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雜本與太話・過去ログ 2006 10月

(無題)  投稿者:萬嘯廬  投稿日:10月 1日(日)02時20分1秒
  管理人 様
返事が遅くなり申し訳ありません。
実は一度削除されかかっているのですよ。

それはそうと、たくりん様への割り込みになってしまいますが、愚劣なニュースの話
わたくしも全く思いを同じういたします。
TBSのみならず、時代に阿諛する「世論ゴマスリ」ニュースなどさっさと止めて、
必殺シリーズの再放送を望みますね。
これでどこの局かはすぐに解ると思いますが。

偶然に  投稿者:男爵探偵  投稿日:10月 1日(日)09時16分42秒
   Peter-Rabbit様
  文庫のサインまでは手が回りませんが、
 2度ほどは、面前でサインをいただきました。
  一度は、イーヨーのスープ材料を、あの小田急で
 買いに行くまでの道すがら同伴、話をしながら・・・
 でした。もちろん偶然に。
  最近、都筑道夫が処女作(?)だとした「爆裂お玉」、
 それがそうではないということを、本人が文庫本(昭和58年)
 で述べていたことを知り、納得しました。それを書いた時の筆名は
 他の筆名(都筑ではない)であったので、その筆名を都筑が使用して
 いたのか、と思っていました。
  その筆名のかた(時代小説家)が、「それは私だ」ということで、では、
 自分は勘違いしていたのか、ということで・・・、本当の処女作は
 不明でした。

狂はせ屋本舗  投稿者:携帯夢死管理人  投稿日:10月 3日(火)02時24分54秒
  Peter-Rabbit様、
おや、お持ちの本はホタル・イナガキの「稲垣ホテル」でしたつけ?
別にグラシン紙まいたままでも構ひませんので、どうぞ。光が反射して、何の本か分からないのが味噌です(笑)。

男爵探偵様、
やはり若い頃読んだ本に、文体は影響を受けてしまふものなのでせうか。
都筑氏は以前、今は無き近藤書店の二階でお見かけした事があります。
「長い道」は映画化されて、中公文庫に入つたので比較的読まれてゐると思ひますが、他の作品はどうでせうか。漫画版の話題は、凸本様に丸投げ致します(笑)。

たくりん様、
青空祭には出て来られるのですか?
それとも、十一月の某目録のために貯金されるのでせうか(笑)。

必殺帝王様、
必殺も、最初はTBSの筈ですが…
どうせなら、当時見逃した「長谷川伸シリーズ」辺りをやつて欲しいものです。
それにしても、機知に富んだアナウンサーを二人も駄目にしてしまふとは、誠に恐ろしい組織と言ふしかありませんね。

専門外です  投稿者:凸本  投稿日:10月 3日(火)19時52分6秒
  『長い道』つてこうの史代?
・・・・・・・と思つたら違ひましたネ(一応最近のネタもとりいれてみました)。

A先生の『少年時代』は未読です。ウチのどこかに愛蔵版があるはずですが。
中公文庫とブッキングの版は生きてますからご興味のある方はお手に取つてご覧くださいませ。

忘れた記憶  投稿者:男爵探偵  投稿日:10月 4日(水)07時28分8秒
  管理人様
 柏原兵三には、三冊の文庫本があるようです。潮文庫、中公文庫、
 講談社文芸文庫です。芥川賞の作品を含む作品集と長い道です。
  あらためて、文庫にされた作品がないことに驚きます。
 「長い道」を読み終わると、あとの作品には静かな世界がひろがります。
  確かに、文体は読んだ作家の影響をうけるものでしょうか・・・
  忘れた記憶として、引越しして行方不明になった友人に貸した
 柏原の児童文学創作シリーズの一冊を思い出します。そうです・・・、
 当方には、いまだ一冊欠けています。今年もまた一冊を
 読まずに終わりました。
  貸した本は戻らないということを、このとき、知りました。

 凸本様
  はじめまして、よろしくお願いします。
  古書店にいくと、貸本マンガの棚に足がむきます。
  角川文庫ででていますね・・・、水木のもの。

更新報告  投稿者:貴公 凡  投稿日:10月 5日(木)00時40分41秒
  稀少雑誌に「ダムダム」を追加致しました。
ダムダム

http://kikoubon.com/damdam.html


『ダムダム』  投稿者:森 洋介  投稿日:10月 5日(木)07時27分49秒
   一號雜誌に終ったこの雜誌、寺島珠雄『南天堂 松岡虎王麿の大正・昭和』「第十七章 『ダムダム』細見」(皓星社、1999.9)では秋山清舊藏書(のコピー)に據ってゐて、他にはもう出てこないものかと思ってゐましたが、ある所にはあるものなのですねえ……。

http://www.libro-koseisha.co.jp/top03/rb1124.html


更新報告  投稿者:貴公 凡  投稿日:10月 5日(木)14時38分16秒
  「文學資料」に一点追加致しました。
文學資料

http://kikoubon.com/raichou.html


目玉親父の話  投稿者:携帯ゲルダム管理人  投稿日:10月10日(火)00時53分20秒
  Peter-Rabbit様、
V3に御出張でせうか?
今週の超七は、本来なら12話ですが、さてどうなりますか。
今や表現の自由を守る唯一のTV局であるMXに期待するのみです。

男爵探偵様、
春陽文庫の「恐怖城」、漸く入手致しました。
柏原氏の翻訳では、ヒルデスハイマーの「眠られぬ夜の旅」を所持してをりますが、これに偶々死亡記事の切り抜きが挟まつてをり、何新聞かは分かりませんが、芥川賞作家にしては扱ひが小さいやうに感じました。追悼文集は復刻版が出てをりますね。
水木しげるもお好きなのですか?そちらの話題はcogito様に丸投げ致します(笑)。

