助かります。 しばらくのところ胸下三寸のところで御海容下さいませ。


ついしん 投稿者:cogito  投稿日:11月20日(水)23時02分40秒

 いちいち言葉を打つのが面倒なので、「じ」→「上製函」、「な」→「並製カバー」、「きく」→「菊半截版」、「―」→「/\1.50」などと辞書登録してパンパン快調に打ってたら見事に躓いてしまったです。眠くなると、ちがふ行を拾ってきて貼り付けたりもしてゐる。やっぱり目録づくりなんかは、一冊一冊の書誌を愉しみながら、余裕をもってやらないと駄目なんだなぁ…(明日up致します。)。
 それと上製と並製の境目がよくわからないですね。件の保田與重郎の本なら、上製が「環境と批評」で、薄上製が「文學の立場」で「文明一新論」は並製???はっきりしない薄手の本が戦争中には多いです。


無題 投稿者:人魚の嘆き  投稿日:11月20日(水)23時16分33秒

健一様
版を重ねると刷りが悪くなるのは一般的には事実です。ただ初めから奥付だけ替えて、初版と重版を一緒に刷っている場合などは、当然違いがありません。それと汚れたり褪色している場合は、初版と重版の刷りの相違など全くわからないでしょう。
例えば、『お艶殺し』の初版と再版の表紙は色合いがかなり異なるのですが、これが識別出来る本は稀です。こうした本は、美本がより珍重されるのもむべなるかなですね。以上、ご参考になれば幸いです。

風信子様 ヒヤシンス様
私にも何の権限もありませんが・・・。しかし、管理人様は70冊の書き込みを心から歓迎すると確信します。顔に似合わず心優しき方ですから。

cogito様
「衣笠文庫目録」よかったですね。それと、ひょんなことから今井先生の『詩歌書影手帖』がダブりましたので、お持ちでなければ差し上げましょう。 それと、「メールでこそっと」をあまり広げるのは、かえってお互いの情報交換の場を狭めることになると思います。今回の件でも、文庫中毒者様がcogito様にメールで伝えたならば、私の次なる文庫中毒者様宛の書き込みは存在しないわけですから。

文庫中毒者様
『民族と文藝』はカバー付の本です。全然興味のない作家なので、自分では所有していませんが(例のお蔵入りですらない)、数回見たことがあるので間違いありません。ちなみに同じ文庫の佐藤春夫もカバー付。他の本の外装は未見です。


3しん 投稿者:cogito  投稿日:11月21日(木)00時21分52秒

人魚の嘆き様 こんばんは。
『詩歌書影手帖』のこと、勿論もってをりませんが頂くのではあんまり恐縮です。

文庫中毒者さま 済みません、慌てて投稿して云ひ忘れてをりました。 あらためて はじめまして。 昨夜の投稿も、またハンドルネームを間違へましたし、さういふそそっかしいところあります。今後ともよろしく!(小生富山で学生時代を過ごしてます。)
(今みなさんが集ふ機縁となった「月下の宿帳」の過去ログを精読中です。分野外のことが多いのですが、わからないながらも面白く、本好き一般が知るべき事柄もたくさん書かれてゐますね)。

各位
そんなことで不取敢五十音の「窓」を全部開けてしまふことを最優先に作成してをります「作業場」ですが、保田與重郎については手持ちの戦前の本を調べた訂正版を明日up致します。サイズに小数点のあるものは「実証もの」なのですが、外装完本である保証は無く、素裸のものについては函かカバーか何かが付いてゐる可能性があります。
そしてそのやうにサイズに小数点のあるデータを持つ詩人たちについては、実証データup完了の謂ですので(つまり私の乏しい蔵書内容がわかってしまひますねー)、詩人毎にお気付きの点など順次、メールでも拙掲示板でも(過去ログに上す時に消したりしませんから 笑)お気軽に御教示を頂けましたら大変有り難いです。(とくに粉本同士の齟齬に悩まされ、エイヤッと目を瞑ってどっちかを記したものあり「衣笠目録」を俟つところです。)


由紀夫様 投稿者:yamanaka  投稿日:11月21日(木)00時54分17秒

私こそ不勉強の極みで恐縮ですが、ついこの間も外人による三島論が出たようで、没30年時にはイタリアでミラノ憂国忌というのも開催されたようです。が、オリエンタリズムからでない、本格的な海外の三島文学研究はこれからドシドシでてくるのではと思います。ここらに関しては一昨年出た三島事典に海外の研究傾向の項目があります。今度英訳単行本が出る「わが友ヒットラー」がナチスアレルギーの西欧でどう受け止められるか、興味があります。 http://525.teacup.com/takeshi/bbs


刷りの問題 投稿者:健一  投稿日:11月21日(木)09時07分10秒

人魚の嘆き様
丁寧にご教示くださりありがとうございました。 確かに綺麗な本でないと、刷りを云々しても意味がないですよね。 その点では、先立つものがなくて困ってしまいますが、それでも教えていただいた「お艶殺し」は、いつか是非初版と再版で比べてみたいものです。 これからもよろしくご指導ください。


海外の三島 投稿者:旧三島党  投稿日:11月21日(木)11時09分15秒

由紀夫様yamanaka様
yamanakaさんの言われるように、海外での三島熱は今も盛んです。
例えば、先日アメリカのある大学の、日本文学を専門とする先生と会ったのですが、アメリカの日本近代文学研究者の間で現在一番注目されている日本の作家は、やはり三島だということでした。 話をしていて痛感したのは、日本よりも三島の生の作品を研究しようという機運が、彼の地では高いということです。日本では三島の思想、とりわけ政治思想と作品を結び付けて解釈する傾向がありますが、アメリカではそれはマイナーケースとのこと。あくまでも作品本位です。 小生には、アメリカ的な研究があっておりますが、yamanaka様はいかがですか。


探求書の件 投稿者:大塚  投稿日:11月21日(木)11時53分38秒

ヒヤシンス様
出張していて返事が遅れ、大変失礼いたしました。
このたびは「探求書」の鏡花本にお返事をいただきありがとうございました。 「売りたし」ご掲載の2冊について、ぜひ譲っていただきたく、先ほど管理人様にメールをお送りしました。(不在でいらっしゃるようですが) どうぞよろしくお願い申し上げます。とりあえず、ご連絡いたします。


雑 投稿者:三代目  投稿日:11月21日(木)14時25分08秒

JIN様
はじめまして。古本屋の三代目と申します。まだ駆け出しの未熟者で、皆様の書き込みが大変勉強になります。ここの縁でJINさんのHPもはじめて拝見しました。私も関心のある分野に近く、とても参考になります。 こちらばかり知識を得ては申し訳ないので、最新の書き込みに関してちらりとお話を。ただ、経験も知識も浅いのでたいした話ではありませんが。 まず伝説の詩集コレクターKKについて。祖父によれば「犯罪すれすれ」ではなくて実際に「犯罪を**」方だそうです。最も被害を受けたのが彼の本の共著者であるとか。でもご説の通り、いい仕事もしていますよね。 ちなみにKKというイニシャルは、皆さんよくご存知の、現在の詩集コレクターの第一人者と同じですね。うちでもたまに買っていただきますが、祖父によれば「○○さんは小説本のコレクターとしても第一人者だよ。コレクターとしてのレベルも人格も段違い。比較するのも失礼だ。インターネットとはいえ、お話を聞かせていただけるのは幸せと思いなさい。」ということでした。皆さん、幸せをともにかみ締めましょう。
次に市場での落札価格が載っている雑誌は複数あるのです。JINさんが見たものは大体見当がつきますが。これはお客様には決して見せられません。もちろん仕入れ値がバレちゃうからです。 うちでも前に、市で落とした本に少し利幅をもうけたら、「落ち値を知っているんだけど」とイヤミをお客さんに言われたことがあります。業者って自分以外の人が落とした商品には口が軽いんですよね。人のことは言えませんが。


感謝申し上げます 投稿者:文庫中毒者  投稿日:11月21日(木)19時36分56秒

cogito様
こちらこそ、改めてよろしくお願いいたします。
決してあら捜しをしたいわけではなく、蒐集本の基本外装を探求する熱意の表れと、お許しください。人魚の嘆き様にフォローしていただいたとおり、私も多くの方々にお教えいただくことにより、より完全なコレクションに一歩でも近づきたいと願っております。その点、cogito様の詩書リストは、大いに参考にさせていただいており、大変な作業とは存じますが、完成成就をお祈りいたします。

人魚の嘆き様
いつもいつも貴重なご教示に感謝申し上げます。やっぱりそうか。というのが正直な感想です。最初、リストで函と見たときに、はっとするものがあり、胸騒ぎを覚えておりました。改めて取り出してみると、ぐろりあ文庫は、表紙のわりあいきれいなものがあり、外装無しの本では考えられないですね。思い込みや、勘違い、無知等の虚飾が一気に剥がされるのには、最近では快感をすら覚えております。今後ともご指導ください。


Re:「MA PETITE MAISON」 投稿者:マヴォ  投稿日:11月21日(木)20時33分17秒

JIN様、人魚の嘆き様
「MA PETITE MAISON」の書誌についてご教示感謝申し上げます。早速写真を確認いたしました。しかし、人魚の嘆き様の教えてくださった無地の袋は付いていないようでした。よほど珍しいものなのでしょうね。それと無地だと探す気力も正直落ちるような・・・・コレクターとしては失格ですよね。


無題 投稿者:人魚の嘆き  投稿日:11月21日(木)22時26分13秒

cogito様
本日『詩歌書影手帖』をお送りしました。「衣笠文庫目録」は質量共に見事なものですが、外装の表記が99.9%ないのが惜しまれるところです。それを補うためにも『詩歌書影手帖』は大いに役立つことでしょう。

マヴォ様
無地の袋の件、同感です。独歩の『武蔵野』が無地の袋付きなのですが、あまり執着がありません。

グレノリ様
『支那傳説集』は函付です。確かyamanaka様のbbsでも答えた記憶があります。

皆様
「探求書・古本市場」への私の対応は、管理人様帰国後に公にいたします。。


(無題) 投稿者:yamanaka  投稿日:11月22日(金)00時12分22秒

旧三島党様
何でもかんでもあの最期から逆照射するようなもはさすがに現今少ないと思いますが、どうも私はガチガチのテクスト論のようなものにもさほど興味を持てず・・まだまだ勉強が足りないようです。しかし日本でもこれからは、いろいろな資料が発掘紹介されておりますし、詳細な調査からなる実証的な作品分析がもっともっと多く出てくるのでは、と思います。


感謝に耐へません。 投稿者:cogito  投稿日:11月22日(金)00時34分12秒

人魚の嘆き様
御本の件、御厚意に甘えます。感謝に耐へません。本当にありがたうございます。 本日も「月下の宿帳」に読み耽ってをりました。サロンと呼ぶべき人士の交流(私は掲示板でおとなのやりとりがされてゐるのをあんまり見たことが無いのです)や、また「元天才アルピニスト」が出てくるくだりでは、毎度ハッとしては失笑を禁じ得ず、そしてYamanakaさんの気配りにただただ感服です。小説とちがって詩は、本を論ずる以前にかなり好き嫌ひがはっきりわかれてしまふ分野なので羨ましいかぎり。といふよりやはり自分の無学と偏狭を反省ですね。


小島政二郎 投稿者:北村  投稿日:11月22日(金)10時36分34秒

皆さんはじめまして。私は某私立大学で近代文学の講師をしている者です。主たる研究分野は三田文学で、中でも永井荷風をメインに取り組んでいます。現在論文作成予定の荷風論は、彼に師事し、そして後に様々な形で軋轢が生じた作家との関係を扱ったもので、その中心をなすのは一人は佐藤春夫、もう一人は小島政二郎です。
お尋ねの件はこの小島に関することです。荷風に心酔し、そして罵詈雑言を浴びせられた小島は、晩年になってある出版社から『小説永井荷風』という激越な荷風批判本を出版する予定でした。しかし校了し、既に製本に回った段階で、その過激な内容を知った荷風関係者の抗議を受けた出版社(荷風にも馴染みの会社ですから)がその意を汲んで、結局表に出ることなく断裁の憂き目にあったとのことです。 問題はここからで、あたかも荷風の『ふらんす物語』のように、断裁されたはずの『小説永井荷風』が小部数存在するという話を某古書店主からうかがいました。ただ現物はもちろん見たことがなく、皆さんから情報をお寄せ願いたいのは、この小島の『小説永井荷風』のことなのです。これをご覧になった方、または所在をご存知の方はいらっしゃいますでしょうか。いうまでもなく、著作権は小島の遺族に帰属するものであるし、出版社が公にできなかったものを白日の下にさらす意志は毛頭ありません。ただ小島の晩年の荷風への思いを知る上で、最重要の資料であることは論を待ちませんから、何とかその内容を知りたく、お願いするしだいであります。どうぞよろしく。


Re: 雑 投稿者:JIN  投稿日:11月22日(金)12時39分36秒

三代目様
いろいろ興味深いお話をありがとうございます。 私はコレクター根性が全くない、といいますかともかく読めれば何でもいい派でして、そのような立場からしますと小寺謙吉さんからは恩恵しか受けていないわけで、自然と他人事のような物言いになってしまいます。が、関わりのあった方にしてみれば冗談事ではなかったであろうとはお察しします。 また利幅の話については、それがなければ古書店は成り立たないわけで、むしろ嫌味を言う客の方に非があると個人的には思います。需要と供給のバランスや書店の見立て具合で値段も変わるところがおもしろいと思うのです。雑文失礼しました。


期待 投稿者:グレノリ  投稿日:11月22日(金)16時47分09秒

人魚の嘆き様
ご教示感謝申し上げます。なにしろ「支那伝説集」の元版自体を見たことがないものですから。 それと、「売りたし」へ参加されることを熱望いたします。


Re:小島政二郎 投稿者:Bori  投稿日:11月22日(金)17時56分22秒

北村様
Boriと申します。
私も永井荷風に関心を抱く者の一人なのですが、『小説永井荷風』のこと、初めてうかがいました。いつ頃執筆された本なのかお尋ねいたします。