森洋介様、
今年の早稲田は、またしても雨に祟られてしまひましたね。
しかも、池袋と重なつたため一日しか行けず、結局割引券も使へませんでした。

凸本様、
専門外の書き込み御苦労様でした。
私はてつきり、荷風の刺青の話かと思ひました(益々謎)。

帯の話題  投稿者:男爵探偵  投稿日:10月10日(火)08時03分59秒
   管理人様
  当地では、妖怪ロードが車でもそんなに遠くないので、
 温泉にでかけた折に立ち寄ります。
  また、古書店主の息子さんが妖怪の漫画をかいていることもあり、
 水木ワールドにしばし話がむきます。
  柏原氏の翻訳、いくつか所有していますが、読書には
 至っていません。先日、「運河」同人の方とお話をしましたが、
 その方はドイツ留学を昨日の事のように話されておられました。

  久しぶりに、購入したもの。
 ようやく(?)、仙花紙本『黒死館殺人事件』の全容がみえてきました。
 それというのも、
  ・『黒死館殺人事件 正篇』昭和22年11月
    帯(赤線上下)・カバ付き
 を入手したからです。この版では、帯(無地)・カバ付きはすでにありましたので、
 帯(赤線上下)が加わりました。
  そこで、話は・・・
  ・昭和22年6月には、カバなしで、帯(無地)と帯(赤線上下)
   の2冊がありますので、この版で、2種類の帯がついた
  ・昭和22年11月には、カバ付きで、帯(無地)と帯(赤線上下)
   の2冊で、この版で、カバがついた
  ということになります。
   したがって、
  ・昭和22年6月には、カバ付きはない(ようです)
   以前、これを探していましたが、(ない)というように
   思われます
  さらに、ある古書目録では、
  ・昭和23年9月三版、正篇
  があることが記載されていましたので、
   昭和23年1月、カバなし、帯(無地)についで発行されたものと
  思われます。
   そうすると、以前16冊のことなる版があることを考えていましたが、
  16から2をひいて、14冊、ここから、2冊ふえて、また16冊に
  なりました。しかし、組み合わせからすれば、あと、2冊のことなる版
  があるように思われます。

  貴公 凡様
   引越し案内、探偵作家の案内もあればいい、
  と思い、当方もこれも集めたくなります。

更新報告  投稿者:貴公 凡  投稿日:10月12日(木)21時58分26秒
  雑誌『漫談』に増刊号を追加致しました。
三等列車中の唄

http://kikoubon.com/mandanindex.html


祭喜憧  投稿者:たくりん  投稿日:10月13日(金)01時09分56秒
  管理人様
遅くなりました。4日にパソコンを修理に出して、昨日(11日)戻ってまいりましたが、その日のうちにまた落ちてしまいました。ちょっと原因がわかりません。たぶん近いうちにまた修理に出す事になるかと・・・(泣)。

>青空祭には出て来られるのですか?
たぶん28日に行く事になると思います。やっぱり秋はいいですね。男爵探偵様ではないですが、古本祭りぐらいから年末にかけての時期がいちばんワクワクしてきます。

>十一月の某目録のために貯金されるのでせうか
すでに目録を2冊、注文いたしました(笑)。貯金はなかなか貯まりません。慢性的といってよいです。貯金魚はいろいろ持っているのに・・・。

『漫談』  投稿者:森 洋介  投稿日:10月13日(金)02時38分24秒
   追加された高橋邦太郎著『三等列車中の唄』の目次、「序」が一番末尾にあるのは逆さまのやうに思はれますが、原ママなのでせうか。
 あと、『漫談』の紹介ページだけではありませんが、“buck”はbackに直された方が宜しいかと存じます。
 『漫談』は第二卷第二號から發行所が駿南社に變ってゐますが、〈異國叢書〉の版元であり『探偵』→『犯罪實話』の發行所ですね。目次を見てゐると、『犯罪科學』の後繼誌で四號で特輯「日歐交渉文化號」を組んだ『人情地理』(武侠社)などと相通ずる匂ひがあります。この時代(に限らぬのかもしれませんが)、南蠻趣味と探偵趣味とを貫く共通の何かがあったのは前から感じながら、しかしそれを何と呼べばよいのやら、うまい言葉が浮かばぬ儘です。モダニズムとかオリエンタリズムとかでは茫漠として抽象的過ぎますし。

ご指摘ありがとう存じます  投稿者:貴公 凡  投稿日:10月13日(金)11時29分20秒
  森 洋介様

『三等列車中の唄』の件ご指摘の通り誤りです。何かの手違いで後ろに行ってしまったようです。
buckは長い間気がつきませんでした。早速、修正致します。

他にもいい加減なところがありそうです。お気づきになりましたら、御知らせください。

秋の計画  投稿者:男爵探偵  投稿日:10月14日(土)08時36分5秒
  管理人様
 この地では、首都圏の古書展に出かけていく機会がないので
 この時期は目録で過ごしています。
  佐左木俊郎『恐怖城』春陽文庫、ですね。農民文学もあります。
 『柏原兵三の人と文学』をオンデマンドで復刻していたとは
 知りませんでした。『徳山道助の帰郷』は新潮オンデマンドブックス
 から出ているようでした。

 貴公 凡様
  雑誌好きには、「漫談」の増刊、しかも高橋邦太郎のものとは、
 すばらしいです。
  個人的には、この雑誌は重要なものであると思います。
 以前ここにも書きましたが、探求中の探偵作家の処女作が
 この「漫談」にあるのですから(知られていませんが)。
 目次では、刺激的な名前の作家が数多くみられ、今更ながら
 いい雑誌だと思いました。

 Peter-Rabbit様
  この秋には、名古屋の、耶止説夫の旧住所に訪れたり、名古屋の古書展
 にでかけます。時間があれば、温泉地にも行きたいです。

 たくりん様
  この時期、ワクワクしています。そうです・・、古書展
 にでかけることもそのひとつです。

 森 洋介様
  たしかに、この「漫談」はある時期から、駿南社からでました。
 探偵者には、魅力的な会社です。そのときの編集者の奥川榮は、のちに、
 探偵小説やSF小説などに重要な出版社、奥川書房を設立、
 横溝(新しい資料がでてきました、ニュースより)や那珂良二のもの
 を昭和17年に刊行しています。