利幅の話 投稿者:三代目  投稿日:11月22日(金)21時15分28秒

JIN様
古本屋への暖かいお言葉に感謝します。JINさんのようなお客さんが多いと良いのだけれど、景気も悪いし、お客もそれだけ値段にシビアなのでしょう。 ただ市で買う本は、売れ筋ほど他店との競争も激しいから、利幅は必然的に薄くなります。落ち値が高いからといって、値付けが高くて売れる時代ではないですからね。 逆に市で安く落ちた本は、それだけ需要も少ないから、利幅が大きくても店に鎮座している時間が長い。本当に難しい状況なのです。 それでは客買いはどうかというと、ともかく欲しい本などあらゃしない。市では絶対入れない本の山だから、二束三文で買うのは当たり前。いい本を古本屋が買い叩くなどというのはもう昔の話です。 最近、古本屋になる人も多いけれども、やめる人も私の友達でどんどん増えています。まともな本を読む人も、書く人も減っているのだから、古本屋が衰退産業なのはやむをえないのかもしれません。 店も目録もインターネットも、どれもこれも曲がり角に来ているのは確かでしょう。話が暗くなりましたが、しがない古本屋のぼやきと笑ってお許しください。


盾の会関係 投稿者:由紀夫  投稿日:11月22日(金)22時04分27秒

yamanaka様、旧三島党様
三島の当節海外事情、よくわかりました。ありがとうございました。

yamanaka様
yamanakaさんが刊行中の三島由紀夫全集に関係されていること、そして盾の会資料を探されていることをyamanakaさんの掲示板で拝見しました。そうなると、こうした今まで表に出てこなかった資料も今回の全集に登場するのでしょうか?差し支えのない範囲で教えてください。


由紀夫様 投稿者:yamanaka  投稿日:11月23日(土)06時54分20秒

楯の会関連は、実は森田の遺稿集やら民族派系の雑誌に過去再録されていたりするものもありますが、今回の全集では、無論それらや特に楯の会関連に限らず旧全集未収録ものがけっこう増補されております。


志功 投稿者:ヒヤシンス  投稿日:11月23日(土)09時28分46秒

大塚様
ご返事ありがとうございました。管理人様からのご連絡を待ってお送りいたします。

文庫中毒者様
はじめまして、ヒヤシンスです。私は立原道造やその周囲の詩人の詩集を中心に、その他も好きな作家のオリジナルを集めている者です。文庫中毒者様が集めていらっしゃる棟方志功の装丁本は残念ながらそれほど持っていません。 今日は本の話ではないのですが、先日大阪に出張したときに、相手先から「スエヒロ本店」というしゃぶしゃぶのお店に連れて行かれました。私は食べ物関係はまったく疎いのですが、全国的に有名なお店だそうです。 お店に入って驚いたのは、店内に志功の版画や肉筆画がたくさんあることで、その昔このお店と随分と関係が深かったとのことです。本ではありませんが、わずかな知識ながら、世の中で見たことにない志功の絵もあり、一見の価値があると思います。
大阪に寄られる機会があれば、訪ねられてはと思い、ここに書きました。ただ、先方の払いなので詳細はわかりませんが、お高そうなので昼に行かれたほうが安全かも知れませんね。余計なお世話で失礼いたしました。


追伸 投稿者:ヒヤシンス  投稿日:11月23日(土)09時33分09秒

書き落としましたが、メニューも志功のデザインでした。もっとも、文庫中毒者様は既にご存知のお店かもしれませんし、本以外は興味ないかも知れませかね。その場合はお許しください。


甘露書房HP 投稿者:グレノリ  投稿日:11月23日(土)10時52分59秒

神奈川県にある店売りと目録の古本屋さん甘露書房のHPをご紹介します。 目録や掲示板以外にも、ご主人の日記がともかくおもしろい。神保町のT書店ともお親しいようです。 是非皆さんも見てください。ちなみに、ご主人もこちらをご覧になっているようです。
http://www.kanroshobo.com/


愛書会 投稿者:小仏  投稿日:11月23日(土)18時07分11秒

甘露書房様
こんにちは。 大衆物を主に集めている小仏と申します。
愛書会で甘露さん出品の本をたまに買っていたのですが、HPを立ち上げていらっしゃるとは、グレノリさんの紹介まで知りませんでした。 確かに日記はとても興味深く拝見しました。趣味が多彩なことにびっくりです。古本屋さんのイメージも随分変わってきましたね。 私はこの掲示板で多くのことを学んでいます。甘露さんも色々と教えてください。よろしくお願いいたします。


『小説永井荷風』 投稿者:北村  投稿日:11月23日(土)19時59分59秒

Bori様 お問い合わせいただきありがとうございます。
実は『小説永井荷風』の成立時期は定かでありません。彼が『鴎外荷風万太郎』を出版したのが昭和40年で、それより後なのは確実です。前後の事情より、恐らく40年代後半から50年代前半と考えられます。明確なお答えが出来ず申し訳ありません。


スエヒロ 投稿者:文庫中毒者  投稿日:11月23日(土)21時31分25秒

ヒヤシンス様
こちらこそよろしくお願いします。
スエヒロは、棟方志功をネット検索していてたどり着いたことがあります。HP上での紹介しか知らないのですが、志功の作品が店内に飾ってあることや、メニューに志功の絵が使われているとのことも存じております。お話によりますと、高級そうな感じで、なかなかいけそうにもありません。 志功に興味を持ったのは、谷崎潤一郎の本の装丁を手がけていること、戦後すぐに志功が富山に疎開しており、県内の作家、文藝団体の単行本、雑誌の装丁や表紙絵を飾っているとか、私の住む地の隣村の有力者の家にしばらく逗留して作品を残しているとか、福光町に志功の住家が残っており、記念館があるなどからです。すぐ近くの博物館でも、昨年志功展を行っておりました。まだまだ初心者ですが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


志功装丁本 投稿者:健一  投稿日:11月23日(土)21時42分46秒

文庫中毒者様
夢二本蒐集の健一と申します。
文庫中毒者さんは棟方志功装丁本を集めていらっしゃるとか。「阪急古書のまち」の最近の目録はご覧になりましたか?志功関係が版画を中心に大量に巻頭カラー、白黒で出ています。 装丁本も何冊か出ていて、その中のカラー版の谷崎潤一郎「歌々版画巻」は、志功の肉筆の絵と署名・落款が入って6万5千円だから格安ではないでしょうか? ただ私がよくわからないのは、写真では帯が本に縦に付いていることです。これが元の形なんでしょうか?ちょっと不自然な気がしますが。 とりあえず、ご報告いたします。


歌々版画巻 投稿者:文庫中毒者  投稿日:11月24日(日)13時44分12秒

健一様
情報をありがとうございます。「阪急古書のまち」の目録については、存じませんでした。谷崎潤一郎「歌々版画巻」はS32年宝文館刊のものと思いますが、志功の肉筆絵入りということは、特装版なのでしょうか。そのようなものがあったのかどうか、勉強不足で申し訳ありませんが、よく存じません。「歌々版画巻」は、自著(志功版画集)に近いもので、この分野は、これまではほとんど集めてきませんでした(高価なものが多いということが最も大きな理由ですが)。 できましたら出品店名をメールででもお教え願いませんでしょうか。お願いいたします


楯の会関係 投稿者:旧三島党  投稿日:11月24日(日)14時36分52秒

yamanaka様
小生はこの関係の資料はほとんど全く見たことがなく、存在すら知らないものもたくさんあると思います。したがって、全集の刊行を楽しみにしております。


目録 投稿者:健一  投稿日:11月24日(日)18時20分59秒

文庫中毒者様
出品店は萬字屋です。


無題 投稿者:人魚の嘆き  投稿日:11月24日(日)19時59分56秒

cogito様
元天才アルピニストの山仲間は、半数近くが山で亡くなったそうです。彼が生き残らなければこのHPもないわけですから、その悪運の強さに私たちも感謝すべきでしょうね。帰国が待たれるところです。

北村様
『小説永井荷風』のナンバリング7番の本を所持しています。奇しくも『ふらんす物語』同様に表紙がありません。恐らく製本前に、勿論こちらは検閲ではなく自主的判断で、発売中止が決まったのでしょう。旧蔵者は出版元の人でした。 発売中止の是非はともあれ、内容は確かに激越な荷風批判です。師事していただけに、その反動も大きかったということでしょう。感情むき出しの表現が多く、もしかしたら小島本人もいざ発売にあたり読み直して、刊行を躊躇したのではないかと思ったほどです。 ご指摘の通り、少なくとも遺族の了解がない限り、第三者がその存在を公にすべき本ではありません。何かご要望があれば、管理人様にメールをお送り願います。法とモラルに抵触しない範囲でご協力申し上げます。

健一様
『歌々板画巻』は元々縦帯です。

文庫中毒者様
『歌々板画巻』に特製はありません。出品本は志功が特別に肉筆を添えたもので、この本はそれが比較的多いです。ただ、健一様のおっしゃる通り「お買い得」ではありますね。目録が複数来ているので、一部お送りしましょうか?

yamanaka様
ドクトル三島狂と共に頑張ってください。ただし、くれぐれも洗脳されませんように!


楯の会のこと 投稿者:春の雪  投稿日:11月24日(日)21時48分58秒

yamanaka様 前々から疑問だったのですが、楯の会のメンバーというのは三島の小説の愛読者が多かったのでしょうか?それとも、思想的に彼に共鳴している人が多かったのでしょうか?それと、身分としては学生が中心だったのでしょうか?その場合、どこの学生が中心ということはあったのでしょうか?質問ばかりで申し訳ありません。よろしくお願いいたします。


泉鏡花の小型本 投稿者:大塚  投稿日:11月24日(日)22時44分52秒

人魚の嘆き様
泉鏡花の大型本はまだ力不足(資金不足)で買えませんが、大正時代に出された小型本を頑張ってまず揃えようと思っています。 そこで伺いたいのですが、いわゆるききめにあたる本は何でしょうか?それが出たら少し無理してでも買いたいと思います。 ご教示お待ち申し上げます。


(無題) 投稿者:yamanaka  投稿日:11月24日(日)23時53分06秒

人魚の嘆き様
洗脳(!)は大丈夫です(笑 こちらこそ三島ばかりではなく谷崎やらそちらの方でもお世話になります。宜しくお願いいたします。

旧三島党様・由紀夫様
私は単にちょっとしたお手伝いをしているだけで、大口をたたく資格はございません、無愛想な返事で失礼いたしましたがご理解くださいますようお願い申し上げます。私も、手紙の巻などどのようなものが入るのか楽しみにしております。

春の雪様
入会には体験入隊が条件で、それには時間がある大学生が最適だということを何かのエッセイで三島が言っていましたが、愛読者は多かったか、どこの学生が多いのかなど、旧全集の楯の会関連の言及文章全部、『裁判記録三島由紀夫事件』『烈士と呼ばれる男』『森田必勝遺稿集わが思想と行動』等々の著書が参考になると思いますが如何なものでしょうか。後者2冊は新刊書店で発売されています。


はじめまして 投稿者:甘露  投稿日:11月25日(月)00時03分49秒

グレノリ様、小仏様、はじめまして。
甘露と申します。悩める古書店三代目です。こちらにいらっしゃる皆様の知識の深さにはいつも驚かされております。 HPご覧頂きありがとうございます。なかなか趣味の範囲を超えられない内容で恐縮です。更新も遅く、ご迷惑をお掛けすることも多いのですが、どうかよろしくお願い申し上げます。


『小説永井荷風』 投稿者:北村  投稿日:11月25日(月)11時01分17秒

人魚の嘆き様
ご教示誠にありがとうございます。『小説永井荷風』を所有されている方がいらっしゃるとは、想像もしなかったことで、驚愕しております。しかも、未製本であることやナンバリングがされていることなど、知らないことばかりでした。是非、色々なご教導を賜りたく、こちらの管理人様宛にご連絡申し上げますので、よろしくお願いいたします。もちろん、取り扱いに注意すべき本であるのは重々承知しておりますので、ご指示にすべて従わせていただきます。 まずは要件のみ記して失礼いたします。


質問 投稿者:マヴォ  投稿日:11月25日(月)12時09分59秒

甘露書房様
貴HPの「甘露日記」を拝見していて一つ疑問に思ったのですが、明治古典会の「経営員」というのは、明治古典会の会員の本屋さんが交代でされるのでしょうか?お教えください。


謎解き 投稿者:ヒヤシンス  投稿日:11月25日(月)14時39分27秒

文庫中毒者様
さすがによくご存知ですね。お役に立てることは少ないかもしれませんが、志功関係の情報を入手したらこちらでご一報申し上げます。

人魚の嘆き様
yamanaka様の過去ログをくまなく読んで、高野聖様と人魚の嘆き様、そしてO氏と管理人様の関係がようやくわかりました。(皆さんご存知で私が遅すぎたのでしょうが) それにしても、管理人様の実像が私にはよくわかりません。「元天才アルピニスト」であり、「元経済評論家」であり、「巨万の富」があり、「ドミンゴと食事をする仲」であり、そして「古書の大コレクター」である。(しかも小泉総理にもリチャード・ギアにも似ている!) 古書展で薄汚くセコイ中高年(失礼!)ばかり見かけるものですから、日本の古書の世界にもこんなにスケールの大きなコレクターがいたとは、驚きでもあり喜びでもあります。
確か高野聖様か人魚の嘆き様が管理人様を、古書の世界でただ一人一目置いているライバルだというようなことをお書きになっていましたが、私には超人が二人いるとしか思えません。 そこでご提案なのですが、人魚の嘆き様のコレクションも「稀覯本の世界」にアップしていただくことはできないものでしょうか。現在でも古書関係最高のサイトであると思いますが、お二人のコレクションを合体すれば、天下無敵、地上最高のサイトになることは間違いないでしょう。有料サイトにしてもいいくらいです。
どうかご検討ください。お願いします。


Re:楯の会 投稿者:由紀夫  投稿日:11月25日(月)18時11分54秒

yamanaka様
前回は盾と間違えてしまいました。 色々とありがとうございました。全集楽しみにしております。


歌々板画巻 投稿者:文庫中毒者  投稿日:11月25日(月)20時13分16秒

健一様、人魚の嘆き様
ご教示ありがとうございます。一晩考えてみて、明日にでも問い合わせてみようかと思います。人魚の嘆き様と違って、迷ったら見送る性格な者ですから(泣・・)。目録はお言葉に甘えまして、ぜひお願いいたします。 恥を忍んで一つお尋ねいたします。「歌々板画巻」は、どう読むのでしょうか、「かかばんがかん」でしょうか、「うたうたばんがかん」でしょうか、あるいは・・・。

ヒヤシンス様
よろしくお願いいたします。私もどちらかというとセコイ中高年コレクターなのです。まあ子供が独立してくれると、もう少し余裕をもって励むことができるのですが、今は助走期間と割り切っております。 人魚の嘆き様にはできれば師事したいと思っております。いえ、ネットを通じてすでに勝手に師と仰いでおります!