奧川書房  投稿者:森 洋介  投稿日:10月14日(土)15時46分28秒
   奧川書房も氣になる出版社です。
 例へば手元には中村古峽『變態心理と犯罪』(犯罪科學書刊行會、1934.11.30)の裸本があります。明らかに武侠社版〈近代犯罪科學全集〉第四篇(1930.3)として出た同名書の紙型流用か裝丁を變へた再製本かで(原版より「序言」のみ削除)、いかにも怪しい不審書ですが、奧附に發賣所として奧川書房の名が記されてゐます。卷末「犯罪科學書刊行會出版總目録」には〈近代犯罪科學全集〉既刊書目の他に『シーボルト江戸參府紀行』を始めとする駿南社〈異國叢書〉の書目が列びます。駿南社のみならず武侠社の在庫を引き繼いだのはどういふ縁だったのか、知りたいものです。
 前に中村古峽の舊藏書を見てゐた時、千葉在住の古峽は老年以降釣りに親しみその道の本が多少ありましたが、中に釣之研究社・奧川からの印刷葉書もあり、その文面を見て奧川書房=釣之研究社だったかとやうやく勘づいたことがあります。しかし當方釣魚趣味を全く解さぬため、丸山信『釣本の周辺』(白川書院、1979)を覗いた程度で、それきり探索が進んでゐません。なほ古峽が奧川書房と關係した著述は、上記書と『犯罪實話』一九三六年十一月號への寄稿「白痴と特殊犯罪」の二つ以外に見つかってゐません。
 たしか古峽の舊藏書中には安谷寛一著の釣り本も何かあって、たぶん國會圖書館藏の『鮎を上手に釣る』(奧川書房、1934)がそれに該當したかと思ひます。安谷寛一は神戸ロンダ組と呼ばれた關西アナキスト・グループの人、仲間に『香具師奧義書』(文藝市場社、1929)の和田信義らがゐたこと等、寺島珠雄『南天堂』に記述あり。その安谷がどんな縁で奧川書房から釣りの本を出したのやら、これも妙な人脈で氣になってゐます。
 かうして氣に懸かる瑣末事は山積しゆくものの、自分の蒐集能力では解けさうになく、誰か詳しい方がこの邊を審らかにしてくれないかとずっと念ってゐます。

『鮎を上手に釣る』  投稿者:貴公 凡  投稿日:10月14日(土)16時58分30秒
  森 洋介様

これですね
鮎を上手に釣る

『鮎を上手に釣る』  投稿者:貴公 凡  投稿日:10月14日(土)16時59分55秒
 
鮎を上手に釣る

Re:『鮎を上手に釣る』  投稿者:森 洋介  投稿日:10月14日(土)17時19分38秒
   おお、早速出して來られるとはさすがです。やはり奧川書房の筋でお求めになったのでせうか、それとも安谷寛一にご興味おありでしたか、或いはもしや釣り本も蒐めてをられるとか?
 ところで中村古峽舊藏の安谷寛一著、たしか自序か自跋かがあったやうな憶えがあります。『鮎を上手に釣る』には序跋の類がありますか。どうも記憶に自信がありませんで。

釣之研究社  投稿者:男爵探偵  投稿日:10月14日(土)17時23分14秒
  森 洋介様
 釣之研究社まで話がすすむとは思いませんでしたので
 取り上げなかったのですが・・・、そうです、この会社は、駿南社の流れを
 くむと考えられます。編集者が奥川榮ですから。
  安谷寛一の釣の本を見ると、駿南社から
 ・『釣の新研究』昭和7年
  そして、奥川書房から
 ・『鮎を上手に釣る』昭和9年
 というような流れがあります。
  奥川書房と釣之研究社(昭和7年には、同名の雑誌が出ています)
 を見ますと、昭和16〜19年には、釣之研究社から釣の本がでており、
 他方、昭和17年には、探偵物、SF小説が、奥川書房から出されている
 ので、奥川榮は、両社を使い分けていることになるのでしょうか。
 

Re.Re:『鮎を上手に釣る』  投稿者:貴公 凡  投稿日:10月14日(土)19時50分21秒
  森 洋介様

『鮎を上手に釣る』には四頁に及ぶ「はしがき」があります。
半分は男爵探偵様、ご指摘の『釣の新研究』の序文の再録です。後の半分にも文学的興味を引くものは一切御座いません。
小生、永いこと鮎の友釣りをしておりますが、所謂、手引き書なる類で参考になったものは一冊もありません。釣りの本は随筆を読む程度なので蒐めた事もありません。
『鮎を上手に釣る』安谷寛一で購めたものです。私にはもう不必要ですのでご興味がおありでしたら差し上げますよ。

那珂良二  投稿者:男爵探偵  投稿日:10月14日(土)20時54分31秒
  貴公 凡様
 先ほどは、図を準備されている間に、当方が書いていたためか、
 貴公 凡様の図のあとに、当方の文章が載ってしまいました。

  当方は、那珂良二の本を探求中に、駿南社、奥川書房、
 釣之研究社を知っていました。
  那珂良二の本が、『非武装艦隊』昭和17(奥川書房)、
 『成層圏要塞』昭和19(釣之研究社)というように刊行されており、
 両社が同一住所、同一電話番号でしたので、同じであると
 考えていたわけです。
  先に書いた、両社を使い分けていたということは、すこし
 誤りがありますので、訂正します。

出版史/アナキズム史  投稿者:森 洋介  投稿日:10月14日(土)22時20分32秒
  >男爵探偵樣
私が見たのは『釣の新研究』だったかも知れないわけですね。駿南社・奧川書房、武侠社、文化公論社などの人脈圖と相互關係が辿れると面白いと思ひます。既に末永昭二「田中直樹とエログロ雑誌『犯罪科学』『犯罪公論』『犯罪実話』」(『彷書月刊』二〇〇一年九月號)がありますが、他にも、たしか山本敏雄『生きてきた』(南北社、1964)に田中退社後に『犯罪科學』編輯長だった人がチラと出てきたやうな記憶がありますし(手元に無く未確認)、彌吉三光(=吉村貞司)も一時社員だったさうです(cf.http://d.hatena.ne.jp/jyunku/20061009)。探せばまだ出て來ることでせう。

>貴公 凡樣
 ご確認戴き恐縮でした。『鮎を上手に釣る』、鮎釣りをする方でさへ參考にならぬなら全く釣竿を手にしない私に本文はなほさら無用で、「はしがき」だけの爲に送料を掛けるのも勿體無いですから、こんど國會圖書館に行く時にでもついでに再確認しておきます。
 安谷寛一に興味ある方は存外いらっしゃるのでせうか。さういへば向井孝が生前、アナキズム史の聞き書きをしようと安谷を訪ねたが、稿成らぬうち安谷が歿し、録音テープもどこへ行ったやらずっと藏ったままだとか言ってゐましたっけ。そんな風に、興味はあってもちょっと手を着けかねる所があります。
 

(無題)  投稿者:Peter-Rabbit  投稿日:10月14日(土)23時31分1秒
  男爵探偵様
木曜から会社の研修で乱歩の生まれ故郷の名張に缶詰でした。
なぜか名張に会社の研修センターがあり東京から片道4時間の道のりで大変です。
先ほど帰宅しましたら古通が届いておりました。
早速、「狩久」ゆつくりと拝読させて戴きます。

天高馬肥管理人彭城矯介様
といふ訳で研修前後の準備などもありこちらもご無沙汰でした。(^o^)

秋の夜長  投稿者:男爵探偵  投稿日:10月15日(日)05時14分0秒
    Peter-Rabbit様
  この秋には、名古屋に行くことで、いろいろな準備を
 していますが、長年の夢を完遂するために、耶止(八切)
 さんの実家跡に行くことにしました。何もないよ、と
 息子さんには言われていますが・・・
  「狩久」後半は、インタビューを掲載していますので、
 こちらも長年の付き合いによる、成果の一部です。
 ご覧いただければ、幸いです。
  このところの、書物の成果はいかがですか?

 森 洋介様
  おそらく、昭和7年刊行の、親本のほうでしょうか。
 この時期には、入り組んだ人間関係、時代の人間模様が感じられます。ここに、
 昭和3年創刊「グロテスク」における、梅原北明、斎藤昌三も加えるならば、また
 田中直樹(直一)が「犯罪公論」を突然退社したわけは・・・、と
 考えれば、いろいろな人間が時代の激流に流されていた・・・などと
 想像できます。

  いえ・・、「秋の夜長」とは、よくいったものですね・・・、
 なぜか、この時間、起きています。

(無題)  投稿者:Peter-Rabbit  投稿日:10月15日(日)09時08分43秒
  男爵探偵様
「狩久」拝読させて戴きました。インタビューも興味深く、毎回、男爵探偵様の調査の奥深さに感嘆することしきりであります。あと2回の連載、最後まで楽しみにしております。

木曜から昨日まで滞在した名張ですが、乱歩も2歳までしか住んでおらず、自身の書き物のなかでも、あまり思い入れのないようなことを書いてますので本人にちなむようなものは殆ど無いようです。生誕地の碑、乱歩資料室(名張図書館)くらいでしょうか。名張図書館といえば中相作さん(メールのやり取りだけでご面識はありませんが)ですが、中さんの乱歩に関する調査執念にも頭が下がります。

追伸  投稿者:Peter-Rabbit  投稿日:10月15日(日)09時15分3秒
  男爵探偵様の最後の問いにお答えしておりませんでした。(^o^)
今月末は古書まつりで特選目録、その他にも多数のお店から目録が送られてきており、懐具合とを天秤にかけながら悶々としております。
このところの収穫ですが、昭和20年代の乱歩の仙花紙本が結構揃って参りました。装丁が面白いので眺めて楽しんでおります。林唯一、田中比左良など唸らせるものも結構あります。
その他具体的なものにつきましてはまた改めまして。(^o^)

仙花紙本  投稿者:男爵探偵  投稿日:10月15日(日)14時43分34秒
  Peter-Rabbit様
 秋、目録がぞくぞくと届きますので、見るだけでも
 一苦労です。
  昭和20年代の乱歩、仙花紙本の装丁に確かにはまります。
 その他の仙花紙本もそうですが、当方もそこから入りました。
 結構、異装もありますので、到達感がないのが欠点です。

  当方の、このところのもの。
 ・山室龍馬『悲願城』あおぞら出版社、昭和26年
 この作者では、2冊目です。正体が不明なので、研究中
 です。
  Peter-Rabbit様、次回では、他の研究者がつかめなかった
 ある作家の正体の一端を明らかにしています。
  今のところ、その作家の名前では、2冊の刊行が
 確認されていますが、ここでも少し話題になった
 探偵怪奇作家です。

書狼の挽歌  投稿者:携帯怠慢管理人  投稿日:10月22日(日)03時15分6秒
  御報告が遅くなりましたが、27日まで永井画廊で、牧野信一の従弟である牧野邦夫の展覧会が開かれてをりますので、未見の方は是非御高覧下さいませ。

Peter-Rabbit様、
人外魔境に支部があるとは、流石は大幹部ですな。
しかし、西側を侵略しても収穫無しとは、さぞや御無念でありませう(笑)。

男爵探偵様、
都筑道夫の「昨日のツヅキです」、漫画雑誌に連載されたコラムとは思へぬ充実振り、何故これまで手に取らずに来たのかと反省してをります。

たくりん様、
それでは土曜日には、何人かの有志で収穫祭でも開けるとよいですね。
雨だつたりして(笑)。

うらら春様、
余り岸田森の出番は多くありませんが、フィルムセンターで今度は「赤毛」が上映されます。
photo

雑誌のキキメ  投稿者:男爵探偵  投稿日:10月22日(日)08時43分3秒
    管理人様
  秋には様々な行事があって、皆様忙しく過ごされている
  ようですね。