マヴォ様 投稿者:甘露  投稿日:11月25日(月)20時43分27秒

マヴォ様。
特にそういった規定は無いようです。実際、ウチの店は東京組合員でさえありません(^^;。市場に出入りしていた時、ある本屋さんに誘っていただいたのでした。それでは失礼致します。


無題 投稿者:人魚の嘆き  投稿日:11月25日(月)21時01分53秒

大塚様
泉鏡花の「大正時代に出された小型本」とは、四六判か三六判の本を指すと思われますが、これらの中に「ききめ」と呼ぶに相応しいものは一冊もありません。単に稀少性が異なるだけの話です。 ただ、それでは素っ気なさ過ぎるので、初版・函付・美本の入手が比較的困難な2冊の本をご紹介しましょう。
まず第一は、千章館から出た『白羽箭』です。この本の函は稀少で、数年に一冊しか見ません。第二は平和出版社から刊行された『弥生帖』で、函付の出てくる頻度もさることながら、美本は滅多にないでしょう。 一般的に言えば、春陽堂の本よりも他の出版社のものの方が、より入手が困難です。
以上、ご参考になれば幸いです。

北村様
管理人様が帰国次第、ご連絡申し上げます。

ヒヤシンス様
まず冒頭で申し上げなければならないのは、私も管理人様もいわゆる生粋のコレクターではないということです。その理由はいくつかあるのですが、敢えて一つ挙げるならば、二人とも古書収集のために何かを犠牲にはしないということです。
旅行に行くこと、おいしいものを食べること、演劇鑑賞やスポーツ観戦をすること、これらは全て古書収集に劣らず大切であり、古書を買うためにやめることはありません。 従って、あらゆる欲望を投げ打ってコレクションの充実に専心する大コレクターとは、私も管理人様もほど遠いということになりましょう。またそれが、古書の世界では特異な人物に見える所以かもしれません。「古書命」の人が多い世界ですからね。
次にご要望の件ですが、私の蔵書が「稀覯本の世界」に顔を出すことは、申し訳ありませんが絶対にないと思います。勿論出し惜しみするわけではなく、「稀覯本の世界」はあくまでも、管理人様のコレクションの個性が輝くHPだからです。
仮に架蔵の本がそれに加わったにしても、単なる不純物にすぎません。一流の和食の店が、決してフランス料理をメニューに取り込まないのと同じように、「稀覯本の世界」にも「純血主義」を私は望んでいます。 ご理解賜れば幸いです。


御礼 投稿者:cogito  投稿日:11月25日(月)23時32分53秒

人魚の嘆き様
 このたびは今井博士の「明治大正詩歌書影手帖」の御恵投にあづかり、まことに忝くあつく御礼もうしあげます。本日出張から帰還したら小包が到着してをりました。そして包みを開いてすぐに「あ、昔、三茶書房の二階で見たことのある本だ」と、記憶が甦って参りました。尤も当時は、「明治大正詩歌」といふ馴染のない分野であることと、確か値段を見てのことだったと思ふのですが、敬遠して一度も手にとって中身をみたことがなかった本だったのです。書誌に対して興味薄く、そんなお金があったら一体何冊の原本が買へるだらうなどと考へて「店頭ゆきあたりばったり主義」で闇雲に本を買ひ漁ってゐた時代のことです(しかし私が大学に入った時の刊行にかかりこの頒価とは、ほんとに破格ですね。)。
 今、あらためてお贈り頂いた御本を開いて、ああ、あの本の中身はこんなだったんだ、としみじみ感慨ぶかく見入ってゐます。「随稿」にはどんなことが書かれてゐるのでせう。楽しみです。また「備忘」の章には、定価のほかサイズも小数点まで入ってゐるので、これをHPの目録データに追補すれば、小数点を入れることにした自分の所蔵データとまぎれて判別できないやうにすることも可能ですね!(いいや、そんなの、詩集の「格」がちがふからすぐわかっちゃふよ!)。
 私用で申し訳ございませんが、とりいそぎこの掲示板にて御礼の御一報を申し上げます。ありがたうございました。
 本日はもう一件の詩的「事件」があり、そちらは自分の掲示板に記しましたが、このところ、この世のものではない何かが私を呼び寄せて、行動を起こさせてゐるかのやうな錯覚のなかに生きてゐる心地がしてをります…。


読み 投稿者:健一  投稿日:11月26日(火)09時33分53秒

文庫中毒者様
読みは「うたうた はんが まき」だと思います。板画は版画と同じですから。


資格など 投稿者:マヴォ  投稿日:11月26日(火)10時24分23秒

甘露様
よくわかりました。ありがとうございました。
不躾ながら、さらにお尋ねしたいことがあります。
1.よく明治古典会とか中央市会とか聞きますが、これらの会に重複して入ることは可能なのでしょうか?
2.次に入会にあたって資格はありますか?
3.最後に、入会することのメリットとデメリットは何だと思われますか?
質問攻めで恐縮です。別に将来古本屋さんになろうとしているわけではないのですが、古本屋さんの世界のことにとても興味があり、しかも情報が限られています。よろしくお願い申し上げます。


ごもっともです 投稿者:ヒヤシンス  投稿日:11月26日(火)12時26分18秒

人魚の嘆き様
全くごもっともなお考えです。人魚の嘆き様の超ハイグレードなコレクションを拝みたいあまりに、差し出がましいことを申し上げ、大変失礼いたしました。お許し下さい。

文庫中毒者様
実は私も勝手に師と仰いでおりまして・・・しかし文庫中毒者様の方が先なので、私は2番弟子ということにさせていただければと・・・ また余計なことを申し上げてしまいました。


神保町店舗開設の是非 投稿者:悩める古本屋  投稿日:11月26日(火)13時40分16秒

管理人様
人魚の嘆き様
甘露様
三代目様
cogito様
yamanaka様
その他の皆様
私は東京近郊の某県で店舗なし、目録販売のみの古本屋を営んでいる者です。古書組合にも加入していません。脱サラで古本屋になって5年が経ち、年に4.5回出す雑書目録で細々とやっています。サラリーマンの時の蓄えと、妻もフルタイムで働いていること、そして子供がいないので生活できますが、古本屋の収入だけではとてもやっていけません。 35を過ぎ、このままでよいのだろうか、転職の道を探すべきなのか考えていたところ、知人から神保町に安く借りられる店舗があると紹介されました。場所は思ったよりメインストリートに近く、なかなか出ない物件だと不動産屋に言われました。
私も神保町に通っていた人間ですから、古本屋になった以上はこの町で店を構えたいというのは夢でもありました。今ならば、貯金をはたけば店舗開設資金がないわけではありません。逆に半年後には、その資金がないでしょう。その意味では巡り合わせはよいと思います。 ただ問題なのは、果たして賃料を払いながらやっていけるのかということです。店売りの経験も、よい仕入先も、上質の顧客も私にはないのです。神保町という地の利を生かせるのか、不安は募るばかりです。 そこで皆様に伺いたいのは、最近神保町に開店する店が増えていると聞きますが、その状況はどのようなものなのでしょうか。成功している店はあるのか、さらにはダメな店はどこがダメなのか、判断材料にぜひ知りたく思います。また、皆様の忌憚のないご意見も頂戴できればありがたく思います。 急ぎ書きましたので、支離滅裂な部分はお詫び申し上げます。成功の条件でも何でも結構です。ご同業の方、コレクターの方、神保町に詳しい方々のアドバイスをお待ちします。