  都筑道夫さんもそうですが、昭和30年代後半には、「漫画読本」などの
  漫画雑誌に多くの作家がかいていたようです。
   都筑さんのように、文庫オリジナルとして、後年、刊行されることに
  なります。
   また、雑誌「推理ストーリー」には、その臨時増刊号として、漫画雑誌が
  でています。一種のキキメになっています。
   かの有名な「りべらる」も、昭和30年になると、秋には、「漫画タイム」
  と改題・継続しています。

   来週半ばより、名古屋に出かけます。先週、思いがけなく、予定していた
  ことに、さらに、ある出版社の編集長から、当方宛に届いた葉書が
  送られてきて、そこには、ある情報が書かれていました。連絡すると、
  耶止(八切止夫)さんの関係者でした。偶然でしたが・・・
   お話をお聞きできることになり、FAXで質問などをして、折り返し
  返事もいただきました。

(無題)  投稿者:Peter-Rabbit  投稿日:10月22日(日)10時17分55秒
  女心秋空管理人彭城矯介様
人外魔境というか、狸か狐しか住んでないんじやないかというやうな場所に支部がありました。(^o^) 出張のついでとはいへ、河童横丁での無収穫、無念であります。
さて、いよいよ「神田古本まつり」の季節ですが、週末には「特選」の抽選結果もわかります。今回は2点注文しておりますがさて、どういふ結果になりますことやら。
11月末には「かわほり3号目録」もありますし、資金繰りを考えないとなりませぬ。
ヤフオクでダブり蔵書を処分して資金を作りますか・・・(^o^)

男爵探偵様
お書きになられるものもさることながら、男爵探偵様の行動力にはいつも敬意を表しております。なかなか思い立つても作家のご遺族や関係者にまで会つて取材したりということはできないことだと思います。来月以降の連載も楽しみにしてをります。

雨と無知・・・  投稿者:たくりん  投稿日:10月22日(日)15時17分53秒
  管理人様
今年3回上京して3回雨だった事は内緒です(笑)。

男爵探偵様
ほんとよい季節になりましたね。男爵探偵様は古本祭りは来られませんか? やっぱり遠すぎますか・・・。ところで来週半ば名古屋へ来られるとの事ですが、もう少し先の方まで来られる機会があったらお会いできるかも知れませんね。

Peter-Rabbit様
「かわほり堂3号目録」楽しみですね。ワタクシは今月ヤフオクに登録しようと思っていたのですが、パソコンの調子がおかしくなったので延期してしまいました。とりあえず資金を作るためにはひとつの方法かな、と思っておるのですが・・・。

雨の鎌倉  投稿者:Peter-Rabbit  投稿日:10月22日(日)23時26分43秒
  本日は、鎌倉文学館へ行つて参りました。ちやうど、「芥川龍之介の鎌倉物語」といふ企画展をやつてゐたものですから覗きに行つた次第です。書簡が殆どですでに何度も現物を眼にしてゐるものが大部分でした。こじんまりとまとめてありますので鎌倉の散歩がてらちよいと覗いてみるには手頃かも知れません。図録は可愛い装丁で1000円でした。文学館(旧・前田侯爵邸)の庭園の薔薇が綺麗に咲いてをりました。
12月3日までやつてをりますのでちやうどこれからの時期、北鎌倉の紅葉でも楽しんで少し足を延ばして覗いてみられては如何でせうか。
その足で鎌倉霊園に祖母の墓参りに行つたのですが、墓の前についた途端に雨が降り出し散々でありました。

秋の雨模様  投稿者:男爵探偵  投稿日:10月24日(火)07時31分45秒
    管理人様
  都筑道夫さんには、それを探求している人がいます。
  最近は、「本の雑誌社」からも刊行されています。
   当方としては、HPB解説を集めたものが、近々出されるということ
  で期待しています。

  Peter-Rabbit様
   最初は、昭和20年代から30年代の、探偵趣味の人
  に会うことからはじまりましたが、意外と、その方々が
  当時の探偵作家の方に直にあったり、原稿を依頼していたり・・・
  ということがわかり、楽しみとなったわけです。

  たくりん様
   いつか、お会いしたいですね。
   今回は、名古屋を基点に、温泉で宿泊、陶芸家の穴釜などを調査
  (これらは、当方の、楽しみな趣味のひとつです)、
  ついでに古書展に行き、最後が、探偵作家の関係者にあう
  ということで・・・、欲張った計画になりました。
   本当に、秋の季節はいいですね。

書痴法楽 崩落?  投稿者:薄暮の旅人  投稿日:10月24日(火)16時59分14秒
  お邪魔ながら、月夜の旅から生還いたしました。書肆アルス版「有明詩集」を正価似て落手。創元刊行「初版復元版」はいづくぞ。「唐山感情集」なるものも、手に取り「わが書物らよ 書冊らよ」とうそぶくのです。早矢仕寶三先生の一冊も・・。もはやドンキホーテであります。「白羊宮」なンぞないものか。「有明集」初版覆刻300円。夢幻の海に沈む土星の中年の妄想録。小生の詩歌なぞ読んでくれる人士ありや。

追記  投稿者:薄暮の旅人  投稿日:10月24日(火)17時01分23秒
  今次の「洋書まつり」は低調の観ぬぐえず・・・。

(無題)  投稿者:Peter-Rabbit  投稿日:10月24日(火)22時01分31秒
  男爵探偵様
そうでしたか。しかし、楽しんでをられるとはいへ、男爵探偵様の行動力には頭が下がります。m<_ _>m

たくりん様
小生もヤフオクでは購入ばかりで出品はまだ未体験であります。しかし、芥川は装丁が地味なものが多いせいかあまり売れ筋ではないやうです。羅生門などは値があがりますが、先日出品されていた「鼻」初版なども画面で見る限り、状態はあまり良くないやうでしたが6000円ちょっとという安値で落ちてをりました。

不躾ながら  投稿者:通行人  投稿日:10月25日(水)01時16分2秒
  薄暮の旅人 様

以前から気になっておりました。お手数ながらメールを頂けませんか。

黒きバナナの主題  投稿者:携帯怠慢管理人  投稿日:10月25日(水)02時06分10秒
  Peter-Rabbit様、
荷風は「日和下駄」で、「変りやすいは男心に秋の空」と書いてゐますが、どちらの用法が古いのでせうか?
いづれにせよ、人の心が古書相場同様移ろひやすいのは確かでせうね(笑)。

男爵探偵様、
都筑道夫氏が「ミステリ・マガジン」に連載してゐたといふ「読書ノート」は、本になつてゐるのでせうか?

薄暮の旅人様、
私は別の場所で、H.L.MENCKENの「NEWSPAPER DAYS」のサイン本を見つけました。
読めませんけどね(笑)。

ymnk様、
遅蒔きながら、漸く「からつ風野郎」を観ました。
しかし、三島作詞の主題歌つて、劇中では使はれてませんよねえ。それよりも、水谷良重の唄ふ
♪黒くて固いバナナの実〜無理やり食べたら腹下し〜
やらいふ挿入歌の方に興味を持ちました。
この唄は既成の曲?オリジナル?タイトルお分りですか?本当に良重が唄つてゐたのでせうか?

たくりん様、
何だか心配になつて来ました。もし雨になつたら、たくりん様の責任といふ事で皆さんに奢つて頂きませう。
さもなくば、逆さ吊りの刑といふ事で(笑)。

玉手箱  投稿者:男爵探偵  投稿日:10月25日(水)07時11分3秒
    管理人様
  都筑道夫さんについては、某所では、掲載しませんが、
 すでに昭和20年代の動向をまとめています。
  「ミステリマガジン」連載のものは本になっているようですが、
 「読書ノート」(本として読んだような・・・)となると、少々、自信
  がありません。調べさせてください。

 Peter-Rabbit様
  そんなわけで、探偵作家・同人誌の趣味人のかたに深入りしていますが、
 すでに、後者の方々は80歳から90歳になられているので、最後の
 機会だと思い、資料収集にとりかかった次第です。
  また、当時の探偵作家のご子息様方も、70歳を目前にしている方も
 おられますので、追求しています。
  すでになくなられた評論家の方からは、寄贈された雑誌をいただいたり
 (この方には、なくなられる一ヶ月まえに会いました)、また探偵作家
 のある方からは、ダンボール10箱(玉手箱のようでした)が送られてきて、
  10年間は公表しないように、と告げられて、いろいろな資料を
 いただきました。その一年後になくなられています。

読書日誌  投稿者:男爵探偵  投稿日:10月25日(水)18時14分20秒
  管理人様
  明日から出かけるので、連続書き、ご容赦を・・・。
 都筑道夫さん、2003年11月27日逝去で、その前年の
 2002年9月号「ミステリマガジン」(559号)で、161回目の
 「連載/読書日誌 読ホリデイ」4ページコラムが、終わっている
 ようです。
  おそらく、この読書ノートは、本になっていないように
 思います。真っ先に、読んでいたことを思い出しました。

(無題)  投稿者:Peter-Rabbit  投稿日:10月25日(水)22時07分59秒
  男爵探偵様
その探偵作家の方には申し訳ないと申しますか、不謹慎ではありますが、玉手箱が公開される(?)10年後というのが楽しみです。

男心秋空管理人彭城矯介様
確かに「男心と秋の空」といふ用法の方が旧いやうです。「女心と秋の空」は広辞苑では、やうやく第5版(1998年)にはじめて収載されました。どうも英国の諺"A woman's mind and winter wind change often"あたりから来ているやうです。
まあ、どつちもどつちといふことでせうか。(^o^)

近頃の雑本  投稿者:携帯快晴祈願管理人  投稿日:10月26日(木)02時14分1秒
  Peter-Rabbit様、
成程、日本では本来男心の方が変りやすかつたのですな。

男爵探偵様、
早速の御教示有難う御座います。
都筑氏の作品の再刊も続いてゐますが、さうした未刊行の評論随筆類も纏めて頂きたいものです。

それでは、雨天古本祭りにならぬやう祈願して、ここ数ヶ月の雑本を何冊か御報告申し上げます。
・「岡嶋狂花著作集」仁誠堂書店 昭和13年刊行
三田文学での筆名は、葉山葉太郎。
・渡邊均創作集「一茶の僻み」越山堂 大正12年刊行
・野元北馬「女は魔性である」内外出版協会 大正13年刊行
・和田篤憲「道中閑話」協和書院 昭和12年刊行
いづれもどこかで見たやうな名前なれど思ひ出せず。何か参考文献あらば、御教示を乞ふ次第であります。

念のため  投稿者:薄暮の旅人  投稿日:10月26日(木)12時38分45秒
  通行人様:ご好意ありがとうございます。さりながら事故多き電脳世界、即座に発信することを躊躇致します。この掲示板の範囲内にて、introduceいただけないでせうか。小生失敗歴もあり「石橋をたたく」ものです。

横浜古本祭り  投稿者:うらら春  投稿日:10月26日(木)17時22分38秒
  携帯管理人様

いよいよ古本祭りですね。
しかし当方は遅い夏休みで、
明日から妻にせがまれ東北旅行に出かけますので、残念ながら参加できません。
そのかわりといってはなんですが、本日、横浜で開催された古書祭りに行って来ました。
文学系でめぼしいものは少なかったですが、戦利品を以下御報告までに。

『白秋全集 童謡集』(アルス 初版 函付)
『西方の人』(岩波書店 初版 函付)
『荷風随筆』(中央公論社 初版 函付)
『鍵』(中央公論社 十四版 函付)