泉鏡花本 投稿者:大塚  投稿日:11月26日(火)17時56分03秒

人魚の嘆き様
早速のご返答ありがとうございます。 まだまだ未熟者ですのでこれからもご指導ください。


歌々板画巻 投稿者:文庫中毒者  投稿日:11月26日(火)18時35分02秒

健一様
ご教示ありがとうございます。思い切って連絡してみましたが、もたもたしている間に、売り切れておりました。ちょっと残念なような、これで良かったような、複雑な気持ちです。あまり背伸びせず地道に進めようと思います。


Re:神保町店舗開設の是非 投稿者:三代目  投稿日:11月26日(火)20時51分10秒

悩める古本屋様
ご同業の三代目です。
最近神保町に古本屋が増えていることは、マスコミにも取り上げられましたね。 理由は本好きが集まるから商売がしやすいと分析されています。 でも、商売に関係なく、貴方様のように神保町に憧れる気持ちが古本屋にあるのも確かです。私もまたそうですから。 しかし、実際に憧れでは食べていけないのもまた事実。そういう意味で、新規参入の店はどこも苦労しているようですよ。 組合に加入していないそうなのでご存知ないかもしれませんが、最近になって新規参入組の天○書店さんが神保町からの撤退どころか、古本屋をやめることを決断し、その話が組合の機関紙に出ていました。 なんでも黒字ではあるそうです。ではなんで廃業するのか。将来に見込みがないからだそうです。数年後は駄目だと。 これを読んでつくづく考えさせられました。要はどこで古本屋をやるかではなく、どうして古本屋をやるかが大事なのではないでしょうか。 神保町に出てきても、やりたい専門でも持たなければ、いずれじり貧になる、そのことを天○書店さんは語っていたような気がします。 生意気なことを申し上げましたが、甘露書房さんの方が神保町事情にはお詳しいでしょうし、またお客様の方々のご意見も、私もお聞きしてみたいです


(無題) 投稿者:管理人  投稿日:11月26日(火)23時39分06秒

風信子様
『四季』『文藝汎論』は多少、ダブリがあるかと存じますので『探求書』欄に具体的な巻号を記していただきたく存じます。

cogito様
『山川弘至書簡集』は一両日中にお送りいたします。

ヒヤシンス様
大塚様に入金を促しました。 確認と送付先の連絡をメール致しますので、速やかに送本して下さい。送本済みの確認が取れ次第送金いたしますので、振込先をメールして下さい。

北村様
初めまして。メールは確かに人魚の嘆き様に転送いたしました。

甘露様
初めまして。 こちらからもご教示賜りたき事が多々あるかと存じますので何卒宜しくお願い申上げます。

悩める古本屋様
本のことなら兎も角、生活の事となりますと、自分の頭の上の蝿も追えない状況が何十年も続いている小生には荷が重過ぎます。


(無題) 投稿者:管理人  投稿日:11月27日(水)00時43分15秒

cogito様
送り先を下さい。


雑誌『文明』附録について 投稿者:恩地喜多八  投稿日:11月27日(水)03時36分14秒

管理人様、人魚の嘆き様、皆様
 はじめまして。といっても、管理人様、人魚の嘆き様には、先日某所でいろいろお話を伺う機会を頂き、有り難うございました。 このサロンは開設当初から拝見しておりましたが、皆様のハイレベルはやり取りに後込みして、なかなか書き込む機を得ずにおり ました。しかし、この度、近代文学に造詣の深い皆様にお伺いしたいことができましたので、お教えを請うことにしました。
 というのは、荷風らの雑誌『文明』の付録についてです。『文明』『花月』は周知のように世界文庫から復刻が出ており、紙型は 多少異なるものの、「この復刻で充分」と思い、復刻のみで満足して、現物を蒐集することはせずにおりました。ところが、先週の趣味展で『文明』が何冊か出ていたので手にとってみたところ、第1巻2号にハガキ大の紙片が挟まっているのを発見。荷風『夢の女』の広告なのですが、端に小さく「『文明』第1巻2号附録」と印字されていました。架蔵の復刻を読んだとき、このような紙片があった記憶がないので、とりあえず購入し、帰宅後、復刻セットを確認したところ、やはりそのような「附録」は入っていませんでした。
そこで、お尋ねしたいのは、
1.世界文庫の復刻セットには、このような「附録」も元々は入っていたのでしょうか?(そうだとすれば、架蔵の復刻は「附録」欠の   欠陥セットなので買い換えないといけません。)附録は入ってなかったのだとすると、「復刻」としてはマズイですね。
2.この第1巻2号以外にも、附録が付いている号があるのでしょうか?あるとすればどんな附録なのでしょうか?
以上、ご存知の方、御教示願えれば有り難いです。


御礼 投稿者:大塚  投稿日:11月27日(水)10時33分09秒

管理人様
お帰りなさいませ。メールをありがとうございました。 早速送金いたしますのでよろしくお願い申し上げます。 また次の件が出てきてご面倒のかけっぱなしですが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

人魚の嘆き様
「探求書」のお返事拝見しました。 一番ほしかった本を、しかも信じられない安価でお譲りいただけるとは夢のようです。本当によろしいのでしょうか? 厚く御礼申し上げます。管理人様にメールを送りました。どうぞよろしくお願いいたします。。


目録をありがとうございます 投稿者:文庫中毒者  投稿日:11月27日(水)19時57分28秒

人魚の嘆き様
先ほど、お願いしておりました「目録」届きました。歌々板画巻以外にもいろいろと載っておりますのでこれから検討です。有難うございました。


ご質問について 投稿者:アジェ  投稿日:11月27日(水)21時08分29秒

管理人様
ご挨拶が遅れて申し訳ございませんでした。ハンドルネームを変更させていただきました。これからもよろしくお願いいたします。

マヴォ様
どちらの会にも所属されている方はいらっしゃいます。残念ですが、入会資格などのお話は私もよく知りません。メリット・デメリットも会員でない私には想像も出来ません。大市会目録の巻末に会員名簿がございますので、ご懇意のお店にお問い合わせ下さいませ。

悩める古本屋様。三代目様。
やはり現在神保町で営業されているお店のご主人に直接実情をお聞きするのが一番確実ではないでしょうか。それでは失礼致します。


『四季』 投稿者:管理人  投稿日:11月28日(木)02時56分12秒

風信子様
立原道造の寄稿紙を探索いたしましたが、取り敢えず見つかりましたものは『四季』二十八、二十九号の二冊のみでした。『文藝汎論』の立原掲載号は見つかりませんでした。その内に書庫に参りましたら再度探してみます。


Re:『四季』 投稿者:風信子  投稿日:11月28日(木)04時47分53秒

管理人様
早速のご調査、ありがとうございました。 『四季』28、29号につきましては、探求書リストには記載いたしませんでしたが、お差し支えございませんでしたら、お譲りいただけませんでしょうか? 朗報をお待ちいたしております。 『文藝汎論』は、バラでは出にくい雑誌ですので、期待いたしております。 お礼とお願いまで。


無題 投稿者:人魚の嘆き  投稿日:11月28日(木)19時46分41秒

悩める古本屋様
場所よりも志が大切だと私は思います。古本屋に限らず、場所がいいだけで商売が成功する時代ではないですからね。

恩地様
まず第一の質問について、「文明」の復刻には初めから付録の類は付いていません。次に第二の質問について、第1巻第1号の付録は、二つ折りで籾山書店刊行の荷風本の広告が出ています。 その中に既刊本と共に『夢の女』も入っており、恩地様がお持ちの第1巻第2号の『夢の女』の広告というのも、この籾山版のことだと推察します。私はこの2号の付録は未見でした。 3巻以降の付録も見たことがありません。ただ前二者からして、存在したとしても、出版広告の可能性が高そうです。