とくに『鍵』は三百円でちょっとうれしかったです。

前夜祭  投稿者:ymnk  投稿日:10月27日(金)03時32分56秒
  映画は大映管理人殿
「からっか風野郎」の主題歌ですが、ワンカット、否、ツーカットだけ使われております。しかし、歌唱はカットされたメロディだけですが。朝比奈組経営のトルコ風呂の内部の廊下のシーンと、個室のシーンです。遠くで有線のようにかかっています。バナナの唄は、どーでしょう。オリジナルでは。下手すると、日劇MHあたりで使われていたのかもしれませんが。笑
京マチ子の黒蜥蜴の方は三島作詞ですが。
さて、あと数時間で青展出陣です。

それでは  投稿者:通行人  投稿日:10月27日(金)03時37分11秒
  薄暮の旅人 様
ご無理でなければ、何処かの free mail address から送信下さい。
当方もこの種の address ですから。
なお、あれはダウスンに由来。
では。
 

あらずもがなの  投稿者:薄暮の旅人  投稿日:10月27日(金)13時21分20秒
  通行人様:メール送信いたしました。

アルス版の「有明詩集」が改悪本で残念でした。たしか日夏が対話体随筆で「アルス版ではなく初版を探しなさい」と言っていたのが思い出されました。それでもアアサア・シモンズからの重訳とおぼしきボードレール「萬法交徹」等々翻訳初出を入手「秋晴の賢い朝」ならぬ『月光秋夜』に愛撫しております。この詩人自然派なぞと交友がなければ、かえってよかったとしか思へません。やうやくリラダン全集もそろい、書痴断末魔です。

雨惚刑  投稿者:たくりん  投稿日:10月27日(金)21時26分9秒
  管理人様
明日土曜日、急遽兄の方に仕事が入ってしまい、古本祭りは29日に順延という事になってしまいました。日曜日というのは正直ちょっとつらいです。たぶん早めに廻って切り上げる事になろうかと・・・(泣)。

男爵探偵様
今頃はゆっくり温泉でくつろいでおられるのでしょうね。古書店巡りもやっぱりゆったりとしたスケジュールで廻りたいなあ、とつくづく思います。

Peter-Rabbit様
昨日も友人に頼んでCDを落札してもらいました。落札する方は、落とした後入金するだけなのであまり手間は要らないのですが、出品する方はいろいろと大変みたいですね。どちらにしろあまり友人に頼ってばかりもいられないので、早く登録したいと思っております。

恐怖雨男?  投稿者:携帯閑話管理人  投稿日:10月28日(土)23時14分45秒
  ymnk様、
おお、流石は専門家!
しかし、それでは予め主題歌のメロディーを知つてゐる人にしか分かりませんね(笑)。

薄暮の旅人様、
初版は明治文学全集でも読めますし、改作が本当に改悪なのか、自分の目で確かめる為にも必要な本でせう。

うらら春様、
手堅い買物をされてゐますね。青展に来ないのが通だといふ説もありますしね(笑)。

たくりん様、
御陰様で土曜は晴れてゐましたが、日曜日には雨の予報も。
本当に降り出したら、皆の袋叩きに合ふ前に、さつさと帰りませう(笑)。
青き空の収穫  投稿者:携帯閑話管理人  投稿日:10月30日(月)02時46分21秒
  幸ひにして雨も上がり日曜日も盛況でした。
早朝組の足元にも及びませんが、今回の収穫は、
「富澤赤黄男全句集」林檎屋、
ウインダム・ルイス「悪魔主義」永松定訳 金星堂 昭和8年、
水谷不倒「明治大正古書価之研究」駿南社 昭和8年、
「田島淳戯曲集」第一書房 大正15年、
中山栄子「只野眞葛」丸善 昭和11年、
植原路郎編著「明治大正昭和大事件怪事件誌」実業之日本社 昭和7年、
↑ymnk様好みの内容?既にお持ちでせうか(笑)。
後は、鶯亭金升「明治のおもかげ」山王書房、「学海余滴」笠間書院と言つた所、お粗末様でした。

コキュの嘆き  投稿者:ymnk  投稿日:10月30日(月)03時30分15秒
  青空携帯管理人殿、
いやー仰るとおりのラインナップですね。ルイスの「悪魔主義」は、あのパンフレットみたいな本でしょうか。ちらとみかけたような記憶があるので。植原路郎は、そういう本を出している人なのですか、。初めて知りました。ゑぞ豆本で出している植原の本を昔に拾ったことがありそれで読んでいたくらいなのですが。へー10回です。
こちらは、一度手にした最大の掘り出し物を、押し合いへし合いの合間に落っことし、他人にもっていかれるという大失態でゲンナリ日和、拾ったものといえば「うすゆき抄」裸本300円ほか大したこともなく、あれこれと勉強になった一日でした。

秋の4日間  投稿者:男爵探偵  投稿日:10月30日(月)07時00分21秒
    管理人様
  すっかり下界から遠ざかり、下呂温泉につかり、うまいものを食べ、
  美濃焼の窯を訪れました(申し訳なく、のんびりしました)。
   名古屋に戻り、名鉄駅のビルの古書展に行き、店主にあれこれきくと
  面がわれてしまい、いくつかあとでいただくことになりました。
  店頭では、名古屋でなければ発掘できないものを入手しています。
   また、当初の目的の作家(縁戚)訪問で2時間インタビュを行うことが
  できました。

 Peter-Rabbit様
  玉手箱を一部あけて、直筆原稿やら、訂正本などを整理しています。
  実は、当方も楽しみにしています。

 ymnk様
  最大の掘り出し物、果たして何であったのか、機会があったら
  教えてください。

 たくりん様
  そんなわけで、三大泉源の、当方にとって、三ッ目を
  訪問でき、目下、すっかり温泉にはまっています。

最大の落し物  投稿者:男爵探偵  投稿日:10月30日(月)07時57分4秒
    ymnk様
  先ほど、日誌にて、その最大の落し物を確認しました。
 臨場感のある、現場報告です。それにしても残念です、
 夢まぼろしの、ごとく、ですね。