大塚様
喜んでいただきよかったです。


山の本 投稿者:東  投稿日:11月28日(木)22時32分59秒

管理人様
東です。
管理人様が元天才アルピニストだとうかがい、また親近感が深まりました。というのも、私も元凡才山登り好きだったからです。管理人様は山の本を集めていますか?私はぼちぼち集めております。


レフェリー 投稿者:旧三島党  投稿日:11月29日(金)09時15分05秒

yamanaka様
「探求書」欄にてご面倒なお願いをいたしましたが、どうぞよろしくお願い申し上げます。


匿名希望 投稿者:金ちゃん  投稿日:11月29日(金)12時34分01秒

管理人様
初めまして「金ちゃん」と申します。
今回、初めて書き込ませていただきますが、HPも「Salon De 書痴」も殆ど毎日訪れて勉強させていただいております。 『探求書』欄にたまたま私の持っている物が記載されておりましたので必要度の高い方にお譲りしてもいいかなと思っています。その際に匿名で行いたいのですが、それは可能でしょうか


(無題) 投稿者:管理人  投稿日:11月29日(金)19時14分12秒

東様
山の本は良く集めたと言うよりも良く読みました。ジャベルの『一登山家の思い出』やエルゾークの『処女峰アンナプルナ』は今でも愛読書として机辺にあります。

金ちゃん様
匿名は可能ですが管理人にだけは実名を明かしていただかなければ、参加は出来ません。 その場合送本は当方が致しますので、こちらに本を送っていただく様になります。そして当方からは本の代金から送料を差し引いた金額を振り込みます。 


(無題) 投稿者:金ちゃん  投稿日:11月29日(金)20時25分14秒

管理人様
有難う御座います。早速、『探求書』欄に貼り付けました。 ご面倒をお掛けするかもしれませんが、その節は何卒、よろしくお願いいたします。


探求書 投稿者:ヒヤシンス  投稿日:11月29日(金)23時37分15秒

人魚の嘆き様
探求書について、お心遣いありがとうございます。 これからもどしどし書き込みたいと思いますのでよろしくお願いいたします。


保昌先生 投稿者:天女の舞い  投稿日:11月30日(土)00時20分30秒

管理人様
保昌正夫先生がお亡くなりになったことを新聞で知りました。地道なよいお仕事をされている先生だと、陰ながら尊敬申し上げていただけにショックです。 管理人様とご関心のある時代、作家が近いのではないかと思いますが、生前の先生とご交流はおありでしたか。


Re.保昌先生  投稿者:管理人  投稿日:11月30日(土)03時20分48秒

天女の舞い様
保昌正夫先生とは極めて親しくお付き合いをさせて頂いておりました。数多いる近代文学の研究者として敬意をもって接する事の出来る唯一人の方でありました。限りなき程の様々なる交流を記したら膨大なものになってしまいますので、それは致しません。 本日、弔問に伺いまして先生の遺影に向かいて大きな財産を戴いた事への感謝の意を表してまいりました。いつも先生がお座りになられた椅子に先生ではなくご子息が座っていらっしゃいましたがその光景が寂しさをつのらせました。静かに哀悼しております。


『人魚があげます』 投稿者:人魚の嘆き  投稿日:11月30日(土)11時03分16秒

皆様
「探求書・古本市場」に以下の書き込みをいたしました。ご希望の方は奮ってご参加ください。
管理人様のご了解のもと、新企画(というほどのものでもありませんが)、『人魚があげます』コーナーを不定期で開催します。参加希望者(登録制)を募りますので、下記の要領をご覧ください。
1.以下の要領に納得され、『人魚があげます』コーナーへの参加を希望する方は、12月1日午後8時までに「Salon de 書痴」に「参加希望」の書き込みをしてください。ここで登録された方のみ、参加を認めます。
2.『人魚があげます』の開催は不定期で、私の気まぐれによります。管理人様へのご負担を考慮し、それほど頻繁には開催しません。
3.掲載した本を無料で差し上げます。ただし、送料その他経費として、一律千円いただきます。
4.登録者による先着順一名様にのみ差し上げます。希望する本がある場合は、「返信」を利用して『もらいたし』というタイトルで「希望する本の名前」を明記してください。これに反する申し込みは一切無効です。なお希望する本がある場合に、自分より先にその本の希望を書き込んでいる人がいないか、必ず確認願います。すなわち2番手の書き込みは遠慮ください。
5.1番の方は、管理人様にメールを送るようにとのメッセージを確認の上、名前・住所など明記の上、メールを送ってください。折り返し本を送ります。到着後、千円を指定口座に振り込んでください。
6.言うまでもなく、本に関するクレームは一切受けません。


参加希望 投稿者:東  投稿日:11月30日(土)11時34分35秒

『人魚があげます』に参加希望いたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。


参加希望 投稿者:風信子  投稿日:11月30日(土)13時42分25秒

人魚の嘆き様
『人魚があげます』への参加を希望いたします。 どうぞよろしくお願い申し上げます。


『人魚があげます』付記 投稿者:管理人  投稿日:11月30日(土)14時01分33秒

皆々様
『人魚があげます』は名称がおしゃれではないので、人魚の嘆き様の了承も得ずに強引に『人魚の贈り物』と改題いたします。
賛同いたしました以上、管理人もプレゼントの提供を致しますので、お早目に登録を済ませてください。 登録と同時に管理人宛てに氏名、住所、電話番号をメールして下さい。その時点で登録の完了とさせて頂きます。


登録 投稿者:留女    投稿日:11月30日(土)14時06分01秒

留女です。
『人魚の贈り物』への登録をよろしくお願いいたします。


登録希望 投稿者:太宰ファン    投稿日:11月30日(土)14時36分03秒

『人魚の贈り物』への登録をお願いいたします。


登録希望 投稿者:本とは?  投稿日:11月30日(土)14時56分34秒

『人魚の贈り物』への登録をお願いいたします。


登録希望 投稿者:文庫丸    投稿日:11月30日(土)15時00分42秒

『人魚の贈り物』への登録をお願いいたします。


登録希望  投稿者:賞物小僧    投稿日:11月30日(土)15時04分35秒

『人魚の贈り物』への登録をお願いいたします。


登録希望   投稿者:孝一    投稿日:11月30日(土)15時56分22秒

孝一です。
普段はご無沙汰しておきながら、こんな時だけ顔を出しましてすみません。 是非 『人魚の贈り物』の登録をして下さい。


登録希望 投稿者:cogito  投稿日:11月30日(土)16時23分39秒

先達て御本を頂いたばかりなのですが、差し支へなければ参加させて頂きたく、登録のお願ひまで。


登録希望 投稿者:くだん  投稿日:11月30日(土)16時38分47秒

『人魚の贈り物』への登録をお願いいたします。


登録希望  投稿者:大熊    投稿日:11月30日(土)16時59分02秒

ご無沙汰しております。
私も『人魚の贈り物』への登録をお願いいたします。


登録希望 投稿者:葵の家  投稿日:11月30日(土)17時29分57秒

管理人様
人魚の嘆き様
はじめまして。
『人魚の贈り物』への登録をお願いしたく投稿させていただきました。 いつもこのHPでは大変勉強させていただいておりましたが、参加されている皆様の知識の深さにたじろいでしまい参加をためらっておりました。 このような企画ではじめて投稿することになり大変心苦しいのですが、どうぞよろしくお願いします。

皆様
私が興味を持っているのは主に詩歌です。先日の「立原道造氏についての」話題以来、詩歌に関心を持つ方の参加が増え、そのことで管理人様や人魚の嘆き様の発言が詩歌にまで及ぶようになり大変うれしく思っております。 はからずもこのような形での参加となりましたが、これからもよろしくお願いします。


登録希望  投稿者:由紀夫    投稿日:11月30日(土)17時32分09秒

『人魚の贈り物』への登録をお願いいたします


登録希望 投稿者:グレノリ  投稿日:11月30日(土)17時53分45秒

『人魚の贈り物』に登録いたしたく、よろしくお願い申し上げます。 ところで、余計なことかもしれませんが、一回の出品につき一人一冊としたらいかがでしょうか?一番早く見た人が、「全部ください」と言ったら困らないですか?(私が一番ならそう言いたいです)


登録希望 投稿者:金ちゃん  投稿日:11月30日(土)18時05分14秒

普段全く参加していない私でも登録可能でしたら『人魚の贈り物』への登録を宜しくお願いいたします。


登録希望 投稿者:大陸人  投稿日:11月30日(土)19時05分00秒

大陸人です。
『人魚の贈り物』への登録をお願いいたします。

管理人様
大連より出ていたらしい『平原』と言う雑誌の存在をご存知でしたらご教示願いたく存じます。


お尋ね 投稿者:三代目  投稿日:11月30日(土)19時25分14秒

人魚の嘆き様
古本屋でも『人魚の贈り物』に参加資格がございますか?


(無題) 投稿者:管理人  投稿日:11月30日(土)19時45分59秒

三代目様
君は駄目


Re:保昌先生 投稿者:天女の舞い  投稿日:11月30日(土)19時51分53秒

管理人様
そこまでお親しい間柄とは露知らず、また弔問に行かれたばかりとは心中お察し申し上げます。保昌先生と管理人様と、さぞや雰囲気のよい会話をされていたこととご推測いたします。

人魚の嘆き様
私も『人魚の贈り物』に参加を希望いたします。管理人様にメールをお送りしますので、よろしくお取り計らいをお願い申し上げます。


(無題) 投稿者:小仏    投稿日:11月30日(土)20時51分14秒

小仏です。
『人魚の贈り物』に参加を希望いたします。


無題 投稿者:人魚の嘆き  投稿日:11月30日(土)20時52分30秒

yamanaka様
旧三島党様のご依頼の件についての回答は、流石に現役の三島コレクターの面目躍如と言ったところですね。私もその価格で全く異存はありません。

管理人様
最初は「あげます」と打ち込み、次に「人魚があげます」にしたのですが、確かに「人魚の贈り物」の方が洒落ていますね。やはり伊達男は違います。

皆様
グレノリ様のご指摘の通りなので、一回の出品(?)で一人一冊に限定しましょう。 なお、これも言うまでもないことですが、見ず知らずの皆様への善意に基づく無償譲渡ですから、転売目的の方は堅くお断りします。その事実が判明した場合は、理由の如何にかかわらず登録抹消となります。

三代目様
上記の理由により、業者にタダで差し上げるのはこの企画の趣旨に反します。悪しからずご了承いただければ幸いです。


登録希望 投稿者:マヴォ  投稿日:11月30日(土)20時54分05秒

『人魚の贈り物』への登録をお願いいたします


登録させてください 投稿者:文庫中毒者  投稿日:11月30日(土)21時21分02秒

人魚の嘆き様
2日ほど出かけておりましたところ、大変なことになっているようですね。 私もぜひ『人魚の贈り物』に参加させてください。それにしても悪運が強いというか・・・、今日帰ってきていてよかった。 管理人様にもメールをお送りしますので、あらためて、よろしくお願いいたします。


登録お願いいたします 投稿者:ラビリンス  投稿日:11月30日(土)21時38分33秒

管理人様 人魚の嘆き様
はじめまして。よくこちらの掲示板を拝見していますが、どなたかと同じでとても私などが書き込み出来るレベルではないと尻込みしておりました。このたびは『人魚の贈り物』を企画されたとのことで、書き込みしたことのない者でもお許しいただけるのならば、登録をお願い申し上げます。すぐにメールはお送りいたします。


『人魚の贈り物』の規約(改訂版) 投稿者:管理人  投稿日:11月30日(土)22時13分57秒

皆々様
新企画(というほどのものでもありませんが)、『人魚の贈り物』コーナーを不定期で開催します。参加希望者(登録制)を募りますので、下記の要領をご覧ください。

『人魚の贈り物』の規約(改訂版)
1.以下の要領に納得され、『人魚の贈り物』コーナーへの参加を希望する方は、12月1日午後8時までに「Salon de 書痴」に「登録希望」の書き込みをしてください。ここで登録された方のみ、参加を認めます。
2.管理人宛てに名前・住所・電話番号を明記したメールを送って下さい。それで登録は完了です。
3.『人魚の贈り物』の開催は「探求書・古本市場」にて致します。不定期で、人魚の嘆きと管理人の気まぐれによります。それほど頻繁には開催しません。
4.掲載した本を無料で差し上げます。ただし、送料その他経費として、一律千円いただきます。
5.登録者による先着順一名様にのみ差し上げます。希望する本がある場合は、「返信」を利用して『もらいたし』というタイトルで「希望する本の名前」を明記してください。これに反する申し込みは一切無効です。なお希望する本がある場合に、自分より先にその本の希望を書き込んでいる人がいないか、必ず確認を願います。すなわち2番手の書き込みは遠慮ください。
6.1番の方には本を送ります。到着後、千円を指定口座に振り込んでください。
7.言うまでもなく、本、その他に関するクレームは一切受けません。
8.一回の出品での申し込みは一人一冊に限定致します。
9.皆様への善意に基づく無償譲渡ですから、転売目的の方は堅くお断りします。その事実が判明した場合は、理由の如何にかかわらず登録抹消となります。


御礼 投稿者:旧三島党  投稿日:11月30日(土)22時20分45秒

yamanaka様
ご面倒な依頼をお聞き賜り御礼申し上げます。ご教示くださった価格を参考に、自分としては「出精値引き」いたしました。 これからもご指導願います。


『人魚の贈り物』登録希望 投稿者:永町  投稿日:11月30日(土)22時44分02秒

はじめまして、「稀覯本の世界」管理人殿、人魚の嘆き殿。
掲示板を見てすぐに登録を願いたく、文面も混乱したままメールを差し上げる次第です。 愛書家の皆様の話を拝見できる貴ホームページは毎日欠かさずチェックしております。 皆様のますますの御健勝をお祈り申し上げます


『人魚の贈り物』登録願い 投稿者:imamura  投稿日:11月30日(土)23時05分01秒

はじめまして、いつもこの掲示板を拝見しています、imamuraと申します。
とても書き込みできるようなレベルではないのですが、いつも皆様のお話を凄いと思いながら拝見してきました。 このたびは、『人魚の贈り物』という素晴らしい企画にぜひとも参加させていただきたいと思います。よろしくお願いします。


登録希望 投稿者:未練堂    投稿日:11月30日(土)23時24分50秒

ご無沙汰をしっばなしですが、のこのこ出てまいりました。 是非とも『人魚の贈り物』への参加をお願いいたします。 至急メールいたします。


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