  名古屋の古書展は、のんびりしたもので、当方にとって
 見たことのないものが目にいき、あれもこれもと思いましたが、
 やめて、4点で終了しました。
  そこの店主は、ああなるほど、と言い、笑みをうかべて
 いました。

  管理人様、連続書き、申し訳ありませんです。上の事情で・・・

植原路郎  投稿者:森 洋介  投稿日:10月30日(月)08時13分44秒
   植原路郎は、今はもっぱら蕎麥趣味(といふのでせうか?)の人たちに記憶されてゐるやうですが、新聞記者出身で、『や、此は便利だ』と列ぶ新語辭典の雙璧たる『新らしい言葉の字引』(服部嘉香との共著)を皮切りに、實用雜學本を色々出してゐる人です。名はミチラウでなくロラウとよむといふのが既に變ってゐますが、これは筆名で、本名は武徳。
 私の關心事である書誌・出版史絡みですと、單行書である『実用 本の辞典』(出版ニュース社、1964)以外に、『出版ニュース』の一九五〇年代後半から六〇年代前半にかけて、「出版広告側面史」だの「明治・大正・昭和 出版裏街道」「明治・大正・昭和 読書風俗物語」「限定本物語」「座談の泉「稀本解説」」「文芸に現われた物価」等々を毎號のやうに連載してゐましたが、纏められてない筈です。古い『出版ニュース』を揃へて置いてゐる圖書館が少ないため、まだ全部通覽せずにをります。
 手元にある植原著『新聞たちばなし』(虎書房、1957.8)の著者略歴には、「現在(出版研究)春夏秋冬倶楽部主宰」とありますが、出版關係者の團體でせうか。春夏秋冬倶楽部同人編『春夏秋冬夜話』(春夏秋冬倶楽部、1956)は限定版らしく、未見です。

『や、此は便利だ』  投稿者:貴公 凡  投稿日:10月30日(月)13時54分6秒
  『や、此は便利だ』大正3年4月30日 成蹊社発行 302頁
や、此は便利だ

更新  投稿者:貴公 凡  投稿日:10月30日(月)14時22分48秒
  山田順子の面白い資料を「文學資料」に追加致しました。

http://kikoubon.com/shiryouindex.html


バー「彼女」挨拶状 /『や便』  投稿者:森 洋介  投稿日:10月30日(月)20時36分21秒
   山田順子のバー「彼女」については、あれは一九三一年前半の『文藝春秋』だったか、圍み記事なのか廣告なのか判然としないやうな小文が載ってゐたのを見た憶えがありますが、石原純から引き繼いだ酒場だったとは存じませんでした。石原も大學を辭めて以來、生計を立てるのに苦勞したやうですね。
 ところで「御挨拶状」十四行目の「薫りかな御氣分」は何とよむのでせう。或いは「薫り豐かな」の脱字とか?

 『や便』は、以前に再訂大増補二十四版の複製(裝丁も再現)を古本で買った所、それが裸本の所爲か複製者や複刻刊年などの書誌につき何の記載も無く、不審に思ってゐます。たぶん平凡社が何かの記念か附録で配ったものかと思ひますが、どなたか出所をご存知ありませんか。NACSIS Webcatでも「平凡社, [1998?]」と疑問符を附けてゐます。
 

http://webcat.nii.ac.jp/cgi-bin/shsproc?id=BA37617883


雨男返上  投稿者:たくりん  投稿日:10月30日(月)21時08分13秒
  管理人様
日曜の朝10時、神保町に着いたときには見事晴れとなりました。もう大丈夫でしょう(笑)。
とにかく日曜という事で「早目々々」を合言葉に、とっとと廻ってとっとと帰ってまいりました。神保町の空気を吸えたというだけで満足でございます。

男爵探偵様
温泉を堪能されたようで何よりでございました。ワタクシはあまり温泉には縁がありませんが、それでもいつかゆっくり古本屋巡りを兼ねて温泉を楽しみたい、という願望はございます。

ymnk様
男爵探偵様の書き込みを見て、ワタクシも日誌を拝見させていただきました。
古本好きなら、5年越し10年越しの探求書の1冊や2冊、誰でもありますよね。8年越しの探求書をゲットしたあと脇から抜かれる・・・古本好きにとってこれほどの悪夢がありましょうか。一ヵ月後の某目録にて再び幸運を掴まれん事をお祈りしております。
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「薫りかな御氣分」  投稿者:貴公 凡  投稿日:10月30日(月)21時40分31秒
  森 洋介様

小生も全く同様の疑問を抱きました。
併し乍ら、すぐさま山田順子なら、「さもありなん」との結論に至ったのであります。

古書展  投稿者:男爵探偵  投稿日:10月31日(火)07時25分58秒
   管理人様
  名古屋では、古書展が駅ビルのなかの一角であったので、
 時間帯も、昼前の時間もあって、のんびりとした、人も
 いない平日でした。
  店主と話すと、あなたのファックス文は特徴的です、と言われました。
 そうは言っても、抽選ということもあり、当たることはすくない
 ものです。

 貴公 凡様
  文学資料、ここからは貴重な情報が得られます。
  入手経路、この紙一枚で判明するのですから。

 Peter-Rabbit様
  追加です。玉手箱、一応、開けてみたところ、処分可能な文庫本など、
 書込みがないものは、地元の古書店で処分しています
 (あらかじめ、いただいた作家の方に許可をとりましたが・・・)。
 なくなられる前の処分としては、そのように文通のあった当方に処分する
 というような仕方があるのだな、と思いました。

 たくりん様
  今回は、すべて偶然で、いろいろなことがセット
 されましたので、こんな経験は初めてです。
  あとは、訪問を再現すること、相手方に直してもらうという
 作業がのこっていますので、このことに費やされます。

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